2012年5月24日木曜日

学び取るプロに

ここのところ、高校生の指導をしている最中、語気が荒くなることが増えてきました。
理由は単純。何度同じ事を指示しても一向に身についていないからです。

で、何を指示しているかといえば、

・学んだことは"ちゃんと"記録に残せ
・やったことは必ず見返して、1か月後に見て思い出せるように整理しとけ
・わからないものがあったら、まずは自分でまとめたのを見返せ

とまぁ、文字で書くとたったこれだけ。
でもこれだけのことができていないから、いつまでたっても同じ所を忘れ、また改めて説明することになり、先に進めないんですよね。。。

先日も、とある生徒に、つい2週間前に1から教えたはずのことを「全く覚えがない」とまで言われ、再び1から説明しなおしましたが、、、
半年も付き合いがあると「毎度毎度同じ事を言われているのにまだ懲りてないの?なんで書き残してないの?」という小言もセットにせざるを得ません。
ちなみに書いて説明しだしたら「あぁ、聞いた覚えある。。。」と言ってましたが、そりゃぁそうです。
聞かれる度にほぼ同内容のことを同じようにして言っているわけですし、さきに説明したその時には「あぁなるほど!」って言って自分で類題まで解いているわけですから。
それでもたった1・2週間しただけで自分で解いたことすら覚えていないとしたら、それは最初の受け取り方か記憶の残し方に失敗があったということです。

大体の場合、問題が解けない場合の生徒の行動はといえば、
  1. 問題を見ても解法が思いつかないから教科書や参考書を開いてみる。
  2. それだけでわかるわけもなく(参考書を見てわかる程度ならそろそも質問もしない)、私に「それ、前に教えただろ。ノート開いてみ。書いてっから。」と言われ、ようやくノートを開いてみる。
  3. ノート開いてみてもその問題がどこにあるのかすらわからず、「やってません、ありません」とか言っている。
  4. 私がパラパラめくると同種の問題がちゃんと解かれていて、場合によってはマーカーで囲いまでしている。それなのに「あれ?こんなのやったっけ?」とかいう状態。
大半の場合は学校で一度は解説されているはずなんですが、それでも分からないから私に聞いたわけで、私が教えたことは少なくとも教科書・参考書に書いてある内容、そして学校の説明よりもわかりやすく詳しく(もしくは別角度からの説明に)なっているはずなんですよね。
だから、その時点で「あぁわかった!」のプロセスを多少なりとも書き残すなりしていれば、次の時には見ただけで思い出すことも増えるでしょうに、ノートにはそれらを書き残さないで解答だけを残していることが大半。
だからノートが参考書の劣化版にしかなっておらず全く役に立っていない。
10分かけて説明しても、私から見たら半分程度しか残っていなかったり、重要な部分が削ぎ落とされていたり。
こんな勉強の仕方ではザルに水を流しているようなもの。
どれだけ時間をかけたところで先になんて進めません。


私は高校や中学や塾で教える仕事をしてきて、最初の3年くらいは「とにかくわかりやすく教えること」に注力していました。
実際、今でもそうですが、どの科目のほとんどの問題についても「あぁなるほど」と言わせられるだけの十分な解説や例示をその場で加えられていると思います。
ただ、いろいろな生徒に教えていてまもなくして思ったのは、与える側がどれだけ真剣に説明を練りこんでいたとしても、受け取る側がサラッと聞き流す程度で居たら「わかった」は一過性のものにしかならないということ。
説明がわかりやすいっていうのは教える側にある程度の経験があればアタリマエのことであって、大切なのは、受け取る側をどれだけ本気にさせるかなのかなと。
その意味で<生徒自身の学び取る技術>を育てること無しでは、生徒が成長することは望めません。

もし「わからなかったらまた聞けばいい」くらいの感覚で勉強しているのであれば、その生徒はどれだけ良質な説明を3度聞いても5度聞いても身に付けることはないでしょう。
そうではなく、「この1回できっちり理解してけりをつける」くらいのつもりで授業に望んでくれるよう、学び取り方に対してもチェックを入れ、「その勉強の仕方じゃぁいつまでたっても先に進めんよ」としっかり言ってあげる事も必要だと思っています。

当然ですが、中学生に指導するときよりも高校生相手の方が要求レベルは上がります。
でも、「最も基本的なことできていない」ということに気付きさえしないまま先へ進んでも、 結果なんて目に見えているわけで、、、どっかでガツンと痛い目にあってでも「このままではダメなんだ」と悟り、学び取るプロになってもらわないとダメだと思っています。
私は教える側のプロですが、生徒にも、親からお金を払ってもらって学びに来ている以上は学び取る側のプロ意識を持ってもらいたいなと。


と、いうわけで、

・学んだことは"ちゃんと"記録に残せ
・やったことは必ず見返して、1か月後に見て思い出せるように整理しとけ
・わからないものがあったら、まずは自分でまとめたのを見返せ 

学校でも、くだらない黒板丸写しのノート点検とかしてないで、ノートの使い方と意義をしっかりと指導してくれないかな。。。

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お陰様で生徒数もだいぶ増え、絶えず指導に追われるようになって来ました。
指導の質を維持することを考えると、中高生各10名ほどが1人で見る限界かと思います。
人数が集まり次第、塾生の募集を一旦停止しようと考えておりますので、ご入会を検討いただいている方はお早めに792-0490もしくは sigmaseminar@gmail.com までご相談下さい。

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