先週末、私立高校の専願入試を控えている生徒さんの面接練習をしたのですが、まぁお互いに今まで散々話をしたことがある相手なので、慣れているだけに練習としては非常にやりづらいですね。
やはり面接の練習は学校であまり関わったことのない方にしてもらった方がよろしいかと。
私の時には確か校長・教頭や進路指導の担当など、 普段の授業では接点の少ない先生が面接練習に当たってくれていたように思いましたが、、、最近はどうなんでしょう?
さて、「面接ではどんなことが聞かれますか?」というお決まりの話をその生徒としていたんですが、
基本的に「受験生を困らせる質問はしないはず」というのが私の返答。
ちょっと打算的な話になりますが、そもそも、私立学校の場合、生徒はお客様なんですよね。
生徒が来てくれなきゃ収入がなくなるわけで、それでは経営が成り立ちません。
だから積極的に売りになるものを一つでも多くつくろうと腐心しつづけますし、基本的に指導も熱心、広報活動や募集活動にも力を入れます。
そんな中で、お客様である受験生に対して「こんな怖い学校なの!?」と思わせるような面接をわざわざ用意するでしょうか?
もちろん、就職試験のように50人から2人を選ぶとなったら話はぜんぜん違うんでしょうけど、高校受験は全く考え方が違いますからね。
面接という場を<受験生の直接接する唯一の機会>と考えれば、これは広報活動の一環にもなります。
いい雰囲気で面接が終われば「良さげな学校だったよ」という感想がその受験生からは伝わり、最悪の雰囲気で面接が終われば「あそこの学校は怖い。とてもじゃないけどおすすめできない!」と言われるわけです。
そう考えれば、試験をする側の学校も、実は逆の立場からは「見られている」ということになり、緊張せざるをえません。
中学での面接指導の中で、面接中に質問される項目として想定されるものとして「当校の指導目標を答えてください」とか「あなたのクラスの学級目標は何ですか」とか「合唱コンクールで歌った曲はどんな曲でしたか」というのがあったらしいですが、、、実際その質問がされたとして、その受験生の何がわかるんでしょう?
学校の指導目標、実際に勤務している学校の先生は答えられますか?(学校に勤務してましたが、私は無理です)
クラスの学級目標なんて、普段意識しながら生活してますか?(私?覚えてるわけがありません)
合唱コンクールで歌った曲なんて、受験生と何の関係があるんでしょう?たとえ答えてもらってもそこからの話題の膨らみはあるんでしょうか?
聞くのであれば「合唱コンクールで自分が果たした役割」であるとか「苦労したときにどうやって乗り越えようとするか」を問うべきです。
学校の印象を聞きたければ、学校説明会などで来校した時の感想を聞けばいいですし、来ていない生徒にはパンフで気になったページや写真を聞けばいいわけですよね。
上に挙げたような質問が実際の面接試験の場でされたのであれば「ホントにこの学校は面接試験で生徒の内面を見る気はあるのだろうか?」と私であれば思いますし、中学校の先生の憶測でしかないのであれば「想定にしてもセンスないなぁ」って思うわけですが、、、実際どうなんでしょう?
生徒からの報告が楽しみだったりします。
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2024年もお疲れ様でした
4 時間前
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