2011年6月11日土曜日

試験の回数が少ないことはいいことか?

私が中学生・高校生だった20年程前、その頃は3学期制で中間・期末試験が学年で5回、それに夏休み・冬休み明けには学力試験があり、その試験では模試のように「中学で今までに習ったところ全範囲から出題」というのが普通でした。
ところが、ゆとり教育の考え方が推進されていくに従い学校で行われる試験の回数も減少しており、今の中高生はといえば、少ないところでは学校で課す試験は定期試験の4回だけなんていうところもあります。
そうすると、試験自体がないため、当然ですが試験勉強の回数も減ってしまいます。

生徒にとっては試験自体がイヤなものですから、試験勉強だって回数が減るのは歓迎されることでしょう。
しかし、試験の回数が減るということは「1回の試験の範囲が長くなり、習ったことを振り返る回数が減る」ということに違いありません。
入試までの長期的な見方をすると、試験勉強という絶好の復習と定着の機会、そして全範囲網羅という模試的な試験の機会が失われたという見方もできるわけです。


塾で指導してきた生徒たちを見ると「学校の試験は点が取れるが、模試や入試ではゼンゼン」という生徒が非常に多くいます。
特に国語や英語では、当然ですが定期試験では”習った文章”で、”習ったことしか出ない”わけですから、模試のような「見たことのない文章は読めない・解けない」という生徒が実際にかなり多いのです。

模試や入試本番で点が取れないことには他にもいろいろな要因が考えられますが、まずひとつは、試験の機会自体が減り網羅的な試験に慣れていないということがあげられるように思うのです。


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