2011年4月16日土曜日

子供の無邪気さと残酷さ

新聞記事にもなっていたのでご存知かとは思いますが、福島から避難してきた子に対し「放射能がうつる」といじめたっていう話がありました。

で、Yahooニュースのコメント欄なんかでは「これは酷い」とか「人の痛みがわからないヤツは」とかってのがあったりするわけですが、でも、自分が子供の頃、それこそ小学校の低学年の頃、「あいつバイキン~」とかって叫んで走り去る光景、あったと思うんですよね。
もちろんそれがずっと続くわけではなく、なんだかんだで数日で仲直りしたりして。
たぶん、件の子供も同じ程度のノリではなかったかと。
小学5年くらいになるとまた話は違ってきますが、その以前であればほとんどの場合、悪意なんて無くどっかで覚えた台詞をそのまま言うもんです。

で、問題は、それをたしなめて修正をかける大人が近い位置に居るかどうかではないのかなぁと。
 映画『となりのトトロ』の一場面に、オンボロ一軒家に引っ越してきてすぐの主人公姉妹に対し、その同級生の男の子が「おまえんち、おっばけや~しき!」と叫んで走り去る場面がありますが、それに対して、彼のおばあちゃんが「こらぁ~カンタァー!」とすぐに大声で怒るんですよね。

前に勤めていた塾でも、同級生の仲間の髪の毛のことをネタにして笑っていた生徒が居ました。
もちろん悪意のある言い方ではないし、言われた本人も笑ってましたから、そんなに気にはしていなかったんでしょう。
でもそこで「たとえその時相手が笑っていても、相手の身体のこととかをネタにするのは駄目だ」と言ってあげることが、親の次くらいに近い位置に居る我々の責任なような気がします。

ニュースになった言った側の方の子の周りに「こらぁ~カンタァー!」と怒鳴ってくれた人がいた事を願います。

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