2012年12月4日火曜日

「こんなに頑張っているのに」という人へ ~演習編

前回の『授業編』に引き続き、 今度は『問題演習編』

2012年12月3日月曜日

「こんなに頑張っているのに」という人へ ~授業編


久々の記事は、学校や塾で教えている中で出会う、自称「こんなに頑張ってるのに・・・」という生徒についてです。

2012年8月27日月曜日

"公式"に振り回されすぎです ~"おうぎ形"のはなし~

なんか、、、"公式"ネタだけで何本の記事を書いてるんでしょうね。。。
それくらい生徒は無駄に公式漬けになっている印象があります。
ここではいつも言っていることですが、あれもこれも「公式としてとにかく覚えろ」ってのは指導者側の怠慢で、いかに少ない道具を上手く使っていくか、汎用性の高い知識を与えていくかが腕の見せ所だと思っていますんで。。。


さて、今回のテーマは小学生や中1生がみんな嫌がる"おうぎ形"
何がそんなに怖いんでしょうね。
ただ、円を一部分だけ切り取ったっていうだけなのに。。。

円全体の周の長さや面積の計算はほとんどの生徒が計算できるんですよ。
  周の長さ=直径×円周率  面積=半径×半径×円周率 っていうやつですね。
あ、小学生も、ここで「3.14」とは書かないでおくっていうのが私的には大切なんですが、、、まぁそれはまたにして。
ところが、この円の2つの公式が使えているのに、こと"おうぎ形"となると途端に「できない」「わからない」という生徒が増えます。

本当にものすご~く単純な話で、
 円を半分にしたら→周(おうぎ形の場合は"弧"といいますが)の長さは半分に、面積も半分に
 円を4等分にしたら→当然、弧も面積も4等分に 
「ピザを3人で切り分けたら、1人あたりの食べる量(面積)は$\frac13$になりますよー」って、そんなのあったりまえじゃないですか。


要は、円全体のうちのどれだけを切り取って持ってきたかっていう話ですよね。
弧の長さも面積も、その切り取った割合に比例します
つまり、円の$\frac15$を切り取ったのなら弧も面積も$\frac15$になるし、円の$\frac38$を切り取ったのなら弧も面積も$\frac38$になるわけです。

じゃぁ生徒は何がわかっていないからつまづくのか。
毎度のことですが、割合の概念ですよ。

210度という角度を見たときに、「全部で360度あるうちの210度だから、210度/360度で、全体の$\frac{7}{21}$を切り取ってきたんだ」という考え方を中学生の大半ができていないんですね。
なぜなら小学校での「割合:全体のうちの何倍か」という部分の指導が弱いからです。
「割合=比べる量÷元にする量っていうけど、"比べる量"ってどっち?」 というところで止まっちゃいますからね。

だから、濃度もできなければおうぎ形もできない。
確率の考え方も割合ですよね。

社会科の統計資料の読み取り問題ができないのも割合がわかっていないせい。
で、困った指導者はどうするかといえば「この式を覚えろ」といって、さも重要そうに「$弧長=2×半径×\frac{a}{360}$」なんて"公式"を書くわけです。
その $×\frac{a}{360}$ の意味をきちんと教えて定着させれば他の分野にもつなげて話ができるんでしょうに。。。

くどいようですが、べつに「おうぎ形の公式」なんて大層なものじゃァないです


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今回のおうぎ形の話は夏期集中講座のトピックの1つでした。
やはり公式頼りの頭を一度リセットするという作業はなかなか大変なようで、慣れるまでには時間がかかるようです。
こちらはそれがわかっているので、できるだけ早い段階で修正しておきたいところなんですが。 。。
アレコレ覚えさせられてるけど、どうなんだろう?と思った方は早めに792-0490もしくはsigmaseminar@gmail.com までご相談ください。
きっと暗記の労力が格段に減るはずです。

"公式"に振り回されすぎです ~"速さ"のはなし~

前回、、、って言ってもひと月以上前ですが、、、に引き続き、今日は"速さ"について考えてみます。

実はこの原稿も前回の直後に一度下書きしていたんですが、そのまま夏休みに突入して更新が止まっていました。
いやぁ、思った以上にtwitterの140文字っていうのが書きやすくて。
ブログで書くと、それなりの字数がないと格好がつかないような気がするんですよねぇ、あははは~

実際、twitterの字数制限っていうのは、ブログにだらだら書くよりも、端的にまとめる練習になります。はい。
(なお、twitterのアカウントは@sigma_seminar です。こちらもよろしくお願いします。)


それはさておき、
中学3年生の受験期でも"速さ"に関わる問題が出てくると思考が停止する生徒が少なくありません
登場する場面としては、数学では『方程式の文章題』と『関数の文章題』が中心で、苦手な子にとっては文章題自体が「もう無理!」という感じなので、速度の問題まで行き着くまでも大変だったりしますが。
理科の場合では『物体の運動とエネルギー(物理)』の分野ではもちろんのこと、『音の伝わり方(物理)』『神経の刺激の伝わり方(生物)』 『地震波の伝わり方(地学)』と、まぁどっかかんかで関わってくるものがあります。
で、その度に確認をすることになるのですが、まず、基本は「そもそも"時速"ってなにさ?」ということです。

「同じ速さで進み続けたときに、1時間でどれだけ進めるか」を表した値のことを"時速"といいます。
同じように、「1分でどれだけ進めるか」が"分速"で、「1秒でどれだけ進めるか」が"秒速"。
なので、「3時間で12km歩いた」と言われたら、「1時間ではその1/3だけ歩く」から12km÷3=4km進めると。これを時速4kmと呼んでいるわけです。
同じように「時速45kmで2時間走る」と、「1時間で45km走れる」んだから、「2時間では2倍だけ進める」わけで、45km×2=90km進むと。

だから、「時速を分速に直せ」と言われた場合、「時速36km」というのは「1時間=60分で36km進む」ので、「1分ではその$\frac{1}{60}$だけ進める」ことになって36km÷60=0.6km進めると。 コレを分速0.6kmとか分速600mとかって言います。
「じゃぁ、秒速は?」って言ったら、60秒で600mなんだから、1秒では10mですよね。

たったこれだけなんですけどね。速度の計算って。
それを[は・じ・き]とか言い始めるから、かえって本来の意味がわからなくなって混乱するのでしょう。

ただ、問題は「どれだけの時間で」という部分を、単位を気にしつつ正確に考えられるかということです。

15"分"かけて12km進んだとき、"時"速は?」と問われた場合、「15"分"」というのを"◯時間"の単位に変えなければならない。
生徒たちにとってはここがおそらく難関で、[は・じ・き]だかなんだかの公式に侵されている生徒たちは、とかく「距離÷時間、距離÷時間、距離÷時間」と念仏のように丸暗記しているから、12km÷15としたがるんですよね。
でも、アナログの時計を見たら、15分なんて$1時間の\frac14$なんだから、4倍しただけで「1時間で進む距離」がすぐに分かるでしょうに。。。

もちろん、「じゃぁ、24分は何時間? 」となった場合は「全部で60分のうちの24分なので、$\frac{24}{60}=\frac{2}{5}時間$」という計算が必要ですが、30分や15分であれば、そこまでしなくても感覚的にわかることも多いはず。
公式暗記というのが、感覚をいかに現実世界の話と乖離させてしまっているか、という例だと思います。

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この夏は中3および高校生への指導を中心に夏期集中講座を組み立てましたが、中3生の受験勉強は夏休み明けのここからが本番。
土曜講座などを利用して、あやふやな知識を徹底して鍛え直していきます。
頑張ってはみたけど、このままで大丈夫かな?と思った方は早めに792-0490もしくはsigmaseminar@gmail.com までご相談ください。
この時期からの正しい頑張り方、一緒に見つけます。

2012年7月12日木曜日

"公式"に振り回されすぎです ~"濃度"のはなし~

毎度毎度の話なんですが、「公式を形どおりに暗記して、でも結局使えていない」ということが数学・理科ともに多すぎます。

今回槍玉に挙げられるのは"濃度"の公式。

食塩水などの濃さを表す指標として"濃度"というものを導入します。
小・中学校で扱う濃度は正確には"重量%濃度"というのですが、「"濃度"とは何か?」 と聞かれた場合、自分は
食塩水全体のうち、食塩がどれだけ含まれているかを割合で表したもの」と答えます。
で、大抵その次の瞬間には「割合って何さ?」 ってことになるので、「割合ってのは"倍"のこと」といって次のような例を挙げます。

「50の3倍は?」→50×3=150   「50の5倍は?」→50×5=250
「50の1/2倍は?」 →50×1/2=25 ですが、この「~の1/2倍」というのを「50の1/2」ともいうわけです。
なので、「60人の生徒のうちの3/4が塾に通っています」といった場合、この「3/4」には「倍」という言葉が本来は付いていて、60人×3/4=45人 というわけです。

で、割合を表す場合、べつに分数で表記してもいいのですが(実際、数学の『確率』の分野では割合を分数で扱いますね)、理科や社会の統計なんかでは小数を使う場合が多く、例えば割合0.12のことを12%なんて書くわけです。
つまり、○%や○割というのは、なんのことはない、ただの小数倍のことです。

なので、
「8%の食塩水が300gあるとき、食塩は何g溶けているか」と聞かれた場合、
 「全体で300gのうちの8%=0.08倍が食塩」ってことなので、
 300g×0.08=24g とまぁこれだけのことです。
教科書の記述に忠実に教えたい方、もしくは公式マニアな方は、この問題に対してわざわざ「x/300 ×100=8」なんて式を立てさせるようですが、そんな必要全くないですよね。。。
必要ないというか、教えている人間が割合の意味をわかっていないとしか思えません。


同じように、
「170gの水に30gの砂糖を溶かしたときの濃度は?」なんて聞かれた場合も、
 「全体で200gになった」のがわかれば「30gは全体200gのうちのどれだけか?」が計算できれば話は済みます。

割合の式として 200g×[割合]=30g という式が立てれれば、
 [割合]=30/200=0.15=15%くらいはほとんどの生徒が逆算できます。

なんでこれを「濃度=(溶質の質量)/(溶質の質量+溶媒の質量) ×100=30/(170+30) ×100」なんて式で書かせて、「100を書き忘れるな!」とかいう指導をするんでしょうね。

どれだけ割合が苦手だっていう生徒も、さすがに小数を%表記に直すくらいならすぐできますって。


親切心なのか手抜きなのかわかりませんが、どうもこうやって何でもかんでも教科書にあるものをそのまんまの形でしか教えない人が多い気がします。
いつも思うんですけど、そのまんまの形で教えるだけなら私らみたいな仕事は存在しなくていい。教科書見りゃァ間に合いますって。
そして、そうやって教わった生徒は「とにかく覚えればいい」と思い込んでアレモコレモ暗記しようとして失敗するというのが常です。

「覚えればいい」ではなく、その式にどんな意味があるのかをちょっと考える習慣を付ければ、覚えるべきものはもっともっと減らせると思うんですけどね。

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ただいま、夏休み中の夏期集中講座の受講生を募集中です。
中学は中2以上、高校は高2以上を主なターゲットにしています。
えっ?この問題ってそんな簡単な話だったの!?」と思ってもらえるような内容を準備しています。
関心を持たれた方はぜひお早めに792-0490もしくはsigmaseminar@gmail.com までご相談ください。

2012年7月3日火曜日

【中高生向け】夏期集中講座のお知らせ



シグマゼミでは、夏休み期間中『夏期集中講座』と称して、中高のいくつかの分野についての集中講座を設けます

一般的に塾の講習というと
「講習テキストに沿って予習をしておき、解答・解説を聞きながらひたすら丸付け&問題演習」
という場合が少なくないのですが、中3なんかで過去の全範囲を復習するとなると、1つの単元にかけられる時間はほんの僅かしかありません。
オマジナイ程度にさらっと説明したところでは理解が進むわけもなくて、元からできてた生徒が内容を確認するにはいいのですが、元が怪しい生徒は相変わらずよくわからんまま前へ進んでしまうというのが常だったりします。
そういう意味で、全範囲網羅・読み合わせ型の講習には私はどうも否定的です。
第一、答え合わせ授業は誰よりも私自身が飽きてしまいます。。。

そこで、昨年度もそうでしたが、シグマゼミでは「その分野の内容はこの一回で一度完璧に仕上げてしまおう」 という方針で集中講座を夏休みを皮切りに2月までかけて順次開講していきます
※昨年度の開講実績とその成果は→こちら

まずは1から背景知識や理論の説明をし、それをもとにして問題演習を行い、「理屈がわかれば、知識や技術を問題に適用することで正解に辿り着ける」という経験を体で感じてもらいたいなと。
"解法"というのは問題毎に存在するものですが、"背景にある考え方"というのは大抵は広範囲にわたって応用が効くものですから、その考え方を徹底して植え付けたいわけです。

ただ、繰り返しになりますが、それを全ての内容について徹底するにはとてもじゃないですが時間が足りません。
そのため、夏の講習では次の内容に絞って講座を開設します。

【中学】 各講座 受講料2000円 75分×4日 
10:00~11:15
11:15~12:30
7/25~28
英語(中3)
 長文読解の基礎
数学(中2~)
 方程式の文章題 
7/31~8/3
社会(中2~)
 世界地理/歴史前半
国語(中1~)
 長文読解と記述式問題の基礎
8/6~8/9
理科(中2~)
 物質の分類/光・音・力
数学(中2~)
 平面図形・空間図形の考え方
8/20~8/23
社会(中3)
 日本地理/歴史後半
理科(中2~)
 生物・地学分野
※一部、内容を変更する場合があります。 また、8/20~23の講座は、講座の時間を午後に移す予定です。

【高校】 各講座 受講料2500円 90分×5日 

16:00~17:30
17:30~19:00
7/24~28
数学IA① (高1~)
 数式/方程式・不等式/2次関数/集合
英語 長文読解の基礎 (高1~)
 入試初級レベルの長文読解
7/30~8/3
数学IA② (高2~)
 場合の数・確率/平面図形/三角比
数学II① (高2~)
 高次方程式/図形と方程式
8/6~8/10
数学IA総合演習 (高2~)
数学II② (高2~)
 三角関数/指数関数・対数関数
※一部、内容を変更する場合があります。 



なお、各講座、最大で8名程度までと考えています。
各講座の詳細についてテキストのサンプルなどご用意しますので、関心を持たれた方はぜひお早めに792-0490もしくはsigmaseminar@gmail.com までご相談ください。

【中高生向け】夏休み期間の短期受講生募集

7月に入り、夏休みの受講生募集告知としてはすっかり出遅れているわけですが、、、

シグマゼミでは7月24日からの8月末までの期間中、中学生・高校生を対象に短期受講生を若干名ですが募集しております
この期間中、通常頂いている入会金を頂かずに通常の指導料(中高生20,000円 中3生のみ24,000円で正規会員の生徒と同様の指導を受けることが可能です。

「普段は通塾する予定はないが、集中的に復習の指導を受けたい」という方
「どんなところかよくわからないから、とりあえず1ヶ月間だけお試しで」という方
「部活前後のあいた時間を有効に使える涼しい場所を探していた」という方
シグマゼミで一緒に勉強してみませんか?

7月24日から8月11までの期間、開室時間は10:00~21:00とし、次の3種の指導を並行して行います。

 A)通常通りの個別カリキュラムによる指導
・開室時間中、教室は自由に利用していただいて構いません。集中講座以外は通常通りの指導を行います。
・中学生は、学習の復習用に教材を購入し(1科800円)、それを用いて進める予定です。
・高校生は、通常通り、手持ちの教材及び@willを利用して学習を進めていきます。
 B)テーマを絞った集中講座(受講料別途)
・中学・高校で入試に向けて苦手分野にテーマを絞った授業を3期(中学生のみ4期)に分けて行います。
・詳しくはこちらでお知らせしています。
 C)動画教材@willの利用(受講料・テキスト代金別途)
・相談の上で、短期で終えることが可能な適切な講座を紹介いたします。
 D)北海道学力コンクールの受験(受験料別途)
   ・シグマゼミで受験することが可能です。 
   ・中学1・2年生は8/10、3年生は8/11が受験日になります。


日程及びタイムテーブルなど、詳しくはパンフレットを用意しておりますので、そちらを御覧ください。

なお、今回の募集は5名程度まで7/15(月)を締め切りとさせていただきます。
関心を持たれた方はぜひお早めに792-0490もしくはsigmaseminar@gmail.com までご相談ください。

2012年7月2日月曜日

保護者面談をしました

29日・30日と2日間の指導を休みにし、面談日として設定していました。
面談といっても、受験直前というわけでもないので、普段の生徒さんの様子の報告であるとか、定期試験の結果から次に向けての話であるとか、進路についての情報提供であるとか、まぁ比較的ユルめのお話です。

シグマゼミの場合、生徒さんの現状に合わせて課題の設定をしているので、どうしても生徒さん毎に「今すべきこと」が違ってきます。
なので、ある程度の期間毎に「目標はセンター試験で7割取ることですが、今はまだ基本的な英語の長文が読めていない状況なので、まずは短文の構造の解析をしっかりできるように練習してもらっています。」というように、目標の確認と現状の分析から当面の課題を本人を前に確認し、実際の指導内容について了解を得ているという感じです

「そこまで細かく話さなくても、お任せしますので」と言われることもまぁあるんですが、でも自分的には必要なことだと思っていまして。

この塾業という商売、実際に代金を支払うのは親御さんなんですが、でもそのサービスを当の親御さんに対して直接提供するわけでもなく、そして生徒を通じても内容がなかなか伝わらないという、あまり他にはない形態のサービス業だと思うんですよね。

一斉指導の塾であれば、どの生徒にも一律の指導を施し、一律の課題を提示しているので、「まぁちゃんと通ってくれていて、宿題きちんとやっているし、成績も維持できているから」というような安心感があると思うのですが、うちはその辺の安心感の材料が少ないもので。
宿題も大して出さないので、ご家庭の様子からすれば心配になることも多々あるようですしね。
そんなわけで、忙しい中塾までご足労いただいて、あれやこれやと1時間ほど話をさせてもらっています。

このブログのまんま、歯に衣着せぬ物言いをするので、場合によっては不興を買うこともあるわけですが、それでも、それなりの金額を頂いている以上は、ちゃんと指導内容に納得していただいてから代金をいただければ、と思っています。


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夏休みの予定はもうお決まりですか?
ただいま夏休み中の受講生を数名ですが募集中です。
集中講座については近日中にこちらでご案内する予定ですが、人数などの都合もありますのでお早めに792-0490もしくはsigmaseminar@gmail.com までご相談ください。

2012年6月26日火曜日

【高校入試関連】 説明会などのお知らせ

いつもぼやきと苦情ばかりなので(書き始めはそういうつもりではないんですけどもね) 、たまにはまともに入試関連情報も。


7月、8月と各公立高校では学校説明会などが行われる時期で、夏休み明けからは私立学校が入試相談会を本格的に始めます。
実際に受験校を決定するのはまだ先で合ったとしても、いろいろな学校の情報を仕入れることは無駄にはならないと思います。

【7月8日(日) 高校入試完全攻略セミナー】
北海道学力コンクール事務局主催の説明会です。
詳しくはこちら→北海道学力コンクール事務局

【7月27日(金) 札幌市立高校合同説明会】
詳しくはこちら→札幌市教育委員会

北海道立の高校の説明会は各学校毎に行われますが、今のところシグマゼミの周辺校で日程を確認できたのは北高・西高くらいでした。
【8月22日 西高学校説明会】
詳しくはこちら→札幌西高校
申し込み締め切りは7/20

【8月23日 北高スクールガイダンス】
詳しくはこちら→札幌北高校
申し込み締め切りは7/13

なにげに申込締切が迫っていますので、 申し込みはお早めに。


あと、個人的に気になるイベントが
【7月28(土) 中学生の科学実験教室】
詳しくはこちら→教育研究所附属理科教育センター

こんな感じで夏休み前後からは入試関連のイベントもポツポツと入ってきますから、少しアンテナを高く張っていたほうがよさそうです。

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これらの進路に関わる情報は毎月月末の塾内通信でも提供しています。
進路についてのご相談は792-0490もしくはsigmaseminar@gmail.com まで。

2012年6月24日日曜日

大学ノートにこだわる先生たちへ

かつての学校勤務の中でいろいろな先生たちを見てきたので自分でもよくわかるのですが、多くの先生方の指導から比べると、私の指導は異質というかちょっとこだわる場所が違うというか、まぁ生徒からするといろいろと「えっ?」と思うことも多いようです。

いつもここで書いている宿題や課題に対する考え方もそうなんですが、今日のテーマは『ノートの使い方』

ノート作りには非常にこだわりがある先生が多いようで、たいていの先生は「ルーズリーフは使用禁止、大学ノートを使うこと」という指示のようですね。
個人的には、中学生の頃から「そんなところまで指示しなくたって、当人が勉強しやすいようにすりゃァいいじゃないか」と思っているわけで、そんな指示は無視してノート提出すら拒んだくらいなのですが、さすがに自分の塾の生徒に対しては「理不尽に思えても"指示"には黙って従っとけ」としかいえません。
そんなことでいちいち点数引かれるほどバカ臭いことも無いですからね。
(今でも覚えてますよ、中3の時に国語の先生に印刷室まで呼び出されて「お前が出さなきゃ示しが付かないから」とわけのわからない説教されたこと)


でもどうして「大学ノート指定」なんでしょう?
私の中学以降の勉強の仕方は、
  1. 授業でルーズリーフに板書をとる この時点ではかなり雑で、メモ書き多数
  2. 復習の時にノート整理をして、板書のメモ書きを清書
  3. その時点でルーズリーフを差し替え
  4. 問題演習などの足りない部分は差し込んでいく
という感じでした。
どうにもよくわかっていない部分なんかは何度も書きなおしたり加筆していたりもしているので、その箇所だけはやたらと詳しくかったり洗練された物になっているわけです。
実際、塾の生徒にも実物を見せていますが、20年経った今でも、ノートのどの辺りに何が書かれているかおおよその見当はつきます。
自分の成績が良かったかどうかはともかくとしても、少なくとも自分のノートをそれなりに使い込んでいたことは確かです。

で、こういったページの差し替えとか加筆とかがある程度自由にできるのって、ルーズリーフならではの特性だと思うんですよね。
自分の場合、数年分のノートが1冊にまとまっていたからそれを授業中に何度も開いて見返したりしたわけで、参考書的機能は確実に教科書よりも上でした。
もちろん大学ノートでも、きちんと保管していればいいことなんでしょうけど、でも、少なくとも去年のノートを常時持ち歩いてる生徒なんて居ないわけでしょう?

塾に来た生徒にも「それ、この前同じような問題解いてたでしょ」 と言うことが多いのですが「そこのノート、今は家にあるからわからない」と言われることが多いんですよね。
必要なときに見返すことができない眠ったままのノートなんて、どれだけ綺麗に書いたところでなんの役にも立たないでしょうに。




勉強の仕方やノートの作り方なんて、本人がしたいようにすればいいわけで、その人なりのスタイルや工夫があってしかるべきだと思います。
何でもかんでもフォーマットを決めて指示をするというのは、本人の工夫の余地を無くし、自分に合ったスタイルを見つける機会を奪うことと同じだと思うのですが、どうでしょうかね?
もちろん、小学校の低学年にならある程度の指示は必要でしょう。
でも、中学生ですよ?高校生ですよ?それくらいの判断くらいさせたらどうです?


ちなみに、今日生徒から聞いた<ルーズリーフではダメな理由>は「風で飛ばされるから」だそうですよ。。。


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当ブログ『日々雑感』の更新情報、および、日々のちっちゃなアレコレをTwitter『』にて流しています。
Twitterのアカウントをお持ちの方は、よろしければフォローお願いいたします。 
※現在、なにゆえか知りませんが、アカウント凍結中です(笑)


また、夏休みの集中講座も準備中です。 
近日中にこちらでご案内する予定ですが、人数などの都合もありますので792-0490もしくはsigmaseminar@gmail.com までご相談ください。

2012年6月23日土曜日

WebサイトをTwitterと連結してみました。 が、

ここでも何度か触れていますが、私は元高校教員でして、しかも担当は数学と情報でした。

情報の授業についてはここではあまり触れては居ませんが、仮にも『情報の読み取り方』や『整理の仕方』『相手への効果的な伝え方』なんてことを指導してきたわけです。
の、わりには、自分のサイトが読みづらい事まぁ。。。

このブログにしても、塾のWebサイトにしても、「お金をかけずに短時間で形にする」というのを前提に突貫工事で作り上げたため、、、というのが言い訳なのですが、それにしても情報が分散していて良くないなと。
なにせこちらをいくら更新しても(実際はあまりしていないけど、その辺はまぁ伏せておくとして)シグマゼミのWebサイトには反映されていなかったわけで。
ブログでは定期試験の話をしているのに、サイトの方には「春期講習」とか書いているというのは、さすがにマズイですよね。。。


というわけで、このブログの更新を含めた簡単な告知ができるようにTwitterのアカウントを導入してみました。
それに合わせて、塾の方のトップページに置いていた季間講習などの告知をバッサリ削除。
それらの最新情報は全てTwitterの更新情報として流れるように設定してみました。


と、ここまで一気に設定して夜中3時に「できたぁ~!」と思ったら、twitterのアカウントが凍結されました(ぉぃぉぃ
自動化の接続作業とリンクを貼る練習をしていたところ、どうやら巡回プログラムが「このアカウントは悪性のスパムか何かだ」と自動判断したようです(苦笑)


自動化というのは便利なようでですが、<"人の目"に拠るエラーチェックがないと正常に機能しない場合も十分に考えられる>という、、、
まぁなんて情報教育向きの話題でしょうかと。。。

2012年6月22日金曜日

高校での科目選択

当塾のすぐ近隣にある高校では、1年生にもうはや来年度(だけじゃなく、再来年度分もまとめて)の科目選択の用紙が配られているようでして、聞くと「月末までに提出」だそうです。
去年の今頃も全く同じ事を書いている気がするんですが、私から見ると「この学校、進路指導、まともにする気ないだろ」としか映らないんですよね。。。


私が高校に勤めている時、進路指導部に属していまして、学年の進路指導カリキュラムを組み、ガイダンスなどもしていたことも大きいとは思うんですが、高校の科目選択って受験科目にも直接関わる部分が大きく、その先の進路設計とはどうしても切り離せないものだと思っています。
だから、当時自分が所属した学年では、
  1. ホームルームの時間をもらって進路ガイダンスから始め、
  2. 学年通信などで考え方などを何度かに分けて紹介しつつ、
  3. 実際に『職業調べ』や『学問調べ』をさせて、
  4. 実際に大学入試の受験科目の資料を読む練習をさせ、
  5. 受験科目の決定にどんな要素が絡んでくるかを理解させて、
  6. そこまでしてようやく選択科目をどうするかという話に持っていく
という流れを組みました。
自分はクラス担任ではなかったので担任の先生にいろいろ協力していただき、だいたい4ヶ月がかりの指導プランです。

それだけ慎重に指導カリキュラムを組んだのは、2・3年生になってから必ず選択した授業と進路希望とがマッチいない生徒が現れてくるからです。
なので、選択の希望を一旦回収したあとからも、進路希望との照合を行なって、「この希望ならこの授業取らないとまずくない?」なんて話を担任と協力して個別に面談までしたものです。

いや、もちろん、そこまで手をかけなくても自分の手で情報を収集し、自分の目で判断ができ、何を選択したところで自力でなんとでもできるだけの力がある生徒であれば「好きそうな授業取ればいいんじゃない?」で終わることもできるんでしょう。
でも、そんな生徒、どれだけ居るんでしょうね?
少なくとも、進路の考え方や情報の集め方、そして判断材料を提供することまでは『教育』の一環だし、教育機関の果たすべき役割だと思います。


先日、生徒から選択の用紙のコピーを取らせて貰い、進路希望に合わせて私の方で妥当だと思われる選択の設定をしてみましたが、何が困ったかというと「その選択用紙にそれぞれの科目についてのシラバス的な解説が何一つなかったこと」です。
<日本文化>やら<○○研究>やらという科目名は載っていても、その内容が一切見えてこない。
数学や社会科などの一般的な科目選択であればそれで十分なのかもしれませんが、その学校は第2外国語が取れたりするようなユニークな授業構成で売り出している学校。
名前だけで内容を判断できないようなものも多々あるわけです。
まさか選択の材料がこの紙1枚ではないだろうと思い生徒本人に確認しましたが、「わからないものはその都度聞きに来い」という指導だそうです。
それぞれの授業内容がどんなものかもわからないのに、科目の名称だけ並べた選択用紙を配り、「これで来年・再来年度の希望書いてね」ってのは、とてもじゃないけどまともではないですよね。。。
そこの高校では例年こんな感じで希望をとるみたいですが、どうしてこれで親から苦情が入らないのか、不思議でたまりません。


<6/25 追記>
うちの生徒が担任に「この授業はどんな授業ですか?」と聞いたところ「よくわからないから担当者に聞いておく」という返答だったそうで。

提出日は27日らしいですけど、他の生徒さんってどうしてんですかね?

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というわけで、 保育・幼児教育系統へ進学するには何を履修しておけばよいものかと、受験科目等の情報を整理しているところです。
同様に選択科目や進路の設計等でお悩みの方は、どうぞお気軽に792-0490もしくはsigmaseminar@gmail.com までご相談ください。

2012年6月15日金曜日

定期試験対策

6月初頭頃から、高校・中学と定期試験の時期になっています。
2年生・3年生にとっては、ある程度はどんな感じの出題がされるものかも、どの程度の準備が必要なのかもわかるんでしょうが、1年生にとってはなにせその学校での初めての試験。
高校1年生は科目毎にこんなに多くの種類の試験を受けるということが初めてですし、中学1年生は"定期試験"なんてもの自体が初めて。
まぁ、不安でしょうがないでしょうね。

ただ、 生徒には常に言っていることですが、定期試験はあくまでも「授業で扱った内容の理解を確かめるための試験」。
結局は普段の学習の積み上げを評価するための一つのモノサシというだけであって、普段からきちんと準備をしてきているのならそれほど恐れるようなものではないと思います。
普段サボっているのなら試験直前になって慌てて3日間くらい勉強してみたところでどうこうなるものではないし、逆に普段からきちんと積み上げてきているのなら別段怖がるようなものでもないだろうと。
要は、学校で学んだ内容をその時々できっちりと理解するようにしておくことが重要で、試験前の1・2週間で自分がここまでの期間に何を学んできたかをちゃんと整理して思い返せる状態にしておきさえすればいいのです。

「テスト前にしっかりやれば」なんていう生徒が少なからずいますが、その時点で理解できなかったことを、なんで試験前のギリギリになってから理解出来るのかと。
3ヶ月分を2週間で復習しなければならないとしたら、90日分/14日で復習 ≒6.5日分/1日あたり復習することになりますから、ものすごい負荷がかかるはずです。
1日で1週間分の復習をしなければならない、しかもその間も着々と学校では授業が進んでいるっていう時期に、そんな以前に学んだはずのことをまっさらの状態から理解するなんて事自体がナンセンスだと思うんですよね。
だから、習ったその時に、丁寧に理解するまでちゃんと悩んでおけと。
そうしたら試験前に「うわーここもあそこも手付かずだー」とか「あっちに時間かかりすぎて、こっちやる時間なくなったー」なんてことは格段に減るのに。。。


塾で"定期試験対策"というと、過去問をひたすら解いたりすることだったり、「誰が出題するのか」なんてことばかり気にする人がいたりします。
ですが、シグマゼミではそういった「山を張る」的な指導(そもそも指導とは呼べないと思うんですけどね)は一切しません。
点数は多少は伸びるのかもしれませんし、生徒は安心するのかもしれませんが、それと実力とは完全に別物ですから。

やっぱり、何よりの定期試験対策は
<普段から授業をしっかり丁寧に理解していくこと>
<パッと思い出せるように整理しておくこと>  に尽きると思います。
そして、
<最後にざっと確認をして、穴があったら補強すること> 

さっき、塾でも、おそらく家でもしっかり勉強しているであろう中1の生徒さんが明日の定期試験を前にものすごく不安そうに帰宅しましたが、、、
それだけしっかり勉強してたら大丈夫だから、もうちょっと自信持てや、と。

きっといい結果を持ってきてくれると信じています。

~~~~~~


そろそろご家庭には夏期講習のチラシが入り始めている頃でしょうか。
一斉指導でさらっと確認をするのでもいいのですが、シグマゼミでは生徒さんの状況を見て、それぞれに最も必要な内容についてピンポイントで指導をしていこうと考えています。

あと5名ほど(?)で塾生の募集を一旦停止しようと考えておりますので、学習の進め方に不安のある方、ご入会を検討いただいている方はお早めに792-0490もしくはsigmaseminar@gmail.com までご相談下さい。

2012年6月9日土曜日

何をもって"手抜き授業"というか

私が人に何かを教える場合、どの科目のどんな内容でもそうですが、その前に必ずすべきことがあります。
授業でいうと下準備の段階、質問に答える場合ではその瞬間にすることですが、そのすべきことは「選ぶこと」です。

複雑化する原因をそぎ落として目標をシンプルにする

例えば、中学生に計算中心の練習をさせたい場合では、
「ここは計算の手順を正確に身につけさせる段階」と思ったら分数などは入れないでしょうし、
「手順は慣れてきているから、どんな数字でも動揺しないように慣れさせる段階」と思ったら、あえて分数を混ぜて「分数でも整数でも手順は同じでしょ」ということを強調します。
英語の過去形の説明をするのでも、
「動詞の語尾に-edをつける」ということが定着する前に、「sutdyの語尾はyをiに変えて・・・」なんて始めたら混乱するのが目に見えてますよね。
なので、どの動詞を最初の例に使って、それがクリアできたら次は何を見せようかと、ある程度選びながら話をするわけです。

このような感じで、教えたい内容や理解させたい・到達させたい目標がある以上、その段階に応じて優先順位を決め、順序良く提示していくことが、教える側の義務だと思っています。

だから、その生徒の基礎知識というか知っている内容によって、どこから話をすべきか、どこまで深めるべきかも選び、順序を考えます。
生徒にとって「わかりやすい」というのは、この選び方や配列が絶妙で、途中でギャップを感じることなくスムーズにレベルを上げていけることを言うのだと思います。
もちろん、この作業、自分の中で授業のスタイルというか重要視する部分がきちんと明確になっていなければできない作業ですし、生徒の理解をパッと把握する必要がある。
だからこそ、腕の見せ所だと思うんですよね。

「まるごと覚えろ」は単純化という作業を放棄した結果

もしこの作業を完全に放棄して授業をするとどういうことになるか。
わかりやすい例が「ここからここまで、問題全部やっておけ」とか「ここ、全部大事だからとにかく覚えて」という指示です。
結果としていずれは全部の問題をやるにしても、"今すぐやるべき問題"と"それが完璧に仕上がってからやった方がいい問題"があるはず。
それに、覚えるにしたって、効率的な覚え方・まとめ方というものがあるはずです。
それを一切考慮しないで「とにかくやれ」「とにかく覚えろ」というのは非常に簡単。
簡単というか、そんな指示なら勤務初日のアルバイトだってできますわ。

つまり、私に言わせれば、「問題集の15ページから25ページまで、(基本も応用も入試問題も全部まとめて)これ全部来週までにやっといてね」という宿題の指示は、問題の軽重や難易も判断できないようなド素人か、もしくは、自分ではそこにどんな問題が掲載されているかすら確認もしていないのに「とりあえずやらせときゃいいだろ」と自分の職務を放棄したいいかげんな人の所作としか思えないのです。

でも、うちの生徒の様子をみる限り、中学・高校ともに、そういう雑な指示を受けて宿題に追われまくっている子の多いことまぁ。。。

教育業について給料をもらっているプロならば、プロとしてもうちょっと教育的意義のある時間の使わせ方・課題の与え方を考えて欲しいもんだと、苦行や嫌がらせとしか思えないような生徒の課題を見るたび苦々しく思っています。
「勉強をさせる」のを仕事だと思っちゃうと、とにかく宿題を出さないと安心できないんでしょうね。
でも、自分で課題を見つけて勉強できる人にとっては、いい加減な出され方をした宿題ほど邪魔くさいものってないんですよ。

もうちょっと指導の質にこだわってくれないものでしょうか。。。

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そろそろ定期試験の時期に入り、夏休みに向けて学習の仕方の見直しなどに迫られている方もいるかと思います。あと5名ほど(?)で塾生の募集を一旦停止しようと考えておりますので、学習の進め方に不安のある方、ご入会を検討いただいている方はお早めに792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com までご相談下さい。

2012年5月24日木曜日

教科書改訂によるちっちゃな影響

年度から、中学校および高校1年生の教科書が全面的に改定になりました
数学や理科での履修内容の大幅な入れ替えや、高校理科の3科目必修化、中学社会での地理分野の大幅な増強など、大きな変更点は話題に上ることも多く、教育系のニュースに敏感な方であればご存じの方もいらっしゃるかと思います。
で、分野丸ごとの配置替えであればニュースにもなり「この学年でこれを教えるのね」と教える方もわかりやすいんですが、用語や扱い方の微妙な変更となると教科書をしっかり読み込まなければなかなか気付かなかったりします。

例えば、体積や容積を表す「リットル」という単位。
今までは筆記体っぽい「」 を用いてましたが、これが廃止され大文字の「L」で表すことに統一されました。
牛乳パックなら「1000mL」と書くわけですね。

また、速さの単位として「時速:1時間あたりの走行距離」というのがありますが、これもまた今までは「時速60km」を「60km/時」と書いていたりしたんですが、「60km/h」と表記するよう扱いが統一されました。
同様に「秒速3m」も「3m/秒」 と書いていたんですが、「3m/s」と書けと。
※ちなみに「分速150m」は「150m/min」なんですが、「紛らわしいから」という理由で中学では扱わないんだとか。

これ、全て「国際単位系(SI)に揃える」という方針からできたもので、力の単位[g重]を廃止して[N(ニュートン)]に統一したり、気圧の単位[mmHg]を廃止して[hPa(ヘクト パスカル)]に統一したりするという動きと同じ流れです。

ただ、個人的に正直な感想を言えば、「何でもかんでも国際標準に合わせりゃいいってもんじゃぁないだろう」と。
力の単位[N]なんかは顕著だと思うんですが、中学生のような物理初学者にとって、力を[N]を用いて表すことにどれだけの教育効果があるんでしょうね?
だって、[N]の定義って、「質量1kgの物体に1m/s2の加速度を生じさせる力の大きさ」ですよ?
「1m/s2の加速度」ってのを理解していない段階で[N]を単位として与えることより、「質量1kgの物体にかかる重力と同じ大きさの力」としての[kg重]の方が正確なイメージがわきませんかね?
国際標準への対応は基本的な知識とイメージがちゃんと付いてからでいいでしょうに。
同様に、「"時間"を英語でhourで表す」という英語の知識があやふやな中学生に[60km/h]と書いたところで、「時速→km/h 秒速→m/s」みたいに念仏のように覚えるのがオチじゃないのかなと。で、「m/hって時速?秒速?」みたいな余計な質問が出るんですよ、きっと。


<科学的な思考力を身につけさせて、国際競争で負けないだけの人材を作りたい>という大目標は分かるんですが、だからって、初学者に対して、あえてわかりにくい表現で単位を教えることに意味があるとはどうにも思えないんですよね。
まずは概略でいいからしっかりと理解すること、それができた上で細かな話を肉付けしていけばいいと思うんですけど、、、

まさか中学段階で「原子はさらに原子核と電子に分かれ、原子核は陽子と中性子とからなり、これまた素粒子が・・・」なんてやるわけでもなかろうに、なんで単位系だけこんなこだわってるんでしょうね?
「見た目と形だけにこだわってても、中身が伴ってなかったら意味ないのにねぇ~」って思うのは、お役所仕事全般に対する印象と一致していたりします。


※その他、教科書編集の際のいろいろな編集意図についてはこちらのページが面白いです。
→啓林館 http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/j-scie/q_a/index.html

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お陰様で生徒数もだいぶ増え、絶えず指導に追われるようになって来ました。
指導の質を維持することを考えると、中高生各10名ほどが1人で見る限界かと思います。
あと5名ほど(?)で塾生の募集を一旦停止しようと考えておりますので、ご入会を検討いただいている方はお早めに792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com までご相談下さい。

学び取るプロに

ここのところ、高校生の指導をしている最中、語気が荒くなることが増えてきました。
理由は単純。何度同じ事を指示しても一向に身についていないからです。

で、何を指示しているかといえば、
・学んだことは"ちゃんと"記録に残せ
・やったことは必ず見返して、1か月後に見て思い出せるように整理しとけ
・わからないものがあったら、まずは自分でまとめたのを見返せ

とまぁ、文字で書くとたったこれだけ。
でもこれだけのことができていないから、いつまでたっても同じ所を忘れ、また改めて説明することになり、先に進めないんですよね。。。

先日も、とある生徒に、つい2週間前に1から教えたはずのことを「全く覚えがない」とまで言われ、再び1から説明しなおしましたが、、、
半年も付き合いがあると「毎度毎度同じ事を言われているのにまだ懲りてないの?なんで書き残してないの?」という小言もセットにせざるを得ません。
ちなみに書いて説明しだしたら「あぁ、聞いた覚えある。。。」と言ってましたが、そりゃぁそうです。
聞かれる度にほぼ同内容のことを同じようにして言っているわけですし、さきに説明したその時には「あぁなるほど!」って言って自分で類題まで解いているわけですから。
それでもたった1・2週間しただけで自分で解いたことすら覚えていないとしたら、それは最初の受け取り方か記憶の残し方に失敗があったということです。

大体の場合、問題が解けない場合の生徒の行動はといえば、
  1. 問題を見ても解法が思いつかないから教科書や参考書を開いてみる。
  2. それだけでわかるわけもなく(参考書を見てわかる程度ならそろそも質問もしない)、私に「それ、前に教えただろ。ノート開いてみ。書いてっから。」と言われ、ようやくノートを開いてみる。
  3. ノート開いてみてもその問題がどこにあるのかすらわからず、「やってません、ありません」とか言っている。
  4. 私がパラパラめくると同種の問題がちゃんと解かれていて、場合によってはマーカーで囲いまでしている。それなのに「あれ?こんなのやったっけ?」とかいう状態。
大半の場合は学校で一度は解説されているはずなんですが、それでも分からないから私に聞いたわけで、私が教えたことは少なくとも教科書・参考書に書いてある内容、そして学校の説明よりもわかりやすく詳しく(もしくは別角度からの説明に)なっているはずなんですよね。
だから、その時点で「あぁわかった!」のプロセスを多少なりとも書き残すなりしていれば、次の時には見ただけで思い出すことも増えるでしょうに、ノートにはそれらを書き残さないで解答だけを残していることが大半。
だからノートが参考書の劣化版にしかなっておらず全く役に立っていない。
10分かけて説明しても、私から見たら半分程度しか残っていなかったり、重要な部分が削ぎ落とされていたり。
こんな勉強の仕方ではザルに水を流しているようなもの。
どれだけ時間をかけたところで先になんて進めません。


私は高校や中学や塾で教える仕事をしてきて、最初の3年くらいは「とにかくわかりやすく教えること」に注力していました。
実際、今でもそうですが、どの科目のほとんどの問題についても「あぁなるほど」と言わせられるだけの十分な解説や例示をその場で加えられていると思います。
ただ、いろいろな生徒に教えていてまもなくして思ったのは、与える側がどれだけ真剣に説明を練りこんでいたとしても、受け取る側がサラッと聞き流す程度で居たら「わかった」は一過性のものにしかならないということ。
説明がわかりやすいっていうのは教える側にある程度の経験があればアタリマエのことであって、大切なのは、受け取る側をどれだけ本気にさせるかなのかなと。
その意味で<生徒自身の学び取る技術>を育てること無しでは、生徒が成長することは望めません。

もし「わからなかったらまた聞けばいい」くらいの感覚で勉強しているのであれば、その生徒はどれだけ良質な説明を3度聞いても5度聞いても身に付けることはないでしょう。
そうではなく、「この1回できっちり理解してけりをつける」くらいのつもりで授業に望んでくれるよう、学び取り方に対してもチェックを入れ、「その勉強の仕方じゃぁいつまでたっても先に進めんよ」としっかり言ってあげる事も必要だと思っています。

当然ですが、中学生に指導するときよりも高校生相手の方が要求レベルは上がります。
でも、「最も基本的なことできていない」ということに気付きさえしないまま先へ進んでも、 結果なんて目に見えているわけで、、、どっかでガツンと痛い目にあってでも「このままではダメなんだ」と悟り、学び取るプロになってもらわないとダメだと思っています。
私は教える側のプロですが、生徒にも、親からお金を払ってもらって学びに来ている以上は学び取る側のプロ意識を持ってもらいたいなと。


と、いうわけで、

・学んだことは"ちゃんと"記録に残せ
・やったことは必ず見返して、1か月後に見て思い出せるように整理しとけ
・わからないものがあったら、まずは自分でまとめたのを見返せ 

学校でも、くだらない黒板丸写しのノート点検とかしてないで、ノートの使い方と意義をしっかりと指導してくれないかな。。。

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お陰様で生徒数もだいぶ増え、絶えず指導に追われるようになって来ました。
指導の質を維持することを考えると、中高生各10名ほどが1人で見る限界かと思います。
人数が集まり次第、塾生の募集を一旦停止しようと考えておりますので、ご入会を検討いただいている方はお早めに792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com までご相談下さい。

2012年5月19日土曜日

@will オススメ講座 『スタンダード英文精読』

シグマゼミの高校生への指導は、数学に関しては八反田が直接指導をしていますが、それ以外の科目については佐鳴予備校の動画教材『@will』を中心にして勉強してもらっています。
今回紹介するのは英語の長文読解への足がかりとして最適な講座スタンダード英文精読です。

英語の講座としては、長文読解の指針を身につける講座として英語長文読解へのアプローチ』を紹介していますが、今回の『スタンダード英文精読』はさらに一歩手前の「1つ1つの英文の構造をしっかり読み取る」ということに絞って練習を重ねていく講座になっています。

先日紹介した古文の講座『導入から学べる古文』もそうでしたが、長文を読もうとすると、その前にまずは短文をしっかり丁寧に正確に読めるようにすることが大切です。
古文の場合は品詞の判断やら助動詞の訳出なんかが問題になるわけですが、英語の場合は「単語のカタマリ(句や節と呼ばれるもの)を正確に読み取れるかどうか」が重要になります。

例えば、 That she said that she loved me was a lie! なんて文章を見たとき。
中学生的には「she→彼女 said→言った loved→愛する」のようにして1語に対して1つの訳を置いていけば何となく日本語訳が出来るので、それを訳にしちゃう生徒が多いでしょうね。
ですが、これを単語の繋ぎ変えや勘で読むのではなく、「正確に、文構造に注意して」となると、ほとんどの高校生ができるかどうか怪しい感じです。
つまり、「thatはSVのカタマリを作って名詞として作用する」 とか「sayは他動詞だから後ろに目的語がくる」とかいう知識はあっても、それをきっちり長文読解で使えているかとなると、なかなか運用できている生徒はいないわけです。
[That she said (that she loved me) ] was a lie! のようにして文をカタマリ毎に区切って要素を正確に取れるかどうかが、<前から順番に英語を読めるようになるための最大のポイント>なんですが、そこを系統的に徹底して練習するという機会がなかなか得られないため、どうしても勘にたよって、「訳出したつもり、自分では上手く訳せているつもり」になってしまうんですね。
しかし、高校~大学入試レベルの長文となると、構造が複雑になるから、テキトーに単語を並べただけでは正確な訳は作ることができなくなり、で、少なくとも八反田は学生時代にそれで大失敗をしている、、、と。

そんなわけで、自分の反省もあって、中高生には、とにかく文構造をしっかり読み取る癖をつけて欲しいと思って読解の指導をしています
そこで使えるのがこのスタンダード英文精読でして。
この講座、とにかく語順や語法にこだわりながら、文構造の解析を徹底して行なっていきます。
文に登場する単語や文法はさほど難しくないものになっているため、高1生でも文構造の解析だけに注力することができ、順々に進めていくことでカタマリを見抜く目が確実に育っていくというところが何よりもオススメ。
ここ、講座の設定として、ものすごく重要だと思います。
文構造なんていうと入試レベルの難しい文章を引き合いに出すものと思いがちですからね。
簡単な文でしっかり練習しておいて、ちょっとずつ技術が備わってきたら、ソコからは長文で問題演習。
このステップの積み重ねで、少しずつですが、でも確実に長文を正確に読む力が備わります。

講座内容は『動詞・名詞編』『副詞編』『形容詞』 の3部構成になっています。
講義回数はさほど多いわけではありませんが、高校1~2年生が半年くらいかけて少しずつ進めていくといいかと思います。

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講座名:『スタンダード英文精読 動詞・名詞編/副詞編/形容詞編』   講師:吉田 剛 全43+34+32回
  英語を英語として読むために→動詞の使い方と品詞の区別→名詞のカタマリ→・・・

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ネットで検索すると、@willを利用できる学習塾はいろいろ出てきますが、講座内容までしっかり紹介してるサイトって他に見当たらないようで。。。
他の科目についても、一通り内容を確認した上でご紹介しますので、気になる方はぜひお問い合わせ下さい。
また、@willの各講座はシグマゼミで無料体験が可能です。
792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com までご連絡を。

2012年5月11日金曜日

@will オススメ講座 『スタンダード化学』

前回「まとめて紹介」とか言っときながらだいぶ間があきました。
いや、原稿は作っていたんですが、他の作業をしており。。。(言い訳)

さて、今回ご紹介するのは化学の講座スタンダード化学です。
今までここで紹介していた講座は英語・国語など文系科目ばかりだったので、今回は「理系講座にもイイのが入っていますよ」とお伝え出来れば。


高校化学、「化学反応式とか構造式とか、<覚えるもの>がとにかく多すぎて、手に負えない!」という方は多いはず。
とにかくひたすら反応式や物質の特性を書き並べて「うわ、コレ全部暗記すんの?」なんてことを自分も高校時代には思っていたものです。

でも、"覚える"前に、"きちんと仕組みが分かること"が化学の学習ではとても大切なんですよね。
『思考の順番や仕組みをきちんと理解できると<覚えなければならないこと>は格段に減らせる』、というのは私が数学の指導で常々言っていることですが、この講座は、まさにそれを化学の領域で行なっていると言えます。

ところで、@willの講座で"スタンダード○○"と呼ばれる講座は、 「基礎部分を一通り学ぶ"ベイシック○○"の講座を終了した後から受講する」ということを前提に作られています。
しかし、実際にこの『スタンダード化学』の授業を受講してみると、基礎知識の部分から丁寧に解説をしなおすという形で授業が進みます。
つまり、今現在知っていることや身に付いている解き方はあったとしても、より高度な入試に対応できる柔軟な考え方を身につけるためには知識の整理を系統的にしなおす必要があり、その焼き直しを徹底して行おうというのがこの講座の目的と言えます。

私自身、高校時代の知識の焼き直しということでこの講座で理論化学を1から勉強しなおしていますが、「ここからこの内容に繋がるのか」とか「見方を変えればこれだけの事だったのか」とかいうことが結構出てきます。
理系文系によらず、受験で化学を利用する方には一度受講していただきたい講座です。


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講座名:『スタンダード化学 理論化学/無機化学/有機化学 』   講師:藤田東幸  全61+34+52回
物質の基礎→気体→(溶液)→(平衡)→中和反応→酸化還元反応→・・・
※化学Iと化学IIの内容が混ざっているため、「センターのみ利用」「看護学校受験」という方には内容を選択して提供しております

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@willの各講座はシグマゼミで無料体験が可能です。
各講座の詳細なども差し上げられますので、ぜひ792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com までご相談を。

2012年4月24日火曜日

@will オススメ講座 『導入から学べる古文 文法I・II』

シグマゼミの高校生への指導は、数学に関しては八反田が直接指導をしていますが、それ以外の科目については佐鳴予備校の動画教材『@will』を中心にして勉強してもらっています。
このブログではしばらく前にいくつかの講座についてオススメをピックアップしましたが、しばらくの間は紹介をサボっていましたので、新作講座を中心に何本かまとめて紹介をしたいと思います。

今回は古文講座導入から学べる古文 文法I・IIです。

古文の講座としては、以前ゼロからはじめる古文』という講座を紹介していますが、今回のものはそれよりさらに一歩踏み込んで、文法を網羅する形になっています。

古文の学習をすると、とかく頭を悩ませるのは助動詞の活用や敬語表現。
日本語のはずなのにやたら文法が細々しており現代語同様にはなかなか読めないというので、私自身、高校当時は本っっっっっ当に嫌いでした。(漢文は好きだったんですけどね。)

で、嫌いだった原因はと言うと、やはりとかく文法を覚えるのがまずは嫌いで、「なんのためにコレを覚えないといけないのか」と。
そしてしぶしぶ覚えたものの、その次には長文の訳がどうも合わない。
「覚えろと言われたから覚えたのに、なぜコレではダメなのか」と。
まぁとかくそんな感じでした。

で、この講座を見てみると、ひとつひとつの題材に短めの一文を用意して、とかく丁寧に分節を区切って、品詞や活用形を事細かに解析し、その上で文の訳を考えていっています。
古文の学習というと、題材になる長文が先にあって、それを訳出することに主眼が行きがちですが、この講座では、それはひとつひとつの文法項目を丁寧に身につけた後の演習。
まずは徹底的に分析作業の練習を行うわけです。
その解析作業が緻密にできていないと、助動詞の意味などを取り違えたりすることになり、訳出がどんどん崩れていくというわけですね。
自分の高校時代の失敗は、まさにコレです。

また、いろいろな単語の語源を始め、当時の文化や風習などについても説明しているため、長文を読む際の背景についても少しずつ知識を蓄えていくことができます。


前回紹介した『ゼロからはじめる古文』が本格的な古文の学習に入る前の下準備とすると、今回の講座は古文を学び始めた人が、長文問題を解き始める前の準備に当たるでしょうか。
中学での「古文も簡単な文ならなんとなくは読めた」 が通用しなくなるその前に、<きちんとした緻密な古文の読み方>を身につけるため、受講されると良いかと思います。


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講座名:『導入から学べる古文 『文法』I/II 』   講師:一条 大和 全25+25回
  用言とその活用→古文解釈の基礎→助動詞の攻略→古文時代の文化→・・・

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@willの各講座はシグマゼミで無料体験が可能です。
各講座の詳細なども差し上げられますので、ぜひ792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com までご相談を。

2012年4月4日水曜日

名付けにかける想いとか

人と関わる仕事をしていますので、新しい生徒さんに出会うごとにいろいろな名前を目にします。
最近ではキラキラネームなんて呼ばれるヒドイ命名も出てきたと聞きますが、それでも多くの場合は名前は子供に対する親からの最初の、そして一生の贈り物。
なにかしらの想いを込めて名付けるもの、と思っています。


シグマゼミの開設から1年経ちまして、今日は『シグマゼミ』の名前に込めた想いを記しておこうかと。



『シグマ』というのは数学記号で、『Σ』と書きます。
Excelなんかではおなじみですが、「和をとる」つまり「足し続けろ」という記号です。

例えば、 と書くと、コレは「”◯分の一”という数を延々と足し続けろ」という意味で、

のことを表しています。

この計算、初めは1だけど、2つめは1/2、3つめは1/3で次は1/4。
これをず~~~~っと、1/100や1/100000なんてのを足し続けるわけです。
おわかりかと思いますが、足す数がどんどん小さくなっていくんですよね。

メートルで考えてみるとわかりやすいでしょうか。
まずは1m、次は1/2なので0.5m、そして0.33m、0.25m、0.2mと、どんどん紙テープを足していくわけです。
1000番目まで行くと1/1000mだから1mmしか増えません。
ただ、その足し算を延々と続けるわけですね。


パソコンに計算させてみると、1/10までだとおよそ2.9m、1/100までだと5.2m、1/1000までだと7.5mになります。
1000個も足し算して、たった7.5mです。しかも、最後の1つはたったの1mmしか増えていません。
でも、この足し算、ず~~~~~~~っと続けていくと<どこまででも大きくなれる>ことが知られています。(ここでは証明はしませんが。)

学習の意欲や成果もきっとこんな感じで、いつまでも最初のモチベーションが持続できるわけではないと思うんですよね。
4月の最初、1のモチベーションがあっても、明日は1/2に、明後日は1/3になってるかも知れない。
でも、足し続けることを途中で止めさえしなければ、その成果はいずれは<どこまででも大きくなる>可能性があるんじゃないかと。
であれば、ちょっとでも足し算を続けていく手伝いが出来ればいいなと、そんなことを考えていました。


ちなみに、のように、足す数が半分ずつに減っちゃうと、いくら足し続けても2を超えることはできません。
「どれだけ時間をかけてても、ダラダラしすぎてるとあんまり成果はないよ」ということですか。

~~~~~~

新学期、新鮮な気持ちで勉強に向かってみませんか?
丸暗記でつまらないと思っていた科目も、視点を変えると楽しさが見つかるかも知れません。
今週いっぱいは春休み期間中ということで13時から開室しています。
新学期の学習については学校が本格的に動き出す前に、ぜひ792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com までご相談を。

入学前からうんざりするような、、、

先週から行なっている集中講義に合わせて数名の新高1生が勉強をしに来てくれているわけですが、何がかわいそうかって入学前の宿題がいろいろとヒドイ。

シグマゼミのすぐ付近にあるI高の宿題は、国語は冊子まるごと一冊、英語は公立入試レベルをはるかに超えた長文問題集をまるごと一冊、数学は教科書の最初から因数分解の終わりまで全部予習し問題演習
市内トップクラスの公立校のひとつW高の宿題は、国語は教科書読んで問題を解き、英語は中学の英文法総ざらいな冊子一冊、そして数学は教科書の最初から平方根の計算までを全部予習し問題演習
で、どちらの高校も入学式の直後に確認テストですと。


いや、べつに入学前に課題を課して、それをもとに試験をするのは悪くないと思うんですよ。
ともすれば春休み期間中なぁんにもせずにダラダラと1ヶ月を過ごしてしまうでしょうから、何らかの課題を課しておいて勉強の習慣を途切れさせないというところまでは意義があると思います。
ただ、それは内容によりけりですよね。
課題の冊子や問題の内容を見ても、難しさ的に「どう考えても無茶でしょう?」と思うものもあるんですけど、ちゃんと内容や分量や生徒の能力を考慮して出しているんでしょうか??

例えば数学ですが、おそらく課題を出している側は「展開・因数分解くらい、中学の延長だから自分でやってこいや」くらいのつもりで課しているんでしょうけど、でも複数文字が含まれている文字式で「1文字だけを文字扱いし、他を係数扱いする」っていう式の扱い方って、高校で初見ですよね。
文字の扱いが不慣れな生徒に対して、習ってもいない「ab(a-b)+bc(b-c)+ca(c-a)を因数分解しろ」なんてのを予習として課すというのは、無茶と言うより横暴に近い。

もちろん、解ける生徒・自力で理解できる生徒もいることでしょう。
でもそれって、ごく一部じゃないでしょうかね?
で、よくわからない問題をなんとなく解けた感じで素通りしたり、大半を解答丸写ししたりすることにはいったい何の意義があるんですかね?
中にはうちの生徒さんみたいに塾である程度の指導がされている場合もあるでしょう。
でも、学校が塾など外部の指導を前提に課題作るって、どう考えたっておかしいですよね。
<内容的には簡単そうに見えても、実は後々重要になるような部分>ってのも多々あるんですけど、わかったつもりで通過しちゃっていいもんですかね?

もちろん、授業が始まってからきっちり1から指導はしてくれるものと思っていますが、、、課題の課し方を見ているととてもじゃないけど期待できないんですよね。。。
来週からは本格的に高校の授業が始まりますが、さてどうなることやら。。。
なるべくスタートで困らないようにと考えつつ、春休みの指導を行なっています。

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今週いっぱいは春休み期間中ということで13時から開室しています。
現在、19時以降はマンツーマンで指導が可能です。
新学期の学習については学校が本格的に動き出す前に、ぜひ792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com までご相談を。

2012年3月26日月曜日

今日から春期集中講座やってます。

中3生の卒業にともない、中学生がいなくなってしまった(悲)ので、 新高1対象の『数I準備講座』と新高2・高3対象の『数A:場合の数/確率』の2本立てで行なっています。

『数I準備講座』は、進学校の場合「入学前に予習しとけ」でいとも簡単に終わらされてしまうことの多い「文字式の基本的な扱いについて」をしっかりと8時間かけて学習します。
ここの範囲、 上位の学校になればなるほど本当にあっさりとしか触れずに通過されてしまうんですよね。
ところが、<式の扱い方>としては非常に大切な考え方も多く、ここの考え方が不十分だと、その先のいろいろな場面で支障を来すんですよ。。。
というわけで、ほとんどの計算には 「そうすべき理由があるはず」というところにこだわって説明し、「よくわからないけど、とりあえず計算すればいいんでしょ?」という考えを全面的に変えるところから始めます。

一方の『数A:場合の数/確率』は、高校1年の後期にさ~っと通過してしまったきり、「よくわからないけれどPとかCとか並べてみてる」という生徒が非常に多い分野です。
教科書の構成が「順列Pを使って計算するもの」→「組合せCを使って計算するもの」と別個に順序良く登場するため、これらが混ざった時に「どっちをつかうの?」という復習編が殆ど無いんですね。
それに加えて、単純にPとかCとか一発で計算が終わってしまうようなごく簡単な問題ばかり練習するために、複雑な事象を丁寧に解析するという事自体の訓練がされないまま終了してしまうのです。
そのため、入試問題レベルの多少ひねられたものになると全く手がつかず、解説を読んですら「よくわからない」
ということがおうおうにして起きます。
そこで、「なぜこの計算式になるのか」にこだわって、立式を見なおしつつ、複雑な問題を丁寧に読んでいこうというわけです。
こちらは8日間・12時間かけて終える予定です。


基本的に、教師・生徒ともに「コレくらいはできるでしょ」と思っているところにこそ「実はよくわかっていない」という部分があり、そこが後々尾を引いていくというのがお決まりのパターンだと思っているので、学校でさらっと流すところこそ徹底して潰していこうという方針です。

もし良かったら、テキストをご覧いただければ。(PDFファイル ※印刷禁止になっています。)
テキストはこちら→   『数I準備講座』   『数A:場合の数

~~~~~~
テキスト中に気になる部分がありましたら、ぜひお早めに792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com までご相談を。
苦手なところは春休み中にとっとと潰してしまいましょう!
ゆっくり予習復習に時間をかけられる時期なんて、 今を逃したら、次は夏休みですよ!?

「できない・わからない」のその理由は?

我々塾講師の仕事の大部分は、言ってみれば生徒の「できない」を少しでもできるように、「わからない」をわかるようにすること、、、もしくはそうなれるように助言や手助けをすることです。
私の場合は「アレをやれ・コレをしろ」と山ほどの宿題をどんと与えたり、教え込むということはあまりしたくない方なので、どちらかと言うと「こうしてみたら?コッチの方がいいんじゃない?」という軽い誘導の方が多いですね。

で、この誘導というのがなかなかに難しく、既にできているところは飛ばして先に進めたいものの、でも本当に正確に理解しているかどうかはパッと見ではわからない。
かと言ってよくわからないままで先に進んでも、どのみち近いうちに躓くことは目に見えていますから。
なので、的確な処方をするためには、まず第一に「その生徒さんがどこで困っているのか」を正確に知る必要があります。
まぁ、言わば医者の診断と同じですよね。
とりあえずは問診で苦手分野を聞いてみて、それを足がかりに簡単なチェックからしてみて、気になる箇所があったらもうちょっと細かく突っ込んでみたり、前の方に戻って基礎部分の確認をしてみたり。

例えば英語の場合、本人は「不定詞がどうにもよくわからない」と言っていた場合でも、実は「”動詞”ってのがどういうものかすら、そもそもわかっていなかった」という場合もありうるし、「単語が知らなくて長文が苦手」といいつつ、実は「単語より文法の方がもっとわかっていない」ということも十分にあるわけです。
数学にしても「連立方程式が解けない」と自分では思っていたのに、「実は文字式の計算自体ができていなかったり」とか、まぁよくある話です。


そんなこんなで、入塾前の段階なんかでは、よく「ココが苦手で・・・」と生徒本人や親御さんから言われるのですが、実際に見てみると、「いや、、、それ以前のところからアヤシイですよ?」という場合が大半だったりします。
試験の点数として出る「できていない」は誰にでも目に見えるんですが、その背後に隠れている「実はわかっていない」はなかなか見つけられないようで、気付かずに、もしくは見ないふりして通りすぎてしまうんですね。

そこで、「ちょっと面倒かもしれませんが、コッチから始めたほうがいいですよ」と提案した時に「そうですね」と素直に受け入れてもらえるとその先の改善は案外早いのですが、「いや、そこはわかってるから」と言われると、かえって先に進まなくなってしまったりします。

「それなりに頑張っているのになかなか成績が伸びない」という方は、「どこが決定的にわかっていないのか」を一度冷静に振り返ってみてはどうでしょう。
 できない理由はもしかしたら今気にしているソコではないのかもしれません。

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とはいえ、自己診断できるなら、 きっと現時点で改善できてますよね。
もし伸び悩んでいるようでしたら、春休みの時間を利用してお試しで診察を受けに来てみませんか?
今なら19時以降にかなりの余裕がございます。
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2012年3月17日土曜日

みんな、志望校合格おめでとう!

【A君】
内申点が低く、非常に苦しい状況での公立受験でした。
秋口、途中で投げ出しそうになったりもしましたが、本番が近づくにつれ少しずつ表情も変わり、吹雪の中でも45分以上歩いて毎日良く通ってきてくれました。
合格はこの数ヶ月を頑張りきった根性の賜物でしょう。
でも、きっと本当に大変なのは、入ってからの3年間をきっちり頑張り抜いて卒業すること。
自分の力でしっかりと頑張って勝ち取った合格の喜びを忘れず、少々遠い学校だけど3年間しっかりと通って、警察官になる夢もきっと実現させてください。

【E君】
「工業の勉強をして、工科系の大学に行きたい」 というかたい意志からの進路選択でした。
学力的にはかなりの余力がある中での受験だったので、気持ち的にはあまりきつい思いはしなかったかもしれませんが、でも、君の場合は本当に大切なのは入学後。
自分の中で描いている理想像と周囲の空気とのギャップに悩んだ時に、自分の意志を貫いて頑張り続けられるかどうかが一番の勝負どころかと思います。
真っ直ぐ前を向き、先の方を見て、すべき事を見失わずに頑張ってくれることを期待しています。

【Fさん】
冬休み直前まで受験校が定まらず、本当に迷った末での進路選択でした。
中3生では一番長い付き合いでしたが、とにかく自信がなくて、ちゃんとわかっているっぽくても「わからない」、しっかりできているのに「できない」、大丈夫といっても「ダメだ~↓↓」。
でも、毎日コツコツ丁寧に苦手に向かい、「できない、わからない、無理」と言っていた英語も模試では安定して平均以上が取れるようになり、、、
何度も伝えているけど、自分の持つ"努力の才能"とその成果に対してはもうちょっと自信を持ってもいいんじゃないかな?
高校でもその地道な努力で一歩ずつ先へ進んでくれることを期待しています。

【Hさん】
秋口からの入会で、なかなか点数が伸びず、不安感を持った状態での裁量校受験でした。
最後の最後まで倍率を気にしていましたが、、、 ほらね、自分のすべきことをちゃんとしていたら他なんて関係なしにちゃんと受かったでしょう?
各教科を本当に最初からやり直すという感じの5ヶ月でしたが、本当によく丁寧に頑張り続けたと思います。
きっと、入学後も勉強に追いつくのにしばらくは苦労するんだとは思いますが、それでもちゃんと頑張れるだけの力は持ってます。
今度は追いかけるほうじゃなく、振り落とされないようなペース配分で、余裕を持って喰らいついていけるように頑張って欲しいと思います。

【Nさん】
11月半ばになってから私立中高一貫コースを抜けて公立受験することを決意するという、本当に時間のない中での受験でした。
社会・理科は本当に1からやり直さなければならずすべきことが山積していましたが、いつか倒れるんじゃないかと心配なくらいものすごい勢いで勉強していましたね。
特に国語の記述や理科では最後の最後まで苦戦をしていましたが、質と量の両方でなんとかカバーし、自己採点250点(数学60点・理科58点)で見事に上位校への合格を決めました。
ここ4ヶ月、私からは「たまには休め・遊べ」と言い続けてきましたが、ようやく今ホッと一息という感じかな?
英気を養って、また4月から貪欲にガァーーーーーっと質問責めしてくれることを期待しています。

【Sさん】
まだ報告受けていないのだけど、人づてに合格を聞いたので書いてしまおう。
塾に来ても黙々と淡々と自分のすべきことをきっちりこなしていくという感じで、安定して成績を伸ばしていましたね。
「苦手・嫌い・見たくもない」と言っていた英語も、ちゃんと点数が取れるくらいに読めるようになったし、本当に丁寧に頑張っていました。
自分で勉強する力があるので、きっと高校に入ってからも同じペースで頑張り続けることができると思いますが、、、もっといろんなことを仕込めたら、もっともっと上を目指せんるんじゃないかなぁとも。
同じ「頑張る」でも、高校ではもっと貪欲に積極的になる方向に頑張ってみて欲しいかな。
あと、、、連絡待ってます(笑)
※翌日、無事に合格の報告に来てくれました。わざわざありがとう。ホッとしました(笑)

こうみてみると、志望も状況も本当に全員バラバラな状態でしたが、よく半年程度の指導で全員きっちり志望校に受かってくれたなと。
この6名の中には、いわゆる「頭が切れる」というタイプの子は居ませんで、みんな本当にコツコツと積み上げ、途中で崩して、また積み直して、、、というタイプの生徒さん。
とにもかくにも、私が提示したアレコレの面倒な作業やキツイ内容もそれぞれのペースでちゃんとよく頑張った。
途中で手を抜いたりせずにやりきったからこその結果ではないかなと思います。

おそらく、多くの塾では中3の夏過ぎから受験生を受け入れるなんて事自体が歓迎されないでしょう。
私自身も本当に生徒の進捗を見ては「大丈夫かなぁ、間に合うかなぁ」なんて思いながらの半年でしたし、できればもうちょっと余裕を見てのんびりじっくり伸ばしたかったと常々思っていました。
ですが、 こうして結果受けながら振り返ってみると、その頑張りや成長ぶりに驚かされ、本当に彼らと半年間濃密に付きあえてよかったなと。
今日は生徒さんやら親御さんから感謝の言葉をいただきましたが、こちらこそありがとうございました。

こんな感じで、シグマゼミの最初の卒業生たちは、無事に全員が志望校に合格しました。
願わくば、コレまで指導したことが高校でも活かされ、これから先の高校生活がより一層充実したものになりますように。



さてと、、、一段落ついた所で、私の次の仕事は新高2・高3のための教材準備ですね。。。

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現在、中3生が卒業したため、19時以降の時間帯にかなりの余裕がございます。
1対1つきっきりでしっかりと指導できる機会ですので、4月のスタートに向けて少しだけ勉強しに来ませんか?
また、春休み期間中に、新高1生および、新高2・3生対象の集中講座も用意しております。
 3月末までにご入会頂いた方へは、24年度中の指導料を割引しておりますので、ぜひお早めに792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com までご相談を。

2012年3月16日金曜日

嬉しい報告

14時に教室に着くと、入口の自動ドアにセロテープでペタリと張り紙が。。。
先月の電気代も電話代も確かちゃんと払ったよな、、、と変に心配しながら手にとってみたら、


今日は公立高校の合格発表日。
国際情報高の合格発表から、そのまま寄ってくれたのに、私が居なかったと。。。

その後、ちょっとだけ心配していた西高を受験した生徒からも合格したとの電話連絡が入り、ホッとしました。


まずはいい報告が届いていたので、簡単にご報告を。

2012年3月7日水曜日

公立入試問題に思うこと

入試が終わって一晩経ち、改めて全教科を見通してみた感想を。
あ、分析ではないですし、 ボーダー予想とかもしないので、それを期待してブログ探している方はごめんなさい(笑)


このブログの記事を何本か読んでいただいている方はおわかりかと思うんですが、私の基本的なスタンスとして、 「試験の問題には良し悪しがある」と思っています。
それは試験結果の出来がどうこうではなくて、出題の意図というかバランスというか構成というか、「その試験で何を測ろうとしているかが明確であるかどうか」、それと「それを測る物差しとして適切かどうか」で決まるのではないかと。

例えば、ある種の検定の場合は、検定の度にその判定基準がブレるようでは困ります。
1級なら1級の水準というのが明確に定まっていて、違う出題でもそこの線引きが決してブレないことが重要でしょう。
「6月に受けた1級と12月に受けた1級では12月の方が平均の点数が2倍くらい違う」のではマズイわけですよね。

そういう意味で、入試の役割は<生徒の適性を見抜いて選別すること>ですから、たとえ「倍率うんぬん」、「どうせ上から順番」みたいな議論はあったにしても、 「きちんと点数の取れる受験生」を選別しているわけです。
ただ、その点数はバランスが重視されないといけない。


例えば<計算・関数は完璧だけど、図形は1問も取れない>ような人がいた場合、図形のみの出題をするとその人は0点、図形を排除した出題をすると満点を取るわけです。
そう考えると「そういや今回の数学の出題は方程式の文章題と確率が1問も出ませんでしたが、いいんでしょうかね?」ということになります。
今回の場合<方程式は大得意だけど、図形は苦手> という人は「残念でした」ということになり、<図形得意、方程式はからっきし>という人は「出なくてよかったねー」ってことになるわけですが、入試ってそんな運試しみたいなもんでいいんですか?
いやまぁ、試験前には神社に行ってお守り買って生徒に渡しましたけどね。

そして、英語も、英文法に関する問題は皆無でそれは全て英作文に吸収されている形ですが、じゃぁ<単語力は多少不足しているが英文法は完璧に身に付いている>という生徒や<語形変化や分詞の使い方はわかっているが作文は組み立てるのは苦手>という生徒はどの問題で評価されるんでしょうかね?
まぁ極端な話ですけども。

そういった”評価の穴”ができないような構成にしなければ入試としてはダメだと思うんですけども、北海道の出題は、どうもバランスを欠いた極端な出題が多い気がするんですよね。
正直、「出題者さん、ちゃんと出題のバランス調整してるんでしょうか?」と疑いたくなるような感じです。

はっきり言って私立高校の出題の方がよっぽど練られバランスがとれてる場合が多いかと。


科目バランスにしても同様で、そこに「数学はほぼ全員が60点近くを取れるが、英語は分布の中心が40点だが得意なら60点とれる」みたいなことが起きると、数学が得意な生徒は評価が点数として加わらないことになりますよね。
例えば、「3科の試験で合計150点以上が合格」という場合に、「各科の平均は50点くらいに調整しましょう」の打ち合わせがあったとして、そのうちの1つが平均90点になったら、それって明らかにバランスが崩壊して出題の失敗でしょう?
当然そういうことまで考えた上で出題している、、、んでしょうけど、、、にしても、毎年毎年アレコレお粗末すぎやしませんかね?


もちろん、「どんな問題が出ても動じること無くきっちり点数の取れる力」ってのが最も好ましいわけですが、でもそんな力、誰もが付けられるわけではありません。
だからこそこうして試験を課して出来を試されるわけですし。
であればなおのこと、せめてその試験はもう少し出来をよくしないと受験者に対して酷ではないかと思うんですよね。

ただでさえ、内申点という学校評価で大きく点数が上下にぶれる<当てにならない物差し>を重視している北海道のこと、せめて学力試験はもうちょっとしっかり作れよと、誰かが文句言ってもいいと思うんですけども。。。



※北海道の<内申点>について
話を単純化して、A,Bの違う中学に通う2人の生徒がいたとして、統一模試などの同じ試験を課した場合に2人ともが75点を取れる同じ実力、提出物などの授業態度等も同じ程度だとしましょう。
ところが、A中学は評価が甘くて「評定5」がつき、B中学では多少辛くて「評定4」になったとします。
これが9科目で3年間行われた場合、学力的には同じレベルの2人の生徒に、点数として63点分のハンデがつくってのが内申点の実際です。
つまり、B中学に通っていた生徒は入試本番で63点分を余分に取らないと「A中学に居なかったために負ける」ということになるわけです。
コレについてもどこかで書く予定ですが、、、どう思いますか?

2012年3月6日火曜日

公立入試が一段落

公立高校入試の学力試験が終わり、今日で一段落です。 面接は明日もありますが。

問題と解答は進学舎さんのページで確認できます。→こちら

さて、問題を解いてみたのですが、来年度から教科書が変わるというのに合わせてなのか、やけに出題傾向を変えてきたなというのが正直な印象です。

<国語>
詩が出題されず、1問だけ短歌がありましたが、例年出題されていた表現技法や鑑賞文はなし
裁量問題では大段落の区切れが出題
長文の記述自体はさほど変化はないように感じましたが、受験生はどれくらい書けてるのかなぁ?

<数学>
例年2題ずつ出題されていた方程式の文章題が丸ごと消滅
関数は極めて基本的で問題慣れしていたら間違いようがない感じ
図形も例年になくやたらと素直な出題
証明もワークに載ってそうな典型的な問題だし
裁量を見ても、「誰も手に負えないほど難しい」という印象の問題が1問も無し
この出題なら標準的な問題を丁寧に解いてきた生徒は40点は取れるでしょうし、上位校の受験生は50~60点取っちゃいますね。。。 (実際うちの生徒の一人は自己採点60点でしたし)
裁量校で平均30点とか言ってたのから比べると、相当点数が跳ね上がるかと

<社会>
統計読み取り系が多かった気が あと妙に狭い範囲に突っ込んだ感じの問題が何問か 
すいません、私、鉄砲産地の「国友」とか知りません。。。(ぉぃ
「プロイセンの憲法の特徴を書け」というのがありましたが、「帝国憲法の見本」というところから引っ張れる生徒は上位層だけだろうなぁ
例年、上位校では平均50~55点とか出てましたけど、今年はそこまで点数取れないんじゃないかと

<理科>
ほら、やっぱり地震は出題しないですよね。。。って、それは置いておいて、
圧力の計算は計算ミス多発しそう
濃度の計算は出題が素直じゃないなぁ。。。正答率低そうです。
溶解度も珍しく数字を溶媒200gにいじっていたり、金星にも公転周期を絡めるなど、難しくしたかったんだろうという印象
そんなに平均点は高くならないでしょうね

<英語>
例年はリスニング+長文3題という形式だったのが、今年はリスニング+小問集合+長文2題と形式変更
小問の短文と表とを照合して行く形式は新傾向だけどさほど難しくはないでしょうし、英作文もこれくらいなら書けるはず
単語の選択問題も文法ではなく語彙力を試す問題なので、 きちんと読めば当てられるはず
読まなくていい分、全体として簡単になった気がするんですが、「長文3題はヘビーすぎる」と不評だったんでしょうかね?
にしても、文法事項の確認が相変わらず殆ど無く、、、というかさらに減って語形変化すら出題されていなかったりして、入試としてどうなのかなぁという気がします。
生徒は「リスニングが難しかった」って言ってましたけど、こちらは確認しようがないのでなんとも。。。



全体として、いろいろと傾向が変わっているので、中位層の生徒はかなり動揺したかも知れないですね。
動揺せずに取れるところを正確に取っていればいいのですが、本番ではそれがなかなか難しい。

特に数学・社会は塾で練習していたであろう道コンの過去問なんかとは点数もぜんぜん違うでしょうから、結果の予想も立てにくそうです。
おそらく夕方辺りから解答速報やら合格ボーダーがなんとやらとアレコレの情報が錯綜しているんだと思うんですが、正直なところ、点数読めないだろうなぁ。

大手塾さんは各教科の予想平均点やら各高校のボーダーラインまでさも信頼度高そうにしてWebサイトに載せていますが、これがまた、2社で20点以上違っていましてね。。。

いつぞやの裁量問題導入年のように、大外ししたら沽券に関わると思うんですけど、どうなんでしょう?



結果が出るのは16日。
あと10日間、生徒も私も、ちょっと喉奥に小骨がつかえたような感じで過ごすことになりそうです。
あとはひたすら祈るのみ。。。

2012年2月29日水曜日

やはり気になる定期試験

元教員で出題者の側だったからでしょうけど、どうしても定期試験の出題が気になります。
「塾の先生ならそんなの当然だろ。うちの子の塾でも過去問集めて対策してるぞ」と言われそうですが、私の場合は「うちの生徒が点数を取れるか取れないか」ではなく、「何を出題してるのか」という方に関心があるんですね。

以前ここなんかにも書いてますが、「そんな事を試験で点数化することになんの意味があるの?」と思うようなことがしばしば。
今回槍玉にあげられるのは、某高校の情報科の試験です。


”情報科”という科目は10年ほど前の教育課程改訂で
情報及び情報技術を活用するための知識と技能の習得を通して,情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに,社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ,情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる(指導要領の原文まま)
という目標で新設された科目です。
情報A/B/Cと3種類ありまして、Aは基本的なPC操作を、Bはプログラミングなど高度な操作を、CはPCを利用したデータ分析やプレゼンテーションと、情報モラルやネット社会の問題点など、社会科的な要素が多く含まれています。

私が学校で指導していたのはCですが、この教科で大切なのは「情報機器を上手に使って問題解決していくこと」「これからの情報化社会に上手に対応していくこと」であり、「操作方法に熟知すること」や「マニアックな知識を身につけていくこと」ではないはずなんですね。
なので、パソコンの実習は「こんなことができて便利なんですよ」というのを生徒に実感させるのが目的なのであって、「ここをクリックするとここがこうなって~」なんていうPC操作を中心に教えるのは科目の意義からは外れるということになります。
なにせ、パソコンのパーツを買いに行ってみたらわかると思いますが、中途半端に知識を身につけたところで太刀打ちできるものではないですし、そもそも、10年も経ったら今の知識の大半は時代遅れですから(笑)
繰り返しますが、この教科で大切なのは「自分の力で調べる方法を知り、機器をうまく利用しながら少しでも問題解決のための能力を身につけること」だったりするわけです。


さて、それで。
情報Cの試験問題を見てみたところ、表計算ソフトExcelの画面を提示した上で「この計算をさせるための”計算式”を書け」という出題が。

え~と、Excelを使ったことのある人ならわかるのですが、ここでいう計算式というのは「=if(C3>50,"合格","不合格")」や「=vlookup(D2,$A$1:$D$4,2)」とかいうものです。
でも、これって、実際にExcelを使う場合には、普通は「ガイドに従ってマウスでポチポチ選択していくもの」なんですよね。
そして、関数にしてもヘルプがついていて、わからなければヘルプを参照すれば事足りる。
それなのになぜ計算式を「手書き」させる必要があるんでしょう?

先にも書いたとおりですが、情報科の授業の大きな目標は「情報機器の運用能力を高め、うまく活用できるようになること」なのです。
そう考えれば、Excelの関数式を手打ちできることよりも「わからなかったらヘルプを調べる」「ネットで関数の一覧を探す」「試行錯誤して上手い方法を見つける」という能力の方がよっぽど重要だと思います。


定期試験や入試というのは、一面では生徒を試すものなんですが、もう一面「こういうことを生徒に要求してます」「こういう力を生徒に付けさせようとしています」という指導者側の主張でもあると思うんですよね。
それが、見てみると「コレではなぁ。。。」と思うことがあまりに多い。

自分の手法が何かにつけてベストだとは言いませんが、それにしても、もうちょっと科目の目標だとか指導の意味だとかが感じられるような試験にはならないものかと思ってしまいます。

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公立高校の入試を終えると現中3生への指導が一段落し、そこから4月まではマンツーマンでの指導時間がタップリと取れるかと思います。
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2012年2月28日火曜日

「”平均 ”を理解しない大学生」?

数日前、社団法人・日本数学会が実施した『大学生数学基本調査』という調査の結果が報道されました。 
実際の報道はこちら
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/120224/edc12022423040001-n1.htm
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120224-00000127-jij-soci

『大学生の数学力:24%が「平均」理解せず』 とまぁ、センセーショナルな表題で報道されたわけですが、、、 

さて、出題されたという問題をざっと眺めてみたんですが、いや、この問題、結構難しい(大学入試的な難しさとは違う意味で)と思うんですよ、実際。
 問題→http://mathsoc.jp/comm/kyoiku/chousa2011/surveyslip0955.pdf
 解答→http://mathsoc.jp/comm/kyoiku/chousa2011/answer.pdf

出題を見てみると、記事で槍玉に挙げられている【1-1】は”平均値”の統計分布的な意味を聞いています。
少しだけ”平均”について解説しますと、感覚的には「平均=真ん中」というイメージですが、これはデータがキレイに分布した場合の話。
例えば、年収500万の家庭が100軒ある中に、1軒だけ年収5億の人が入ったら、、、平均値は1000万ですからね。。。
こうやって飛び出たデータが含まれた場合は「真ん中」からは大きく外れてしまうという性質があって、今回の問題はその辺りの感覚を聞いた内容になっています。

「平均」については小学校5年生の算数で習うのですが、『単位量あたりの数』という小学生が最も嫌うであろう分野(人口密度や速度などもこの領域です)の延長として扱います。
学校や塾で生徒と対しているとよくわかりますが、計算問題の1つとして「平均=合計÷人数」という計算式だけは身につくんですが、その意味まではなかなか定着しません。
大人からすると「なにを?」と思われるかも知れませんが、数値に対する意味付けというのはなかなか難しくて、例えば、、、小学生に「”速度”ってなに?」と問われて「一定の時間でどれだけの距離を移動できるかを表したもの」なんて即座に答えられますか?
少なくとも「10分で7km進むなら、1時間ではその6倍進めるから、時速42kmだね」なんて答えられる生徒は(中学3年生でも)ほとんど見たことがありませんし、そうやって教えてる大人も見かけません。
型どおりに「速度は距離を時間で割ったもの」というところがせいぜいで、塾でも学校でも「は・じ・き」とかって書いてますもんね。
それと同じような感じで、”平均”も「すべてのデータが同じ値だったとしたら」 という仮想的な数値を考えているわけですが、そんな意味付けを意識しながら問題を解いている生徒はほとんど居ないでしょう。
なにかにつけてこんな感じで、「計算できる・問題が解ける」というのと「計算・数値の意味がわかっている」ということの間には、大きな開きがあるのです。

では、小学校の指導と訓練で「平均値が計算できる・問題が解ける」まで行けたとして、その統計的な意味付けはどこで習うかというと、実は習う機会は中学高校でもほとんど用意されてなかったんですよね。
ここ数年は新課程への移行期間ということで中学で統計処理の分野が復活しましたが、そこまでの10年間は、本当に統計分野の指導というのが中高で皆無、そもそも教科書になかったんですよ。(実際には高校の数学B・Cの教科書にちょっとだけ載っていましたが、そこは大半の学校で指導しないところでした )
つまり、この試験を受けた大学生の大半は”平均”の計算式は知っていて計算はできても、その意味付けなんて習ったこと自体・おそらく考えた事自体も小学5年生以来はないんですね。
そして統計資料を数学的に読み解くということもほとんどしたことがないし、要求もされて来なかった。

そういった事実を横に置いておいて「今の大学生は」という言い方をするのはちょっと筋違いでしょうね。

また、問題【1-2】の”論理”の話題も同様でして、「命題の逆・対偶」に関連しているこの内容も、「教科書読めばわかるでしょ」という感じで中学校ではせいぜい1時間、高校でも1時間程度しか扱わないというのが実情。

公務員試験などではよく見る問題ですが、学校の授業でちゃんと習ったという話はほとんど聞いたことがありません。
「『人は動物である』が正しくても『動物は人である』は正しくないよね?」という、アタリマエ過ぎる例を挙げて終わらせてしまうことが大半なのです。
考えてみて下さい、小1から高3までの算数・数学教育の中で、たったの2時間くらいしか扱われない内容。
学生によってはこの出題がどの分野に関わるものなのかすらも思いつかないでしょう。


そういった諸々の事情を考えると、報道を見た印象としては「今の大学生はヒドイわねぇ」という感想が大半だとは思うのですが、それを彼らの責任にするのはちょっと違うだろうと。
その前に、彼らに対してどういった学力観でどういった事を学校で教育してきたか、それを振り返る方が大切ではないかと思うのです。

我々は生徒や部下・子供たちに対して「そんなことも知らないの?」と簡単に言ってしまいますが、そもそも学ぶ機会自体を与えて来なかったということもあるんじゃないかと思うんですよね。

さて、、、今回の教育課程の改変で教科書的には統計分野はかなりの拡充がされたわけですが、これから10年後、この問題の正答率は上がるんでしょうか?
型どおりに問題の解き方だけを教えていたのではこの手の問題の正答率は上がらないと思っているのですが、、、 どうなるでしょう?

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2月も終わりになり、年度の交代時期になりました。
「1年の計は元旦に」と言いますが、新年度の準備は3月中に。
4月に万全の体制で新学期のスタートを切るためにも、シグマゼミでちょっとだけ勉強して行きませんか?

3月末までにご入会頂いた方へは、24年度中の指導料を割引しておりますので、ぜひお早めに792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com まで無料体験のご相談を。
今なら、マンツーマンでじっくり対応可能です。

2012年2月13日月曜日

人事を尽くしたら、、、


今来ている彼らとは、長くても半年程度の付き合い。
ほぼ毎日のように会っていても、伝えきれないことがどうしてもあります。

教科の内容を正確に理解させるということはもちろんですが、それよりも、大きな試練や選択を前にした時の緊張感や重圧、乗り越えた時の達成感や、場合によっては挫折感や無力感、そういったものを伝えるほうが圧倒的に難しいですし、そもそも、きっとそれらは自分で体感するまでは、どれだけ言葉として聞いていても正確には理解は出来ないでしょう。
高校受験が人生の中で自分で行う最初の"選択"だということは、生徒には機会があれば言っているし、通信などでもさんざん書いてはきていますが、それを実感として肌に感じるのは、入試本番とその結果という現実に向かい合う、まさにこれから。


明日は私立高校の入試日。
うちの大半の塾生にとっては「入試」という大きな試練を受ける、人生で最初の日になります。

以前から比べると「大半の生徒がどこかしらの高校に入れる」という意味では「試練」としての意味合いは小さくなっているかもしれません。
ですが、現実的に、受験校を選択しそれに向けて努力し、その結果として合否が出され、場合によっては努力が報われない場合もあると考えれば、試練に違い有りません。

教える側も教わる側も人事を尽くしたら、あとは当日の体調と出題次第。
最後は神頼み。
「今まで彼らが行なってきた日々の積み重ねが、納得の行く形で出しきれますように」
私の場合、自分に対してもそうなんですが、受かってこいとか、誰に勝てとかは言いません。
ただ、体調不良や過度の緊張で力が出し切れず、後から後悔し言い訳を作ることだけはないようにと思っています。


あれやこれやと口は出すことができても手伝ってあげることはほとんどできない、そんな立場の私としては、見ていていろいろと歯がゆい事の方が多いわけですが、
「生徒たちが1つ目の山に全力で向かった充実感を持ち帰ってきますように」
ここに来ては、ただそう願うばかりです。


2012年2月7日火曜日

「覚えられない!」に対しての回答 その2

昨日は、「とりあえず覚えることを減らそう」という提案でしたが、それにしたってそうそう減るもんでもないですね、実際は。
特に歴史なんかは流れの全体像を掴んでおかないといけないわけですし。
というわけで、今度は覚え方の実践編です。


「覚えられない」という生徒の勉強の様子を見てると、問題集や参考書のまとめや模範解答をじ~っと眺めている姿がとても目につきます。
同じ内容に出くわした時に今調べたことを思い出せるかどうかが大切なんですが、そういった生徒の大半は1週間もすれば調べた事実すら覚えていない。
「わからなかったらまずは自力で調べる」という姿勢までは悪くないんですが、問題はきっとそのあとで、調べっぱなし、そのまま丸呑みでどんどん次へと進んでしまうんですね。
だから「お前、コレ、3日前に似たような話をしただろー?」→「そうでしたっけ?」というようなことが頻繁に起きている。

「覚えられないのは」別に脳の機能的に物覚えが悪いからではなく、<覚えるための方法が悪い>もしくは<覚えるための努力をそもそもしていない>・<覚えるつもりが初めからない>のいずれかだろうと思っています。
そもそも覚えるつもりのない人については置いておいて、問題はその方法です。


学問的には認知心理学だかに当たるんでしょうけども、記憶をするには何らかの意味付けがなければ難しいですよね。
例えば、「”テダコハワカヒサア”を覚えろ」と言われても、まず無理。3分もあれば忘れられます。
こんな感じで意味を成さない文字列はほとんど記憶に残りません。
ですが「”アサヒカワ・ハコダテ”を後ろから読む」と覚えればパスワードにも使えそうでしょう?
覚えるためには意味付けが必要なわけです。

で、歴史の年表。
サイトでは特に案内をしませんでしたが、中3生を対象に冬休みの集中講座で歴史・地理の授業を持ちました。
が、歴史なんてここ20年くらいまともに勉強していなかったので、授業のために、まず自分で頭の中を整理しなければなりません。
そこで、手元の問題集を基に、出来事の因果関係を3・4冊の資料集・参考書・年表とネット検索を利用して整理し、ガンガン書き込んで行きました。
メモ書きなのでこの上なく雑ですが、でもこうして問題の数倍の情報量を整理することで、それぞれの事柄に関連性をもたせたわけです。
その次に、このメモを基にして自分で年表を作りなおして講座の教材にしました。
明治以降の近現代史を高校受験レベルまで整理するのに、作業としては2晩くらい(10時間程度?)かかっていますが、でも、そのおかげで自分の頭にはきちんと時系列と因果関係が整理された状態で入り、問題を解くにも困らない状態。
そしてここまで徹底してまとめ直しを行えば、後から軽く見なおしただけでもそれなりに記憶を蘇らせることができます。

”マンシュウジヘン”という言葉は、それ単体では1つの事象を表す文字列でしかありませんが、そこに「中国東北部の資源を狙っていた軍の満州侵攻の口実に」「軍部の独断を許した」「それに反対した首相は暗殺された」「国際的に孤立するきっかけに」などの意味付けが加わると、前後の事件に関連性ができます。
そして、その関連性がうまく構築されると、いちいち年号をひとつひとつなんて覚えなくても、
「満州事変」
→「連盟の脱退」=日本の孤立化
→「五・一五事件」「二・二六事件」=軍部独走=軍国主義体制へ
→「日中戦争の開始」
くらいの順番は答えられるようになるわけです。

そんなわけで、「覚えるべきことは少なくする」のと同時に「覚えるべきことは徹底して他と繋げる」ことが重要かと。
そしてそれを借りものではなく、自分のものにできるように最整理すること。
授業では歴史上の出来事の因果関係について解説を加えていったわけですが、生徒自身がこの流れを「覚える」ためには、多少なりともこういう作業を自分自身の手ですることが必要になることでしょう。
その手間を惜しまずに時間をかけられるかどうかが、結局は一番大切かと思います。

~~~~~~

生徒に「先生はスゴイ、頭がいい」と言われる度に、生徒にはこういったメモ書きなどを見せています。
彼らからは「問題を解けるスゴイ人」と思われていても、別に頭の出来が違うわけではなく、実際にはこんな泥臭い作業を生徒以上に時間をかけてしているってだけなんですよね。
ただ、こうした学習の仕方、時間のかけかたを見せてあげるというのも自分の役割の一つなのだろうと思っています。

シグマゼミでは新年度会員様の早期の入会を歓迎しております。
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2012年2月6日月曜日

「覚えられない!」に対しての回答 その1

社会科の歴史の出来事や古文の助動詞の活用、物理では公式群、化学では無機・有機の物質の特性、それに英単語の用法などなど、中学・高校の学習では覚えるべきものが多々あります。
教育的には「丸暗記の勉強ほど役に立たないものはない」と思っていますんで、丸暗記でどうにかなるような試験を課すシステムにこそ問題があると思っていますが、まぁそれは今回は置いておいて。


シグマゼミでも、高校受験前の中3生が「年表がどうしても頭に入らない」と泣きそうになっていますが、覚えるためには何をどうすべきでしょう?

私の回答の1つ目は、「覚えることを減らす」コレに付きます。
とかく手当たり次第になんでもかんでも覚えようとする生徒がよく居ます。
ですが、<覚えるべきものがわかっていない>というか、<覚える対象を間違っている>というか、「覚えないといけないのはそこじゃァないだろ!」ということが往々にしてあるんですね。



<覚えるべきものがわかっていない>という一例ですが、数学で学ぶ直角三角形の性質に『三平方の定理』というのがあります。

 というやつですが、これをわざわざ斜辺がaの場合とbの場合とcの場合で「a2=・・・ ,b2=・・・ ,c2=・・・」なんて、3本覚えようなんて人は居ないはず。
「(斜辺)2=直角を挟む2辺の2乗の和」と覚えた方が簡潔ですし、本質的ですもんね。

さて、高校の数学Iの三角比という分野に『余弦定理』という『三平方の定理』を拡張したものが現れます。
上の三平方の定理のイメージと見比べると気付くかと思うんですが、この定理は「直角以外の角についても2辺と角の関係式から他の辺の長さを計算できる」というもの。
左辺の3項目に面倒そうな式がついていますが、形は大差無いですよね?

ところがコレを教科書では”どの角についても使える”ということからか 「a2=・・・ ,b2=・・・ ,c2=・・・」と3本並べて書いているんですね。
そのせいか、生徒は 「a2=・・・ ,b2=・・・ ,c2=・・・」と3本とも覚えようとする。
この定理、本当に大切なのはその用途なんですが、とにかく形だけ、しかも3本も(意味が無いのに)覚えようとするんですね。
ヒドイのは高校の授業の中でも「3本覚えろ」という指示が出ていたり、「余弦定理を3本書け」なんていう定期試験があったり。
「ぉぃぉぃ。もし、この3辺がp,q,rで与えられたらどうすんの?」と思うわけですが。


我々指導する立場の眼からすると、数学や理科の教科書のまとめ(囲み記事や太字のもの)には<覚えるべきもの>と<覚える必要のないもの>と<丸暗記するとかえって失敗するもの>があります。
ですが、習いたての生徒にはその区別なぞつくわけがありません。
そこで、その区別をしっかりつけ、「コレはこの形で覚えとけ」、「これは覚えたら失敗するから覚えなくていい」と指示することも我々の仕事の一つだったりするわけですが、どうも学校や塾の多くの授業では、なんでもかんでも「とにかく覚えろ」と言われるようで。


「そのまま丸暗記しろ」というのは、指示する側としては非常に簡潔ですが、学ぶ側からすると非常に効率が悪くなり、理解も進まなくなります。
「覚えることが多すぎる」と思ったのであれば、まずは<なんでもかんでも丸暗記>というのをやめ、<覚えることを減らす工夫>をしてみるのがいいかと思います。
多少の手間はかかっても、工夫をしているうちに 丸暗記では気付かなかったポイントが見え始め、理解が深まるということもおうおうにしてあるものです。

書かれたものをそのまま覚えるのはコンピューターの得意領域です。
しかし、人間の得意領域は「覚える」ことではなく「工夫できる」というところにこそあるのだと思うのです。

~~~~~~

とはいえ、その工夫の仕方がなかなか掴めないというのも事実でしょう。
うちの生徒さんにも、中高問わず「え?コレ覚えなくてもイイの?」と指導途中でよく言われます。
あなたもちょっとだけコツを探りに来てみませんか?

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