入試が終わって一晩経ち、改めて全教科を見通してみた感想を。
あ、分析ではないですし、 ボーダー予想とかもしないので、それを期待してブログ探している方はごめんなさい(笑)
このブログの記事を何本か読んでいただいている方はおわかりかと思うんですが、私の基本的なスタンスとして、 「試験の問題には良し悪しがある」と思っています。
それは試験結果の出来がどうこうではなくて、出題の意図というかバランスというか構成というか、「その試験で何を測ろうとしているかが明確であるかどうか」、それと「それを測る物差しとして適切かどうか」で決まるのではないかと。
例えば、ある種の検定の場合は、検定の度にその判定基準がブレるようでは困ります。
1級なら1級の水準というのが明確に定まっていて、違う出題でもそこの線引きが決してブレないことが重要でしょう。
「6月に受けた1級と12月に受けた1級では12月の方が平均の点数が2倍くらい違う」のではマズイわけですよね。
そういう意味で、入試の役割は<生徒の適性を見抜いて選別すること>ですから、たとえ「倍率うんぬん」、「どうせ上から順番」みたいな議論はあったにしても、 「きちんと点数の取れる受験生」を選別しているわけです。
ただ、その点数はバランスが重視されないといけない。
例えば<計算・関数は完璧だけど、図形は1問も取れない>ような人がいた場合、図形のみの出題をするとその人は0点、図形を排除した出題をすると満点を取るわけです。
そう考えると「そういや今回の数学の出題は方程式の文章題と確率が1問も出ませんでしたが、いいんでしょうかね?」ということになります。
今回の場合<方程式は大得意だけど、図形は苦手> という人は「残念でした」ということになり、<図形得意、方程式はからっきし>という人は「出なくてよかったねー」ってことになるわけですが、入試ってそんな運試しみたいなもんでいいんですか?
いやまぁ、試験前には神社に行ってお守り買って生徒に渡しましたけどね。
そして、英語も、英文法に関する問題は皆無でそれは全て英作文に吸収されている形ですが、じゃぁ<単語力は多少不足しているが英文法は完璧に身に付いている>という生徒や<語形変化や分詞の使い方はわかっているが作文は組み立てるのは苦手>という生徒はどの問題で評価されるんでしょうかね?
まぁ極端な話ですけども。
そういった”評価の穴”ができないような構成にしなければ入試としてはダメだと思うんですけども、北海道の出題は、どうもバランスを欠いた極端な出題が多い気がするんですよね。
正直、「出題者さん、ちゃんと出題のバランス調整してるんでしょうか?」と疑いたくなるような感じです。
はっきり言って私立高校の出題の方がよっぽど練られバランスがとれてる場合が多いかと。
科目バランスにしても同様で、そこに「数学はほぼ全員が60点近くを取れるが、英語は分布の中心が40点だが得意なら60点とれる」みたいなことが起きると、数学が得意な生徒は評価が点数として加わらないことになりますよね。
例えば、「3科の試験で合計150点以上が合格」という場合に、「各科の平均は50点くらいに調整しましょう」の打ち合わせがあったとして、そのうちの1つが平均90点になったら、それって明らかにバランスが崩壊して出題の失敗でしょう?
当然そういうことまで考えた上で出題している、、、んでしょうけど、、、にしても、毎年毎年アレコレお粗末すぎやしませんかね?
もちろん、「どんな問題が出ても動じること無くきっちり点数の取れる力」ってのが最も好ましいわけですが、でもそんな力、誰もが付けられるわけではありません。
だからこそこうして試験を課して出来を試されるわけですし。
であればなおのこと、せめてその試験はもう少し出来をよくしないと受験者に対して酷ではないかと思うんですよね。
ただでさえ、内申点という学校評価で大きく点数が上下にぶれる<当てにならない物差し※>を重視している北海道のこと、せめて学力試験はもうちょっとしっかり作れよと、誰かが文句言ってもいいと思うんですけども。。。
※北海道の<内申点>について
話を単純化して、A,Bの違う中学に通う2人の生徒がいたとして、統一模試などの同じ試験を課した場合に2人ともが75点を取れる同じ実力、提出物などの授業態度等も同じ程度だとしましょう。
ところが、A中学は評価が甘くて「評定5」がつき、B中学では多少辛くて「評定4」になったとします。
これが9科目で3年間行われた場合、学力的には同じレベルの2人の生徒に、点数として63点分のハンデがつくってのが内申点の実際です。
つまり、B中学に通っていた生徒は入試本番で63点分を余分に取らないと「A中学に居なかったために負ける」ということになるわけです。
コレについてもどこかで書く予定ですが、、、どう思いますか?
今日は早く寝ます
23 時間前
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