2014年2月1日土曜日

それ、ホントに"うっかりミス"ですか?

すっかり発言の場がTwitterに移行しているんですがー
先日、学びや むげんさんの記事にズカズカと突撃したこともあり、ちょっとこちらでも書いておこうかと。

"うっかりミス"ってどんなもの?

面談の場で「うちの子、うっかり点数を落とすことが多いようでー」とはよく聞きますし、「わかってるんだけど、どうもミスが減らないんですよね」という生徒も多いですよね。
で、いつもいつも思うのが、「それ、ホントに"うっかり"で済ませていいもんなの?」ってことでして。
問題:次のうち、"うっかりミス"といえるものを選びなさい。
 A:$\frac{x+1}{2}-\frac{x-2}{3}$を6をかけて$3(x+1)-2(x-2)$と計算した
 B:三角形の角度の計算で、180-(35+65)を70と答えた
 C:相似な三角形の計量で、辺の対応を間違えた
 D:進行形のstudyingと書く場面でstubyingと書いた
 E:資料問題で1450782人は70715人の約何倍ですかと選択肢で聞かれ間違えた
さて、生徒が上のような間違いをした時、私が隣について居たとしたら。

A:方程式と計算の区別ついてないですよね
「方程式なら両辺に何かけて変形してもいいよ。でも計算はそうはいかないから注意してね。」は中1にも中2にも中3にも繰り返し何度も言うことです。
「$\frac{1}{2}-\frac{2}{5}=5-4=1$と計算してるようなもんだ」と繰り返し言っているのにそれでもするのなら、やっぱり分かっていないとしか思えません。

B:「これくらい余裕♪」と暗算して失敗したか、もしくは字が小さく雑かと
「ぱっと見で簡単でも、計算式は必ず書け」「暗算はするな」「狭いところに小さい字でチマチマ書くな」は生徒にいつも言ってることです。
つまり、自分で計算違いを誘発している場合が大半でしょうね。

C:どの角が対応しているか、図に書き込んでいないでしょう
関数や図形の問題では「わかっていることは図に書き込め」が鉄則。
相似なんかだと図がひっくり返っていたりしますから、対応を間違うのはよくあることなんです。
なら、「対応を間違わないような工夫」を最初にするべきです。

D:きっと書き取りの練習時に口の中で発音してませんよね
英単語はローマ字と違い発音と綴りが一致しないものがあります。
でも、さすがに音がわかっていたら「スタ"ディ"」をbで書くのはさすがに違和感感じるでしょう?
s→t→u→d→yと、細切れにただ文字を並べてませんか?

E:おそらくバカ正直に計算しようとしましたよね
約140万と約7万で比べれば、あと問題になるのは桁数くらいのはず。
コレで間違うとしたら、数値そのままで計算しようとしたとか、万を払って140÷2に持ち込まなかったとか、計算技能の問題ではないかと。

生徒はどんなミスでも"うっかり"と表現します

という感じで、上の5例なんて、こんなの「"うっかり"で間違うような質のものじゃない」のです。
でも生徒は言います。「うわ、ミスったー」って。
違いますよ、そもそもわかっていないからの間違いが大半なんです。

前項に書いたとおり、「できない」や「わかっていない」にも段階があります。
問題の解き方はわかっていても、「ミスを減らす術をわかっていない」という場合があるんですね。

ミスを減らすには

いや、「ミスを減らす術」なんて偉そうに書いてはみたけど、その方法なんて、普段から何度も言っていることばかりなんですよ。
「暗算に頼るな、計算は必ず大きく書け」
「単項式の乗除は約分忘れやかけ忘れで間違うから特に丁寧に」
「文章題での方程式の解は当てはめて確認しろ」
「グラフや図には必ずわかってること書け、混んできたら書き直せ」
「相似の問題は対応で間違うから、角に注目して向きを揃えて抜き出せ」
「立体の問題は展開図/断面図書け」
「英単語は口の中で発音しながら書け」
「統計の選択問題は数字を丸めて概算しろ」
「用語は定義を正確にイメージできるようにしろ」
「"正しいもの"を選ぶのか"誤っているもの"を選ぶのか問題文はよく読め」
ほら、言い飽きるほど言い続けてることばかり。
そしてそれぞれの問題にだって「こういうミスが多いから気をつけろ」と最初に言っているはずなんです。

なぜ懲りないんでしょう・・・

じゃぁなぜ間違うか。

ひとつは注意された時点でなにを言われているか真意を汲み取れていない、もしくはわかったフリして聞き流していること。
上の例のAやEなんかはそうですよね。
Aは方程式の変形と計算との違いを分かっていないし、Eは出題の意図が理解できていない。
説明はさんざんされているはずなんですよ。私が説明しないわけないですから。
でもおそらくその意味が分かっていなかったり軽んじている。だから忘れる。
形や手順だけ覚えちゃって「解けりゃぁいい」と少なからず思っているんでしょうね。
でも問題を正確に解く上で最も気にすべき部分が分かっていないんです。

B・Cは事前にアレコレ注意したものを「面倒だから」と手を抜いている場合です。
これだって、問題演習の前に絶対にコツとか注意点とか言ってるはずですもん。
だって、全く同じミスを多くの生徒がするんですよ?なら、言わないわけがないんです。
それでも「自分は違う、そんなもんでは間違わない」と軽く流した結果が、このミスなんですよね。
過去から今まで、みーんなそうして同じように間違ってきてるんです。

Dは普段からしているはずの作業の習慣付けがモロに出る場合。
「音読しろ」とか「口の中でブツブツ言いながらやれ」とか、こちらがなんぼ言ってもやらない子はまずもってやらないですからね。
意味もないことなんかさせませんて。何かにつながるからさせるんです。
漢字の練習でもそう。
ただ連続して書き写すのと例文まで考えるのとではぜんぜん違うでしょう?
ひどい子になると、『努力』と5回書かせたら、「努努努努努」と書いてから「力力力力力」と書きますからね。
ベルトコンベア式に流れ作業をしてたって、力になんてなるわけがないんです。

"うっかり"は別次元で発生する

こんな感じで、生徒が"うっかり"と表現するものの大半は、自分でわざわざ間違いを誘発しているというのが実際のところです。
"うっかり"と言えばミスの程度が浅い、笑って済ませられるだろうとでも考えているんでしょうかね?
どう考えても甘いでしょ。
そういう考えでミスの根本から目をそらしているから、いつまで経っても"見ただけで間違いと分かるようなくだらないミス"が減らないんですよ。

じゃぁ、"うっかり"なんてものは存在しないのか?
それは違います。
例えば解答欄を間違ったり、記号を見間違ったり、そういうレベルのミスも、限られた時間の中で50問解けば、1問や2問くらいはあるのが自然でしょう。
それは人間ですからしょうがないことだと思います。
コンピューターじゃないんですもん、プログラムされたものをひたすら正確にルーチンワークでこなすわけじゃありませんから、見落としや見間違いや物忘れといったミスは多かれ少なかれどうやったって発生するんです。
ただしそれは、本当にどうしようもない、"どれだけ気を払っていても回避のしようがないもの"を指すんだと思います。

でも、上のA~Eって、本当にそういう不可抗力に近いものですか?
発生の確率は事前に下げること出来ませんか?
問題はそこですよ。

なんぼ言い訳しても点数は上がりません

"うっかり"で笑って済まされるミスなんてせいぜい60点満点なら0~5点分くらいなもんなんです。
そんなのは最初から「発生してもしょうがないもの」として見込んどきゃならない。
でも、点を落とす原因の大半はそこにはないわけです。

なら、他の箇所で点を落とさない準備を徹底的にするのが筋でしょう?
それを「いやぁ、うっかりして・・・」で数えてみたら20点分もとか、ありえないわけです。
それは「今回は残念だったね」ではなく、言い訳無用で「その分野、1からやり直したほうがいいよ」という方がよっぽど建設的だと思うんですよね。


ここにもTwitterにもしつこく繰り返し書いているんですが、もし点が伸びないのであれば問題用紙と解答用紙とをセットにしてきちんと判断できる人に診てもらうべきです。
おそらく、点が取れない原因はその本人が思っているものとは違います。
どれだけやっても伸びない子っていうのは、そもそもその原因も対処法もわかっていないから伸びれないんです。
何ができていて何ができていないか、どこは理解していてどこが曖昧になっているか、そういったものから目をそらして「うっかりしていた」なんて言うのは、少なくとも私は言い訳としても認めませんね。

なお、私が生徒にいつも言っている言葉ですがー

「教える立場の俺自身が図に書き込んで計算も慎重にやってんのに、
 オマエは俺より少ない書き込みで、しかも頭の中だけで立式と計算と確認とをして、
 それで俺以上に正確に解ける自信があるわけ?
 他のどの科目でもまだ俺に勝ててないのに?考え方甘すぎね?」


困ったことに、これだけ言っても、まだわからないんですよねぇ。。。


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