2011年5月10日火曜日

「本気でやれば・・・」

「やればできる」とはよく言いますし、定期試験後になって「次は本気出す」ともよく聞きます。
が、それでホントに次の機会にその"本気"を出せて成果を上げられた生徒をあまり見たことがありません。

「本気でやる」「頑張る」という心構えはそれはそれで大切なんですが、何事も心構えだけではどうしようもないですよね。
問題は「どうやるのか」という方法論の方です。
ところがそこを考えずに「次は頑張る」という生徒が教員としてクラスの生徒と面談をしていたときには非常に多かった。
「おぅ、それじゃぁ頑張れよ」と言ってオシマイにするのは簡単なんですが、いちいち辛辣な私としては「で、なにをどう頑張るの?」と聞かざるを得ません。
口ごもりながらも一つ二つ自分で考えられればまぁいい方ですが、「試験前ちゃんと勉強する」「ノートをよく見る」程度では「そんなの当たり前だ。それすらやってなかったの?」という話です。

で、問題は、その生徒が<本気の出し方>や<頑張り方>というのをそもそもわかってるのか?ということです。
「復習する」ということを「ノートをぱらぱら見ること」だと思っている生徒がいます。でもホントにそれだけでやったことをリアルに思い出して試験に繋げられるんでしょうか?
「単語を覚える」ということを「単語帳をめくってみること」だと思っている生徒がいます。でもホントにそれだけで語法の注意点まで頭に入るんでしょうか?


<頑張り方>というのは人それぞれで、どれだけ優秀な人からアドバイスを貰ったとしても、それがシックリはまってうまくいく方法もあれば、あまり合わない方法もあります。
なので、とにかくまずは自分で試してみることがなにより先で、それがなければ頑張りようもないのです。
そこの辺りを考えもせずに「次は頑張る」という生徒に対しては、「だったら今から頑張る練習しとけ」と言うわけです。

本気を出すことや頑張ることにも長い期間の練習が必要で、そこがあって初めて本番前で<本気を出し>、<頑張りきれ>、<成果を出すことができる>ようになるのです。
自分の生徒には、その辺りをうまく伝えられ、日頃から頑張り方を身につけさせることができたらと思って指導しています。

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