2012年12月3日月曜日

「こんなに頑張っているのに」という人へ ~授業編


久々の記事は、学校や塾で教えている中で出会う、自称「こんなに頑張ってるのに・・・」という生徒についてです。

勉強の下手な生徒、ものすごく多いです

シグマゼミに来始めて、どか~んと成績が跳ね上がってくれる子もいるには居ますが、 ほとんどの子は勉強量と成果が比例していないという感じがします。
それは「物分かりが悪いから」と言うより、むしろ「要領が悪いから」「勉強の仕方が下手だから」です。
どの子も物分かりはそれほど悪くないと思うんですよ。5分・10分程度の説明でも、その場ではきちんとそれなりの問題を解ききるようになりますから。
問題なのは、説明をしたその場ではできるようになっても、それが知識・技術として定着しないということです。

学校勤めをしていた時からずっとですが、私は「予習はしなくていいから、復習をしっかりやって、今日やったことを明日完璧にできることが大切」と言い続けています。
内容をきっちり理解させることは私の仕事。でもそれを身につけることは生徒自身の仕事。
つまり、生徒がすべきことは「授業を聞くこと」じゃなく、「授業で聞いたことをきちんと自分のものにするということ」、「そこまでの努力をすること」、そういうスタンスです。
ところが、その<きちんとした復習をして身に付けること>が大半の生徒は本当に苦手で、その原因として、おそらくは家庭学習の習慣や方法が崩壊している。
ヤレと言われたことはするけれど、自分でやるべきことを見つけるわけでもないから、与えられないと何もできないという生徒がものすごく多いのかなと。
そんなことを考えて、与える一方の一斉指導の塾ではなく、時間をかけて取り組める勉強場所を開設するに至ったわけです。

というわけで、勉強の出来具合や、かけている時間よりも、その取り組み方の方にこそ私の注意は向きます。
だって、実際のところ、私がちょっと説明したらほとんどの問題は解けるようになるし、生徒にも「わかった」やら「わかりやすい」やらって言われますもん。
それでも定着しないのであれば、説明の仕方がどうとかその場で出来ているかどうかとかは、ほとんどの場合、本質的な問題ではないんです。

そこで、普段、私が生徒を見ていて「そのやり方じゃ、どれだけ時間かけてもダメじゃないの?」と思っているところ(もちろん生徒にも飽きるほど言っているし、きっと過去にここにも書いていますが)を列挙してみようかと。

「こんなに頑張っているのに・・・」と思っている人は確認してみるといいかもしれません。
きっといくつかは(いくつも!?) 、思い当たるフシがあるはずです。
そこを意識的に少しずつ改善していくだけでも効果は出ると思うのですが、、、

まずは、授業の受け方、<こちらが解説したことに対してどうしているか>から書いてみましょう。

ちょっと聞いただけで「なるほど!」とわかったフリをする

参考書を見たにしても私の話を聞いたにしても、わからせることを売り物としている以上、「見ても聞いてもサッパリわからない」ということはたぶん無いはずです。
でも、断言しますが、パッと聞いただけではそれは「わかった気になっているだけ」であって、 本当に理解しているかどうかはかなり怪しい。
というか、大体の場合はわかっていない。

ちゃんと理解ができているのなら類似した問題にも応用が効くはずですし、そうそう簡単には忘れることもありません。
演習の場面になってから解けなくなるというのは、「ど忘れした」のではなく、わかっていなかったからに違いないんですが、そこを「ど忘れ」と言い張る生徒がものすごく多い。
違います。あなたはわかった気になっただけで、実際にはわかっていないんです。

きちんとわかるためには、ちょっと聞いただけで「あぁなるほど」で終わるのではなく、自分の手で計算しなおしたり辞書で検証したり、そういった一手間が必要だと思います。
それをしないうちは「わかったつもり」でしかないんですが、そのひと手間かけて確認するという作業をしない生徒がものすごく多いです。

その場で理解してできるようになっても、それをメモに残さない

仮にきちんとその場で理解できたとしても、ただ見聞きしただけのことは、記憶から容易に流れ去ります。
生徒によく言うことですが、5日前の晩御飯とか、特別なことがない限りそんなものほとんど覚えていないでしょう?
メモの一つも取らずにただ聞いてるだけのことなんて、ほとんど記憶には残りません。

パッと見で覚えられることなんて限られてますし、ましてや10分かけて説明した内容を要点まで正確にその場で記憶しておける人なんてそうそう居るものではないでしょう。
1週間前には「あぁそうか!」とか言って類題まで解いていた問題を「見たこともない」とか平気で言いますもんね。。。

その場で演習をしっかりやったなら整理するのは帰ってからでも構わないでしょう。
どちらにしろ覚えておくべきことなら、まずは自分の手と頭を動かさなければダメだということです。

メモったらメモったで、何でもかんでも全部を書き残そうとする

ただ、メモるといっても、メモのとり方が下手な場合も少なくありません。

例えば、読み方と注意点を解説した英文の和訳を、一字一句残すことなく全文書こうとする人もいます。
どう読むか、どこに気をつけるかの方が大切で、それは私が言った日本語訳を全文書くこととは全く違うんですよね。
全文を書く人は、その後復習する際にはおそらくその訳をまるごと暗記しようとします。
そうではなく、自分で文の切れ目を探したりしながら自分で訳を作ることが大切なんです。

計算にしてもそうです。自分の手で計算してみない限り、どこに間違いやすい部分があるか、どこが重要なのかなんて見ただけでは気付けるものではありません。
同じ解説を受けたとしても、どこが大切なのか、どこからは自分で確かめるべきなのかをきちんと判断することによってその後の伸びが違ってきます。

そのくせ、説明したときの手法は全く真似ないで我流でやろうとする

手法と言ったって、方程式の立式の前に表に整理するとか、英文の節を[ ]や< >で囲うとかそういうレベルですが、できない・わからないという人に限ってまず言ったとおりにしない、真似ようとしないです。
手間がかかって面倒(って言うほどの手間じゃないでしょうに)だからやりたくないんでしょう。
いや、いいんですけどね我流でも。それできちんとできるのであれば。

でも、それができていないから手間をかけても一番理解しやすいであろう確実な方法で説明しているわけですよ。
私自身の解法が完璧で全く非の打ち所がないなんてことは思っていません。
きっと、他の人から見ればもっと上手い方法・上手い説明もあるんでしょう。
でも、さっきまで出来なかった生徒にとっては、出来るようになるための道筋をつけるつもりで教えています。

オリジナリティを出したいならそれはそれで構わないけど、できるようになるまでは、まずは先人の知恵を上手に利用すべきです。
面倒がって手を抜き始めたところから破綻し始めるものです。


今回のまとめ

4項目挙げましたが内容的には3つです。
・どんな場面でも、自分の頭で考えろ
・できないうちは忠実に真似ろ
・勉強なんてそもそも面倒なもの、簡単に済まそうとするな
『問題演習編』に続きます。

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