2014年4月8日火曜日

高校生にとっての塾・予備校 1


学びやむげんのT先生から絶大な信頼を受けてしまっているようなので、コレは裏切れないなと。。。w
ウチでの高校生の指導がどういうものか、そしてそれがどういう生徒に対して必要なのかというのも含め、何回かに分けて、ちょっと整理しておきますね。

高校生にしてあげられる事って、正直あんまり無いです

塾というと一番わかりやすいイメージとしては 「勉強を教えてくれるところ」 なわけですが、ここでもTwitterでもさんざん書いている通り、うちの売りはおそらくそれではないです。
なにせ、高校で言えば、地歴/公民は教えられないわ、生物は習ったことすらないわ、化学基礎や物理基礎は分野を絞ればまぁなんとかなるにしても、有機化学とか電磁気学とかホントに忘れてしまっているわけだし。
英語も聞かれた分くらいはなんとかカバーできるようにとは思って今も勉強していますが、単語もろくに覚えてないですしね。
だから、「教えてください」と言われても、正直高校生に教えられることなんてほとんど無いのです。
半分は謙遜だけど、もう半分は本当に。

でも、それでもうちの塾に通い続けてくれる高校生が居ます。
それはなぜか。
一言で言えば「ペース作り」だと思います。

そもそも塾ってなんのためにいくの?

多くの中学生が塾に行く理由は「高校受験を乗り越えるため」です。
しかし、実際のところは、教えられる内容の質がどうのと言うよりも、むしろ「勉強時間を確保するため」といったほうが正しいでしょう。
ハッキリ言えば、中学の定期試験もしくは高校入試の内容なんて、それなりの勉強時間を確保しさえすればそれなりに解けるようにはなるものです。
だから、多くの塾が大量の宿題を与え、「それさえやりきればそこそこの点が取れる」という状態に持って行こうとします。

うちでもそうですよ。
ある程度自分でできている生徒にはすべきことを選んで学習の質を上げることを考えますが、できていない子に対して言うのは「まずは塾に来て勉強すること」つまりは学習時間の確保です。
何をどうさせるかも含めれば、家で身になってるのかどうかもわからないような何かをやらせるより、監視下でやらせた方が確実ですから。
そうして、何よりもまずは机に向かう時間を確実に作り、ついで勉強するってのがどういうことなのかを知ってもらうわけです。
時間的に余裕のあるうちはまずはきちんと量をこなせるようになること。
それと同時に少しづつ理解の質を高め、自分で出来るようにしていくこと、でしょうか。
といっても、すべき事を精選しなくとも、それなりにできてしまう量と内容なんです。中学校の場合は。

しかし、高校となると事情がガラッと変わります。
それぞれの科目での教科書の内容もかなり濃くなり、担当教員からの要請もどれもこれもキツイものになり、そして部活や通学時間なども考えると時間的にもかなりタイトになる。
あれもこれもすべてをこなそうとしても、多くの子にとってはまず無理なのです。

そして、大学受験のことを考えると、"入試レベルの準備が必要な科目"と"そこまではしなくても良い科目"にどうしても分かれてしまいます。
ということは、「限られた時間の中で、今、この時点では何をすべきか」が大切で、そこを読み間違うといくら頑張っているつもりでも、上手くは行かないということになる。
そこをちょっとだけ先を見ながらペース配分の手助けをするのが私の仕事。
だと思っています。

中学生への受験指導、高校生への受験指導

高校受験の場合、大部分の生徒は同学区内、たいていは通学に1時間以内の学校を選びます。
「あそこの学校に何が何でも入りたい!」なんて言ってわざわざ道外に出ようなんて人、ほとんど居ないでしょう?
だから、高校入試といえば、到達目標になる点数は違ったとしても、しなければいけない内容はみな同じ。
なので、学校でも塾でも、同じクラスの隣の席の人も前後の席の人も、目指す学校や取らなければいけない点数は違ったとしても、同じ『公立高校入試の問題』が指導の前提になっています。

ところが、高校から先の志望となると、市内のアチコチどころか、全国各地どこにでも受けに行く。
人によっては工学部、でも別な人は文学部、人によっては専門学校だし、人によっては公務員試験を受けるかもしれない。
高1・高2のクラスで前後左右を見渡しても、自分と同じ学校・同じ学科を受けるという人の方が稀でしょう。

つまり、私がしなければならない勉強と、隣の人がしなければならないものは、似ているかもしれないけど同じではない。
むしろ、受験科目も違う場合が多いし、現状の学習進度とその到達点、得意・不得意、身に付けるまでにかかる時間などなどを含めて考えるのなら、同じであることなんてほとんど無い。
だから、「自分が今何をしなければならないか」は人によって全然違っていて、学校の先生が"みんな"に対して言う「コレやっとけ」は、全体への指示としてはしょうがないのだけれど、あなたにピッタリ合うかといえば、そうではない場合の方が多いと言えます。

そして、そんな多岐にわたる進路選択のアレコレを学校の先生がクラスの全員分なんてキッチリ把握できているわけもない。
中学校の先生は「○○高校ってどんな感じですか?」くらいの質問には答えてくれたかもしれないけれど、それは最初から選択肢がほぼ決まっているから。
近い学校には何人もの先輩が行っているわけですから、どこの学校がどんな校風でどれくらいの学力層が集まっているかなんて、何年か勤務していればわかって当たり前です。
しかし、高校の先生に「○○大学の△△学科ってどんな感じですか?」と聞いても「悪いけど、そんなところ聞いたことすらないんだけどー」というのが普通だと思います。
だって、選択肢が全国各地に分散してるのに、そんなの網羅できるわけないじゃないですか。

ということは、高校生の進路は「自分のことは自分で調べる、考える、選ぶ、行動する」これが基本です。

そこで問題になるのは、「その指針を学校ではどこまで教えてくれているか」ということ。
ところがこれが、、、生徒から聞く限り、どこの高校でもザルとしか言いようのない感じでして、、、


という辺りで、次回に持ち越し。

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