2013年6月25日火曜日

高校選びの予備知識 ~通学時間を考える

前回は「教育課程表を見てみましょう」ということでしたが、、、まぁ現実問題としては、それよりも制服や部活、行事の方なんかに目が行くものです。
てわけで、もうちょっと現実的な所で、"通学時間"について。

市内全域 何区からでも進学できる

数年前まで、札幌市の公立高校受験は学区制といって、受験区域の枠組みが切られていました。
その当時は、公立高校の選択には「北区は北区周辺で、西区は西区周辺で受け無くてはならない」という縛りがあって、越境するには定員枠の数%という狭い枠に入るだけの実力が要求されたんですね。
そのため、地区ごとに「北区のトップクラスの生徒は北高へ、中央区の子は南高へ」という感じだったわけです。
それが、制度変更によって、現在では「どの区からでもどの公立高校にも公平に受験できる」ということになりました。
その結果、、、ということを6月10日の道コン事務局のセミナーで数値化していたので、ちょっとグラフ化してみました。
googleカラーで、ちょっと配色がキツイですが、我慢してくださいねー(「調整しろよ」ってのはナシの方向で。。。)

数年前はこんな感じ。

南区の上位層は南高へ、東区の上位層は開成高校へ、という感じで、それぞれの学区内で選択している様子が伺えます
まぁ、北高は、創成川を挟んですぐ隣りの東区や新川挟んですぐ隣の西区から来ている生徒がそこそこ居たようですが。

それが、学区の縛りがなくなったことで「西区からも白石区からも南高を目指す」なんていう状況になってきています。というのが次のグラフ。
周辺地域からの侵食が激しいのは、開成高校と北高でしょうか。
これを開成高校だけに絞ってみると、、、
うわわ、、、東区のみなさん、どちらへ行っちゃったんでしょう。。。
開成高校は再来年度から中高一貫化するため8学級→4学級になるってんで、、、プレミアでもついてるかのような枠の奪い合い。。。

ついで、北高も。
やっぱり、地下鉄駅付近ってこともあるからでしょうか。越境がものすごく目立ちますよね。

どうしてこうなった?

この現象の1つの原因としてあげられるのは、内申点の偏り。
内申の学校間格差がひどいというのは何度も指摘していることですが、「内申点大安売りで、実力に比例しない高い内申がもらえている」という生徒と「内申点が厳しいことで、実力はあるが評価が低い」という生徒がアチコチに居るわけです。
そうすると、「当日点が取れる気はしないから、内申の高さだけで隣の区のちょっとランクを下げた学校で逃げ切る」とかいう選択肢が出てきたり「この地区の生徒は内申と実力とが比例しているから、他地区から高ランクで出願しても当日点で打ち負ける」とかいう現象が出てくるのでしょう。
まぁ地区ごと・学校ごとの内申分布は明かされていないので、その辺は追求できないわけですが。
でも、結果を見ると、結構露骨ですよね。

とまぁ、こんな感じで学区の枠がなくなった時点で、かなりの受験生が区をまたいで移動していることがわかります。
市内全域から人の集まってくる人気校、スゴイですねぇ。。。
ということを進学舎のセミナーで聞き、鷹取先生もしばらく前にブログに書いていたわけですが、ウチらしく、これをもうちょっとヒネた視点で、毒を込めて見てみます(笑)

その学校にたどり着くまで、何分かかるんだい?

「レベルの高い学校に行きたい」という欲求自体は悪いことではないと思います。
ただ、行きたい理由がいくつかあるそのうちの1つに「レベルの高い学校に~」というのと、何でもかんでも「とにかく高いレベルに~」というのではちょっと違うのではないかなと。

札幌市内で言えば、ここ数年は南高が一番校として定着した感がありますが、じゃぁ北区の奥から南高に通うのが本当にベストかってことですね。
うちの教室は新川の外れにありますが、ここから南高だと、バスで地下鉄駅まで行き、地下鉄で移動し、そこから徒歩?
ざっと見積もって、夏でも1時間近くはかかるんじゃないかと。
冬なら、、、バスが来ないだの渋滞してるだの歩道がないだので、普通で1時間半くらい、大雪の日は、、、お察しくださいって感じ、、、でしょうかね。
となると、朝は毎日6時半頃に家を出ると。
個人的にはそんな毎朝早起きしてまでは行きたくはないなと思うわけですが。。。

いや、「それだけのものが得られるから!」というのは分かるんですが、でも、その往復の時間を他のことにも使えるわけです。
さっきの例で言えば、片道で1時間半、往復で3時間です。
それを往復1時間で済む二番手校にしておけば、2時間は自分の時間として使えるわけでしょう?
通学っていう自由の効かない2時間をほぼ毎日3年間いっぱい過ごすのと、自由の効く2時間を得るのだったら、さぁどっちがいいでしょう?
まぁ、、、「往復の時間だって、単語帳を開いて、リスニングしてれば有意義に使えるんだ」と言われるかもしれませんが、、、満員のバスや地下鉄の中、それをするって、、、なんか違う気がしますよね。。。

高校に限った話ではなくて

似たような例はいくらでも転がっていて、たとえば教育大附属小ですとか再来年度開校の開成中ですとか、私立中学ですとか。
開成中なんかは、「何が何でも入れたい」と思っている方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
(いや、私にも5年生の娘がいますが、、、私は関心が"全く"どころかマイナスなんですけども。)
だいたいにおいて、まだ、募集の要項も選抜の方法すらも明かされていないのにね。。。
これで選抜が学力一切考慮せず『完全くじびき』だったら、今から塾通いさせて気合満点のご家庭なんかはもうね、、、っていう。。。

それはさておき、特色のある学校の場合、「行かせたい」って人は、それこそ市内の端からでも送り迎えする覚悟でいますよね。
その学校についての魅力的な話はいろいろ聞くわけですが、でもそこに通うこと"だけ"が目的化した場合、その往復時間は他に使った方が実はいろいろな可能性に繋がるんじゃないのかなぁと思う部分もあったりするんですよね。

「朝6時半に出て、1時間半かけて通学し、部活だ何だで19時近くまで学校にいて、そこからまた1時間半かけて帰宅し、夕食は21時で、自分の時間はあまり持てずに泥のように眠る」という生活と、
「朝8時に出て、30分程度で通学し、部活だ何だで19時近くまで学校にいても、20時には帰宅して食事ができて、その後ゆっくり自分の勉強ができる」という生活と。

どちらがいいとは一概には言えませんけど、でも、「似たような感じの学校なら、通学時間で選ぶ」という選択も至極まっとうな理由だと思います。
そもそも、きちんとやる子は、ある程度のモノを提供してくれる学校であればどこの学校に入ったってそれなりの成果は残します。
私学のように「絶対にココでしか受けられない独自のカリキュラム」という強烈な特色があるのであれば話は別ですが、普通科で進学志向の学校で進学実績くらいしか差がないのであれば、名前と進学実績だけを目的になんでもかんでも越境してまで1番校を目指す必要性は、私には感じられないのだけどなぁ。。。

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