『16日明け方頃、皆既月食が観測され、、、』っていうニュースを見てこの記事を書き始めたのですが、札幌は観測前の段階ですでに地平線に沈んでしまうので見られないらしいです。。。
月食について習うのは今は中3の受験期寸前です。
天体の話は、小学校4年生で星座を扱って以来ず~っと教科書には登場することがなく、中1の社会科・地理で時差の勉強をするときも「地球が自転しているから昼夜の変化が起こる」ということを知らない生徒が多いそうで。
中3段階で自転・公転と時間の変化・季節の変化などの関連性を学ぶわけですが、授業の中で皆既月食に触れるとしたらまさにこの時です。
ってわけで、軽く授業を。
さて、皆既月食が起こる理由は、太陽・地球・月の位置関係にあります。
我々の眼には月は明るく輝いて見えますが、月は自分で光を発するわけではなく、太陽の光を受けて光って見えるんですね。
ところが月も地球の周りを移動するため、地球との位置関係によって光って見える部分が変化していきます。
これが「月の満ち欠け」です。
地球から見て月が太陽の方向と直角な位置にあるとき、半分だけが光って見えるので「半月」(正確には上弦の月・下弦の月です)と呼びます。
地球から見て月が太陽の方向にあるとき、地球からは光の当っていない影の部分しか見えませんから月は黒くしか見えません。これが「新月」です。
逆に太陽-地球-月の順に並ぶとき、月は太陽の光を地球側の全面に受けるので、地球からは「満月」が見えることになります。
と習い、教科書にもワークにも資料集にもそうやって説明が書いてあり、上のような図も書かれているのですが、では皆既月食はというと、<太陽-地球-月の順に並ぶとき、太陽の光は地球によってさえぎられ、月が地球の影に入って見えなくなる。これが皆既月食>という説明になります。
「ん?」と思えましたか?
満月の起こる原因と皆既月食の起こる原因は全く同一の説明になっています。
確かに「皆既月食は満月の時にしかおきない」のです。でも、満月だったら必ず皆既月食になるというわけではないんですよね。
ここを不思議だと思えるかどうかが、興味を持ってその一歩先に進んで面白さを感じられるか、それとも字面だけの理解で無味乾燥な試験用の知識として頭に放り込むだけで終わるかの違いが生まれるように思います。
(ちなみに、正解はこちらです。)
自分の恥を晒すと、
中学生の頃、歴史の授業で「銅鏡」というのを習いました。 こんなの(→google画像検索)ですが、、、
当時どーーーーしても納得行かなかったんですよね。「コレのどこが鏡なのか」と。「こんなに模様書いてたら何も映らんじゃないか」と。
そう疑問に思うだけ思って15年が過ぎまして(笑)、ようやく納得行ったのは28歳で東京の博物館に初めて行って実物を見たときです。
「あ、、、コレ鏡の裏面の飾りだったんだ。。。表はたしかに鏡だわ。。。」
資料集の写真、表の鏡面は全く写真として載せず、裏の模様しか見せられませんでしたからね。。。
百聞は一見にしかずとはよく言ったもので。。。
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6 時間前
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