2014年4月10日木曜日

高校生にとっての塾・予備校 2


さて、前回の続きです。
このちっちゃな塾で高校生に対して何が出来るのか、という話。

と、その前に、つい先日うちの卒業生(新高3)が1年半くらいぶりに顔を出してくれたので、その報告から。
なぜ引き合いに出すかは、読んでもらえばわかる、はず。

1年半ぶりの生徒との再会、、、はいいのだけどー

その子が前に顔を出してくれたのは高1の半ば。
同期の卒業生と2人で来たということもあり、とりあえず元気に楽しく学校に行っているようなので、その時はそんなに堅い話もせずに「2年からはもっと大変だから、ちょっとでも困ったら"早めに"顔出せよ」とだけ。
その年度の末に「春休みにちょっと勉強しにおいで」というハガキくらいは出してみたんですが、部活やなんだで忙しいだろうしなぁという感じでそのまんま1年半が経過。

中3になる弟さんをうちで指導させてもらうことになったので、その際に「お姉さんはどうしてましたか?時間作って顔だけ出すよう伝えてください」とお願いしたのが1月のこと。
それで先日、「こんな感じなんですけどー」と、「来るならここ数回分の外部模試の成績表も持ってきてね」と言付けていたこともあり、ちゃんと成績表も持ってきました。

で、、、
話は「国立の○○に行きたいんですがー」というところから。

目標までの距離、ちゃんと測れてる?

さて、1月以降に受けた記述式とマーク式の2回分の模試を見ましたがー
率直に言えば、「このまま学校任せでやってたら、どうやっても無理。時間切れで終了だろ。」という感じ。

何が無理かというと、国立文系はセンター5教科8科目。
そのうちのどれか1つでも入試に耐えられるレベルになっていたのなら「アレから始めて、コレをこう頑張れば、」とも言えたのかもしれないけど、どれを見ても大幅に点数が足りていない。
2次にも必要になる英数国のどれもがパッとしないし、文系なのに地歴/公民とか3割しか取れてない。
「あえて言えば、ここから9ヶ月の間にすべての受験科目を1から受験仕様に作りなおすくらいの勉強が必要なんだけど。」と。

大慌てして「じゃぁこれからやります!」となるのならまだしも、という話をしてもいまいちピンとこないようなんですね。。。
それはなぜかというと、今の点数がどの程度の出来を表していて、目標になるのがどの程度なのか、そして、そこに到達するまでにしなければならないことが何なのか、そのどれもがハッキリとは掴めずに居るから、でしょうか。

高校で進路の指導はされてますか?

当人の成績そのものについては責めてもしょうがないと思うんです。
そもそも、成績に対するそういう危機感というか、「この程度では通用しない」という認識自体がなかったわけだから。
その感覚がなければ、学校内での位置が"そこそこ"で安定していれば、そこに留まってしまうもんでしょ。
だから、成績については、コレまでの2年間で本当なら出来ていたものも多々あるのだろうけど、過ぎてしまったものは責めたところでしょうがない。
で、私側の疑問としては、この「目標に向けて、どの時点で何をどの程度までしていなければならないか」ということを、なぜここまで本人が知らないままで来ているのか、ってことなんですね。

だって、高3でしょう?
ここまでに文理選択もしてて、学級担任にも進路志望を提出しているはずなんですよ。
2回の成績表を数分程度見ただけでも「これ、、、この学校受けたいならどう考えてもマズイでしょ」って話ができるのに、どうしてそれを学校では2年間も時間があったのに1度すらもされてないって話になるの?
2年になってからは面談もしていないって言ってるよ?
どうなんってんの?某中堅進学校さん。

つまり、
・どこを受けようとしたら受験でどの科目が必要になるか、とか
・受験で必要な科目はどのレベルで勉強をしておかなければならないか、とか
・センター試験の難易度がどの程度で、どれくらいの点数取れてないとダメだ、とか
・この成績から国立大=センター8科目を受ける準備にはどれくらい負担がかかるもんなのか、とか
・もしその準備が間に合わないと判断した場合には、その次に何を考えるものなのか、とか
そういうもろもろのことを調べる手段や模試の成績の読み方や考え方を、この某中堅進学校さんでは一切教えずに高3を迎えたらしいわけです。

そりゃぁさぁ、「無理だろ」って言われても、何がどう無理なのかもわからないですよ。
そんな感じで、「あぁ2年間、現実的な進路指導については完全に放置されて来ていたわけね、、、」と。

「この学校からも大学進学してるんだって!」の誤り

いやこれ、本当の"進学校"なら、別にどーでもいい話だと思います。
ご丁寧にそんなこと気にしてあげなくたって、自分できちんとやれる子たちが集まってますから。
もしくは自分一人では出来なくても、周りの空気がそうなっていれば自然とそっちに向かうもんです。
それに、学校の要求にそれなりに応えているだけでも、センター7割以上とかっていうそれなりのレベルに自然と到達していますから。

問題は、"中堅進学校"において、です。
中学生は「大学行けるんだって!」って思って受験しますからね。
たぶん、高校2年生辺りでも「○○大学行けるんだって!」って思っているでしょう?
でもその希望の○○大に行けるっていうのは、中堅校においては上位のほんの一握りですよ。
しかも、その人達が学校の指導を中心に勉強していたかどうかもわからない。
行く人は、高1から塾や予備校に行って別枠で勉強していますから。

つまり、中堅進学校に進学した人は、高校受験の時点で、既に進学校と言われるトップ層からは一段下に居ると思って考えなくてはいけないのです。
だってそもそも、高校受験前の時点で、進学校に合格した人たちに一歩以上の遅れを取っていたわけでしょう?
普段受けている授業もそれほど大学入試を意識したものにはなってないですし、受験に有利なカリキュラム構成にもなっていない場合が大半。
その差が漫然とした高校生活を送っているうちに自然と縮まっているなんて考える方がオカシイ。

校外模試を受けたとしても「アレは難しいから。」と言うでしょう?
でも、その「難しい」と言っているそれが、センター試験のレベルですよ。
そして、その「難しい」と言っているその試験で7割を取れと言われているところ、5割も怪しい感じですよね?
そう。大学入試で競う相手と比べてスタートの時点で一段下、3年の時点でさらにもう1段下にいることを自覚しないままに「私は(他の進学校の生徒が行くような)○○大を受けたい」と言っているわけです。
だから、私はあえてハッキリと言うんです。
「それ、今の状態で勝ち目あると思ってんの?」と。
学校で言ってもらえないなら、他の誰かが言ってあげないと気付かないんですもん。


もちろん、受験に向けてある程度早い段階から準備するのも、最後の最後まで部活やなんやを目一杯楽しむのも、選ぶのは本人です。
でも、今どういう状況にあって、何をすべきなのかっていう最低限の気付きや、気付くきっかけくらいは、そこそこは与えてやるべきだと思うんですよね。
中学から高校への時とは選択肢の幅が全く違っているわけだから。

情報や、もしくは情報を得て考えるための材料を与えられていない、いわば目隠しされている状態で「はい、自分で前に進んでね」って言われて、どうやったらどっちが前かわかるんでしょう?っていう話です。

もうちょっと続けます。

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