2013年10月21日月曜日

高1生は科目選択の時期です


photo by Calsidyrose
9・10月辺りになると、だいたいどこの高校も進路学習的なものが始まる、、、と思っていたんですが、学校によってはそうじゃないようで。。。
塾の通信には中学版・高校版ともに進路指導的な記事を4月からずっと書き続けていているし、生徒にも事ある毎にアレヤコレヤと話しているんで、まぁ「今更言わなくても」という部分もあるんですが、新規の生徒さんと話すと、どうしても進路選択に関する温度差が大きいんですよね。
というわけで、高校での、というより高1での大きなイベントの1つ『科目選択』について書いてみます。

選択するのは"科目"じゃなく・・・

『科目選択』と書きつつ本当はそうじゃないでしょう?っていうのが今回の本旨なんですが、生徒側では、どうしても『"科目"選択』という捉え方が強いようなんですよね。
いや、たしかに丸をつけて選んで提出するのは「来年度の授業でどの科目を学ぶか」ということなんですが、でも進学校においては、本質はそこじゃない。
進学校における科目の選択は、それがそのまま大学入試の"受験科目"や大学で学ぶ"学問"に直結します。

例えば、
理科で"物理"を履修してない人が工学系の学科に進学した場合、物理の基礎を自分で0から勉強しなければならない。
"生物"を一切履修していないのに大学でバイオテクノロジーの研究が出来そうですかね?
高校の社会科で"政経"を履修していない人が、政治学科に行って講義についていけるでしょうか?

中学から高校という進学のステップでは、こんなことは絶対に起きません。
それは、中学では全員が決められた科目をひと通り学ぶことになっているからです。

しかし、高校では「自分が学ぶ科目を"選ぶ"」ということが初めて要求される。
生徒たちにとって、この経験はほぼ初めてなんですよ。
「ほぼ」と付けたのは、高校入学時に芸術科目の選択があるからですが、、、まぁそれによって進路が確定するってことはほとんどありません。
しかし、この高1段階で行う高2・高3の授業の選択次第では、進路=進学先の選択時に「コレは高校で学んでないから、ココの学科は無理そう」ということが起きるわけですね。

もちろん、履修科目とは関係なしに独学でも受験自体はできますし、推薦やAOなど、いろいろな方法で入学も出来ますけども。
でもその場合は、誰かに教わるわけではなく、自分の力で学校の授業と同等レベルのことを学んで大学の講義についていかなくてはならない。
それが出来る人って、どれくらいいるんでしょう?
高校で手順を踏んで教えてもらっている状態でさえ、受験レベルにきちんと完成できる生徒の方が圧倒的に少ないというのに。

そう考えると、なんとな~く「あっちの方が簡単かなぁ」とか「数学苦手だからコッチでいいやぁ~」なんて選んだその紙切れが、事実上、あなたの『来年度の授業』ではなく『数年後の自分』を決定する場合もあるわけです。

入試科目は確認しましたか?

「いやぁ、さすがに生徒だってそこまでテキトーには選ばないでしょ。関心のあるものを選んでると思うよ。」
って言われそうですね。
では、大学の入試科目はどうでしょう?
あなたが将来行きたいと思い描いている大学、受験する際にはどの科目が試験として課されますか?

2015年度入試・・・つまり現高2生が受験するセンター試験ですが、例えば北大の場合、国数英に加え、文系の経済学部であっても理科は「○○基礎」を2科目要求されます。
つまり、物理計算が嫌いだろうが、化学のmol計算が苦手だろうが「受験科目として2科目をセンター試験レベルまで引き上げておくこと」が必要なんですね。
さらに、地歴公民も4単位科目を2科目とらなくてはならないし、「現代社会」は科目として選べない上、「政治・経済」は「倫理」と抱合せでしか取れません。

って言われたら、好きとか嫌いとか、やりたいやりたくないの前に、「2年後にどの科目が自分にとっての武器になりそうか」を真剣に考えなくてはなりません。

特に社会科は、高校によっては「○○A」や「現代社会」や「政治経済」単体を必修科目として設定していますが、これらでは受験できない大学も多く、国立大の多くの場合は「○○B」や「倫理/政治経済」セットを2科目選択することになります。
ここを考えないで科目選択をすると「受験できる学校」が限定され、志望よりも「どこが受験できそうか」を探すという事態になるわけですが、、、
ということを、高3生ではなく、高校1年生が『科目選択』の時点で正確に認識できているかどうかが問題なのです。

入試の仕組みくらい教えてあげて下さい

学校の先生が「そんなこと、生徒だって当然わかってるでしょう?」って思っているのであれば、認識が甘すぎると思います。
うちに来ている生徒のほとんどは学校の先生の言うことをよく聞いているはずですが、それでも私が話すことの大半を知りません。
もしくは大切な部分をわかっていません。
「これくらいまでは学校でも話されたでしょ?」ということも、初耳だったりします。
最初に書いたように、多くの生徒はこの時期の希望調査の提出を、進路の選択ではなく『"科目"選択』としか捉えていないんです。

まぁ、、、そりゃぁそうですよね。
入学したてで高校のこともよくわかっていないような高1の6月に、科目名だけ書いた紙を渡してろくに説明せずに「来年度・再来年度の授業決めてください。ちなみに担任はそれぞれがどんな授業かも知りません。」なんていう某進学校もあるくらいですから。

でも、そんな学校の生徒は、いったいどこの時点で自分の将来の選択について考えるのでしょう。
そんな情報不足な状態で選択して後々の受験の際に困るってこと、本当にないんでしょうかね?
「学校からなにも言われなくてもそんなのは自分で情報を集め、判断するものだ。」ってことなんでしょうか?
じゃぁ学校には何のために『進路指導室』なる部屋や『進路指導部』なんて部会があるんでしょう?
もっとも、その某学校の進路指導室はだいたいいつも鍵がかかってるって言ってましたが。


ある高校で1年の副担任として勤務してたとき、ホームルームの時間もらって学年集会を開き、職業調べや学問調べをさせました。
そこから大学入試の仕組みを話し、受験科目の一覧表の読み方を教え、そこまでしてから科目選択の考え方と選択によるリスクとの話をし、選択後も「この選択で本当に大丈夫か」の確認のための面談まで持ちました。
まぁ、学年の人数がさほど多くないから出来たこと、なのかもしれませんが。

その後の生徒たちの様子を見ること無く私はその学校を離れましたが、聞けば、その後の進路選択のバリエーションが例年とは少し違っていたそうですよ。
それが最終的に良い結果に繋がったかどうかは私にはわかりませんが、でも、きちんと情報や判断の材料を与えれば、選択の幅も広がり、イイカゲンな選択での不本意な進路決定も多少は減らせると思うんですよね。
生徒の将来を考えるのであれば、進路に対する基本的な考え方はしっかりと説明してから選択させるべきだと思います。


って最後まで書いた時点で「なんか前にも書いたような気がするなぁ。。。」と思ったんですが、、、
やっぱりありました orz
ま、、、生徒にとって大切だと思って書いてるんで、何度目でもいいやw

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