「家庭の所得と子供の学力の間に相関がある」とはよく言われることで、昨年なんかは実際に『文部科学白書』に記載された報告についてニュースになったりもしました。
→ 文部科学省のサイト
さて、当然ですがこれには異論もあり、「高所得だからといって学力が高いとは限らない」「結局は本人のやる気次第」「家庭での指導次第」とも言われます。
まぁ確かにその通りなのですが、ただ、「所得の高い方が"様々な教育機会"を子供に用意することができる」というのは紛れもない事実だと思います。
例えば、私自身はつい先月まで学習塾に専任として勤務していましたが、そこではせいぜい年収300万止まり、月の手取りにして20万ちょいというところでした。
その収入で2人の娘を<自分の務めている月額20000円の塾>に通わせられるか?というと、正直、キツイです。
<1時間2000円の個別指導コース>っていうのもありましたが、まともに勉強させるつもりなら週に3時間は必要ですから 週6000円×4週で24000円。
そこでは 高校生対象に東進の衛星予備校も用意していましたが、そうなると月額5万とかがざらです。
いろいろ探してみると、例えば<医学系進学指導の予備校>では年額600万かかるともいいます。
もちろん、お金をかけて得たその機会が子供にとって最良のものかということはわかりません。
ただ、所得が低い家庭では選択肢自体が殆ど無いというのも事実ではないかと思うのです。
「べつにお金かけて塾なんて行かなくたって、学校で間に合うでしょ」確かにそうかもしれませんが、でも、本気で「もっと勉強したい」と子供が思ったとき、その場すらないっていうのはせっかくの機会と可能性を摘み取る事にもなります。
自分の家族の生活もあるので無償とはいきませんが、「せめて他塾と同じくらいの価格で、よりより学習環境を提供できたら」そう思ってシグマゼミの開設に至りました。
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