今来ている彼らとは、長くても半年程度の付き合い。
ほぼ毎日のように会っていても、伝えきれないことがどうしてもあります。
教科の内容を正確に理解させるということはもちろんですが、それよりも、大きな試練や選択を前にした時の緊張感や重圧、乗り越えた時の達成感や、場合によっては挫折感や無力感、そういったものを伝えるほうが圧倒的に難しいですし、そもそも、きっとそれらは自分で体感するまでは、どれだけ言葉として聞いていても正確には理解は出来ないでしょう。
高校受験が人生の中で自分で行う最初の"選択"だということは、生徒には機会があれば言っているし、通信などでもさんざん書いてはきていますが、それを実感として肌に感じるのは、入試本番とその結果という現実に向かい合う、まさにこれから。
明日は私立高校の入試日。
うちの大半の塾生にとっては「入試」という大きな試練を受ける、人生で最初の日になります。
以前から比べると「大半の生徒がどこかしらの高校に入れる」という意味では「試練」としての意味合いは小さくなっているかもしれません。
ですが、現実的に、受験校を選択しそれに向けて努力し、その結果として合否が出され、場合によっては努力が報われない場合もあると考えれば、試練に違い有りません。
教える側も教わる側も人事を尽くしたら、あとは当日の体調と出題次第。
最後は神頼み。
「今まで彼らが行なってきた日々の積み重ねが、納得の行く形で出しきれますように」
私の場合、自分に対してもそうなんですが、受かってこいとか、誰に勝てとかは言いません。
ただ、体調不良や過度の緊張で力が出し切れず、後から後悔し言い訳を作ることだけはないようにと思っています。
あれやこれやと口は出すことができても手伝ってあげることはほとんどできない、そんな立場の私としては、見ていていろいろと歯がゆい事の方が多いわけですが、
「生徒たちが1つ目の山に全力で向かった充実感を持ち帰ってきますように」
ここに来ては、ただそう願うばかりです。
今日は早く寝ます
1 日前
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