2011年5月9日月曜日

参考書選びの難しさ

最近は、本屋に行くとほぼ必ず参考書コーナーで塾に置くものを選ぶためにアレコレ開いてみるのですが、参考書・問題集ってのは本当に選ぶのが難しいですね。(予算の都合上、実際に買うのはAmazonやオークションの古本ですが・・・)
参考書の場合、自分の学習がどの程度まで進んでいるのかで適切なものというのが変わってしまいますし、癖のある解説だと合う合わないも出てくる。
問題集にしても、数をこなすような練習用のものが欲しいのか、1問をじっくり解くようなものが欲しいのかによっても、選択が全然違ってきます。

ところが、本屋に行ってみると、文芸書・ビジネス書・小説さらには絵本のコーナーにもあちらこちらに「今売れてます!」「○○な人に!」「あの○○の新作!」という書店からのオススメPOPが付き手に取りやすくなっているのに、参考書・問題集のコーナーでそういうのを見たこと、、、ありますっけ?
ある程度よく出るものは平積みにされていたりはしますが、かといってそれらが手にとったその人にとってイイ物かどうかはまた別な話。
というか、少なくとも私が開いてみて「これはイイ、今欲しい」と思った事自体がむしろ稀だったような。。。
それで今度は手に取りやすそうな「わかりやすい○○」とか「1週間で完成!」とか「現役東大生が~」とかを開いてみたりするわけですが、そういう派手な煽りのついた問題集も、開いてみると中身スカスカだったりもしますしね。。。
そんなわけで、休みの日にそのコーナーへ行くと、必ずっていいほど何を買ったらよいのかわからず、書棚の前で右往左往している学生さんに出会います。

自分の生徒に対しては
 「基本の確認用なのか受験に向けてなのか、買う目的を明確にしておく」
 「問題集は必ず解答・解説を読んで理解できるものを選ぶ」
   (本当は少し理解出来ないくらいの方が頑張ったとき力になるんだけど)
 「同じテーマのページを開いて比較してみる」
    (例えば『2次関数の最大最小』、『関係詞』、『敬語』など、そこそこ難しいところ)
など、まぁいくつかアドバイスをしたりしますが、それでもやっぱり「自分にはこれが欠けているからこの本」なんてのをピンポイントで見つけるのは非常に難しい。
そもそも「今の自分にどんなものが欠けてて何をすべきか」を正確に見抜くこと自体が至難の業ですし。


というわけで、参考書選びの手伝いをすべく、シグマゼミの本棚には「うちでの授業に合わせるなら、まずはコレから」というのを選んで設置しています。
例えば、
 @will『英語長文読解へのアプローチ』に合わせて
   →『英語総合問題演習英文和訳演習(駿台)

 @will『ゼロからはじめる古文』に合わせて
   →『古文解釈はじめの一歩(駿台)

 私の数学授業に合わせて
   →『大学入試基礎力判定問題集(学研)』 『チェック&リピート(Z会)

というような感じです。

現段階で取り揃えているこれらは、"今来ている生徒さん"の"今の力"に合わせて買っていっているので、当然ながら大学受験を意識していても<入門用>が中心。
今後の生徒さんの学習の進度に合わせて、より高いレベルのものを買い足していくことになるでしょう。
なので、いずれ「これじゃちょっと物足りないから、次はこんなの探してください」と言われるのが、楽しみの一つだったりします。

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