またこりもせずに長文読解の話ですが、前にも書いたとおり、高校時代の自分の英語力といえば、もうなんというか、どうにもこうにもならないほど散々な感じでした。
が、駿台で長文読解の手法を習ってからは格段に読めるようになり、センター試験の点数も60点だか伸びたわけです。
そんな経験が自分にあるので、塾に来た生徒にはまずは英文の読み方の"考え方"(まどろっこしい表現だな、こりゃ)からレクチャーしていきます。
聞きかじりなのでアレですし、で、しかも大した話もできないのですが、
「とにかく英語は前から読んでいくもの。後ろからさかのぼって読むものではない」
まずは半年くらいの間、これを徹底して長文に向かってみてよっていうだけです。
当時の自分も含めて、長文を読めていない人の大半がおそらく「英語は後ろから訳していく」と思っているのではないかと。
でも、いつだったか誰かに言われたんですが、「ネイティブの人が、相手の言葉を聞いたときに後ろからさかのぼって意味を考えたりするかい?」
日本語で「これ、去年、うちの弟が買ってくれたぬいぐるみなの」と言われたら、聞き手である私たちの頭の中では「"これ"の話なのね」→「去年?なにしたの?」→「弟が買ってくれたんだ」→「あぁ、ぬいぐるみの話か」と、瞬時にですが前から順番に理解していきます。
誰もコレを<後ろから考える>なんてことはしませんよね?
ところが「This is the doll which my brother gave me last year.」 となった途端に<後ろから訳す>なんてことをしてしまいます。
おそらくネイティブの人の頭の中は「Thisの話題ね。」→「あぁ、doll だよね。でそれが?」→「whichってことは詳しく説明してくれるのね」→「あぁ弟が買ってくれたのね。いつ?」→「なるほど去年か。」 的な解釈をしているのであって、いちいち話題をさかのぼって理解なんていていたら初めの方の話なんて忘れてしまいます。
つまり、話の結論(述語動詞)が現れるタイミングが日本語と英語で違っていて、順々に説明を加えながら最後に結論を話すか、先に結論を言ってから内容を補足して詳しくしていくか、という違いなんですよね。
このことに気づくと「前の方から次の展開を予測しながら読む」ということができるようになります。
そこで、「長文を読むときには、徹底して前から読んでいく。うまい日本語訳を作るのは別の作業」ということを話し、高校入試程度の簡単な文章でその練習を少しずつしつこくしていきます。
自分自身、英語自体は得意ではないですし、教えられるほど文法知識も備わっていないので、伝えられるのはほんのかじる程度だけであとは@willと参考書で頑張ってもらうしかないのですが、まぁそれでも学校でしか習ったことのない人にとっては新鮮な話なようです。
にしても、専門は数学のはずなんですが、なぜかココでのネタにするのは英語の方ばかりですね。。。
数学にも言いたいことは山ほどあるんですが、なにせ数学は数式も図も書きづらいのですよ、HTMLでは。
今日は早く寝ます
1 日前
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