2013年7月6日土曜日

高校選びの予備知識 ~私学の合否基準表から読めること

PhoTones Works #384 - 無料写真検索fotoq
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by PhoTones_TAKUMA

書くべきか、見なかったことにしてやり過ごそうか迷いましたが、育ててもらった(もしくは、好き勝手にやらせてもらった)多大な恩もあるので、敢えて書いたほうがいいのかなぁと。。。
いつもお世話になっている某塾のT先生の昨日の記事で私の古巣である某高の合格基準表が紹介されていたので、そこから考えたことを、隠し立てせずそのまんま書いてみようかと思います。
あ、でも、やっぱり怖いから、実名は伏せます。リンクも張りません。 ←チキン発言
先にお断りしますが、中傷目的とかではなく、本当に思ったこと(というか、辞める時から思っていたこと)をそのまま書きますので、古巣の先生方、どうか目くじら立てずにお願いします。。。

いちお、私、進学校を卒業してます

まず、自分の経歴からですけど、ここにも何度か書いているように、函館ラ・サールという、まぁ道内有数の進学校を、真ん中より下の成績で卒業しました。
敢えてこれを書いたのは、自分の成績を抜きにしても、「進学校の授業がどのような感じであって、"普通に"過ごしているとどのような学力に到達できるか」を身を持って経験したということを示すためです。

先日、高校生との面談でも話したんですが、私自身は、高校当時はまともに勉強した記憶はないし、実際に成績も振るわなかったんですよね。
高2の時には留年に片足突っ込んでましたし(笑)
高3(理系)の数学の時間はひたすら寝ていた記憶しかないし、物理も、『波動』くらいまではしがみついてたけど、『電気』あたりからは記憶なし。
まともに聞いていた授業は、、、思い出す方が難しいくらいで。。。
本当に、何しに行っていたのかというような感じだったんですね。本当に。

はっきり覚えているのは、ほぼ毎日、学校帰りにダイエーのゲーセンでだらだら遊び、ぷよぷよのキーホルダーを大量にgetしてたこと。。。(苦笑)
あぁ、あと、、、センター試験数日前だったかに家で麻雀やってて父親にヤキを入れられ、、、orz

"進学校"とそうでない学校の決定的な差は

でも、そうであっても、現役当時のセンター試験の点数は、自己採点で70%には到達していたんですよ。
なぜか、合格最低ラインが65%だった学校に、「センターのみ」の受験で落ちていましたが(笑)

センター70%ってのは、道内の大学で言えば、教育大札幌校と北大の間くらいのレベルです。
おそらく、中堅進学校といわれる・・・道コンのSSで言ったら60くらいの高校の生徒であれば、予備校などに通ってそれなりに勉強してもなかなか到達できないラインのはずです。
だって、SS60くらいの手稲高校や新川高校の場合、北大合格者って10名程度ですからね。
教育大・小樽商大・北大まで合せても、50人がせいぜいです。
でも、それをラ・サールでは中位より下の自分が、大してしなくてもポンと取ってしまう。
おそらくそれが生粋の進学校と中堅校の決定的な差だと思います。

つまり、進学校では、本人が大してやってなくったって、ある程度のラインさえ守っていれば、気付くとそれなりの学力レベルに達しているわけです。

それはおそらく、学校の要求レベルがそれなりだから、なんでしょう。
普段何気なく聞いている授業、教科書で扱っている問題、手元に渡された問題集、それらは初めから「大学受験向け」であって、たとえ定期試験で50点しか取れていなかったとしても、でもそれは「大学入試レベルでの50点」だったりするんですね。

でも、中堅校では、いきなりそんなレベルでなんて授業はできない。
なぜなら、そんなレベルで授業を展開したって、生徒がついて行けるものじゃないからです。

大学入試への対応力はどこで決まるか

中堅校とトップ校である北高・南高レベルの間には道コンの点差で言えば40点~50点分の開きがあります。
50点差とは、1科目で10点ずつということ。
45点平均から55点平均まで引っ張り上げるためには、解ける問題を増やすだけでなく、かなり細かな部分での正確さが要求されます。
その差がどうしても縮まらないから南高・北高はトップ校であり続けるわけですよね。

その壁を突破して進学校に入る生徒は、中学レベルの内容であればほとんど傷なしの状態なんです。
はっきり言って、そのランクの中学生であれば、その辺の塾のバイト講師の大学生よりも問題が解けちゃう場合すらありますからね。。。(苦笑)
まぁ高校入試に限った話ですけども。
そういった足場がしっかり出来ている生徒達に対してなら、高校内容を大学受験に対応できるレベルからスタートさせることも可能ですが、でも、中学レベルがもたついてる生徒に対しては、それは正直無理ですよね。
だって、中3レベルの因数分解ができてないのに、大学入試の因数分解なんて無理に決まってますもん。

それをわかっているから、中堅校の授業は各分野に入るたびに中学の復習・もしくは穴埋めから始めることになります。
2次方程式に入る前に中学レベルで解の公式の練習をしたり、2次関数の平行移動の前に中3レベルの2次関数のおさらいをしたり、がどうしても必要なわけです。
でも、本当のトップ校は「これは大丈夫でしょ?授業はここからね。」でぶっ飛ばしますからね。
その"ぶっ飛ばし"にちゃんと自力でついていけるのがトップ校で、「できるわけねーじゃん」といちいち文句いうのが中堅校。

つまり、ものすごーく乱暴な言い方をすれば、「授業が大学入試に対応できるかどうかは、入試の段階でほぼ決まっている」ということ。
だって、そりゃそうでしょ?
「入学者"選抜"試験」なんだもん。
選抜しなきゃ、そりゃぁ入学者の質は待ってたところで自然になんて上がるわけがありません。

選抜基準を見てみると

と、ここまでが私の中の"予備知識"で、ここに、T先生のブログで覗き見した合格判定表を持ち込んで照らし合わせてみます。

"特進"コース:推薦 "D" ランク....
       ....(つд⊂)ゴシゴシ ... (-公- ;) え゛...

しばらく前に書きましたが、道内の道コン受験者の内申ランクの平均が、Dランクです。
札幌だけの分布ってのは手元にはないのでわかりませんが、でも実際の生徒の様子から考えても、「点は取れないけど、授業態度はいい子」であればDランクは結構居ます。
そしてその生徒は道コンのSSで言えば50前後。。。
推薦や単願で道コンSS50の子が入ってくる"特進クラス"って、、、それ、、、進学校、、、ですか?

系列大学の英文科って、私学の中では道内有数、ランクでいったら教育大より上じゃないかって感じですよ?
そのレベルまでSS50から引っ張りあげるの? 無理じゃね?
少なくとも、自分が進学コース(当時は普通コース・進学コースという区分)の担任してた時は、そこまで引っ張るのは無理でしたけども。
まぁ、、、私が進学コースに関わっていたのは1年間だけでしたけどね。。。

いや、そういう低い学力層の子が1人だけ入っているというのなら、周りの生徒にあわせて授業をするのかもしれません。
でもそうじゃないのであれば、授業で頑張れるレベルってたかが知れてます。
だって、大勢がついてこれないもの。

それから、もし英語教育だけに絞って鍛えるというのなら可能かもしれません。
でも、"普通科" でしょう?
推薦以外に、国公立の5教科7科目のセンター試験も受けさせるつもりなんでしょう?

もちろん、「低い学力で入ってきた生徒も、学校で責任を持って鍛える」というのは大事な姿勢です。
実際に担任として勤めていたからわかりますが、生徒と教師との距離感も近く、フレンドリーとかアットホームとかいう言葉のしっくり来る学校だと思います。
手厚く見るというのはきっと今でも変わらないんだと思います。
宗教関係や国際交流なんかにも力を入れています。
そういう意味で、私学としての特色は立っていると思うし、悪い学校だとは思いません。
でも、、、"特進クラス"の募集方法としては、ナニカ違うんじゃないのかな?

進学志向の受験生・入学生の親から見たときの印象は?

いつだったか、とある私立高1生(別な学校です)の親御さんがこんなことをおっしゃっていました。
「"進学コース"という名を信じて選んで入学したんですが、入試に対応できる授業をしているとは思えないんですよ・・・」って。

いや、これよく相談されるのでその度に言っているんですけど、、、
以前はどの学校にも「普通コース」しかなくて、差別化のためにアチコチの学校が「進学コース」を作ったんですね。
今度はどの学校にも「進学コース」ができちゃったから、差別化のために「特進コース」を、、、(以下略

今時分、大学なんて場所を選ばなきゃどっかこっかは入れますからね、、、それこそ「名前書いただけでも合格できる」って揶揄されるくらいに。
だから、「進学」なんて言ったって「就職ではない。どっかには行ける」くらいに思っているくらいの方が自然なんですよ。
「どっかに行ける」のと「いきたいところに行ける」の間に、バカ高い壁があるのが大学入試。

だって、実際、進学コースの推薦枠はGランクでしょう?
今まで塾やってる中で、Gランクの生徒なんてほとんど見かけたことないですよ?
中3生に「この子は穴が多すぎるから中1から丁寧にやり直さないとなぁ」って思ったとしても、それでもEとかFとか。
おそらく道コンで言ったらSS40くらい、もしくはもっと下ですよ?Gランクって。

それを「Gランクでも"進学コース"に入れてくれる」と歓迎するのは、点が取れていない、つまり行き場に困っている子たちの親御さんでしょう。
本当に進学を真剣に考えている方は「Gランクの子が入ってくるなんて、授業は成立するの?」といぶかしがる方が正しいと思います。
それってつまるところ、
 ・上位層から敬遠される
 ・生徒の質はあまり上がらない
 ・授業が中位・下位層に合わせられる
 ・受験指導が間に合わない
 ・よって進学実績は滞る
 ・(上にもどる)
の繰り返しになるんじゃないのかなぁ。。。


系列校への推薦枠というのを売りにするのは、私学では常套手段で、宣伝材料として使うべき手ではあるんだけども、でも、売りとして使うからには、入学者をそこまで引き上げる責任があると思います。
で、実際のところ、卒業生の英検2級の取得者の割合ってどれくらいなんでしょう?
そしてその子たちって、入学段階ではどの程度の学力で入ってくるのでしょう?
そこをきちんと追跡せずに「いやぁ3年間やらせたけど、2級はなかなか難しいですねー」というのがもし続くのだったら、いずれは信用を失くすんじゃないのかな。。。
それなら、到達できる見込みのある層を最初にきちんと"選抜"してあげるのが筋ではないかなと思います。
じゃないと、トップクラスで入ってきた子たちが持て余しちゃうよ。。。

と、、、自分が退職した当時、、、もう10年近くですか、、、それくらい前から思ってたことを改めて強く感じてしまったのでした。


うん、、、書かなくてもいいというか、見ないふりして触れない方がいい話題だとは思うんですけどねぇ。。。
でも、もし本当に"進学校"を目指しているんだとしたら、戦略がズレまくっていると思うしなぁ。。。

T先生は学校に対して好意的に書いていたけれど、俺が書くとここまで毒々しくなるもんなんですねっていう・・・(苦笑)
夏休みの運営案内ができました。
中1から高2まで、各学年3名程度の募集になりますが、ご検討いただければ。

学習相談、進路相談、無料で承ってます。
792-0490もしくはsigmaseminar@gmail.comまでぜひご相談ください。

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2 件のコメント :

  1. たかとりーな2013/07/06 21:28

    初コメントが私でいいのでしょうか?(笑)

    進学云々はさておき、それほど悪い印象を持っていなかったため、ちょっと甘めの記事だったかもしれませんね

    先生の記事と足して2で割ってちょうどいいのかと

    指摘されていた英検2級の合格者
    はっきりとした数字は聞きませんでしたが…「英文科への推薦枠は毎年余る」と言ってましたから、多くはないでしょうね

    そもそも英語をびっしりやりたいなら、某女子高に英文科があるから、そっちに行って下さいという感じなのでしょうか

    話しぶりからは、進学に特化してという意気込みはあまり感じられませんでしたので、ご指摘の通りの中途半端感は否めませんでした

    いっそ、特進を作らない高校なんて出てきませんかね?

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  2. シグマゼミ 八反田 亮平2013/07/07 3:40

    あ、某塾のT先生!(笑)

    そうですねぇ。。。
    おそらく、古巣じゃなかったら「ふぅーん」で通過したと思います。
    でも、やっぱり、何年も前のこととはいえ、『附属校化』の際の内情と、その前後のゴタゴタを知っていますからね。
    当時は、高1終了時でも英検3級に苦戦してる生徒が確実に居ましたから。
    附属校化2年目の時に「まだ実績は出ていませんが、これから進学実績がー」と言って中学を回った立場からすると、「あれから何年?なにが変わったの?」という感じがどうしても強いですね。
    なので、足して2で割ったくらいじゃ私の毒は中和されないと思います。
    せめて1:4くらいで薄めないと(笑)

    ただ、この思いは周辺のどの私立高にも同じように思っていて、
    「進学実績以外の売りを作らないとダメだろ」と。
    特別クラス作って、授業時数増やして、部活禁止して、予備校教師招聘して、で、結局「北大に何人」みたいな勝負するくらいなら、もっと別なアプローチはないのかなぁって。
    進学実績だけで勝負するから公立の滑り止めにしかならないわけで、そうじゃなく「ココでしかできない何か」を追求した方が建設的だと思うんですけど、なかなかねぇ・・・

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