2013年4月12日金曜日

学習塾としてできること/できないこと

営業的に、書いてもいい話なのやら・・・

新年度。
しばらくぶりの更新になりますが、久々の記事は塾を運営している中での悩みについてです。

この記事、本当は2ヶ月くらい前に書き始めていて、出そうかどうかずっと迷っていたまま眠らせていました。
本来は集客に繋げたいブログのはずなので、希望にあふれたイイコトばかりを書いていけばいいんですが、どうもその辺りが商売的には上手くないんですよね。。。(苦笑)
まぁそれでも思うところがあって書き始めたものですから、書きかけのまま「下書き」の印をつけっぱなしにしておくのも気持ちが悪いので、せっかくなので書き終えたいなと。

シグマゼミを開設して2年が経過し、なんとか3年目に入りました。
この2年間で入会してくれた生徒の人数は30名程度。
通ってくれている、または通ってくれていた生徒さんは中学1年から高校3年・浪人生まで様々ですが、その中で年度途中で退会した生徒が今のところ3名、、、かな?
開設直後の最初の数ヶ月で2名、昨年度が1名ですから、継続率としてはそんなに悪くはないのかもしれません。
ですが、出来る限り全員に満足して貰うだけのサービスを提供したいとは思うものの、実際のところはどうなのかなと。

この3月からも新しく通い始めてくれた生徒さんが居ますが、生徒さんとの新しい出会いが得られたときや、あるいは肌に合わず退会していくときというのは、塾のあり方について考えなおすきっかけになります。
そんなわけで、シグマゼミのあり方、運営の方向性について改めてちょっと考えていました。

"売れる宣伝文句"と実際とのギャップ


学力・成績の向上が至上命題の塾業ですから『必ず全員伸ばします!誰が来てもしっかり見ます!』と大見得をきって言えばお客さんが集まるのかもしれませんが、はっきり言ってしまえば、そんなのは現実的に不可能です。
というより、むしろ、うちの場合は一般的な学習塾よりもかなり狭い層の生徒さんにしか支持されないんじゃないかとすら思っています。

まず、「必ず全員」というのはごく単純な計算であったり一問一答の暗記を徹底して行なって数をこなすことまでであって、そこから先は本人の取り組み方次第だと思っています。
できる限りわかりやすくを心掛けてはいても、扱っているのはそこそこ細かく深くまで突っ込んだ内容。
そんな誰もがホイホイと簡単にこなせるような内容だけじゃぁないですからね。。。(苦笑)
土曜や長期休み中の講座なんかは、基礎中の基礎から説明はしますが、内容的には中学も高校もSS65に到達できるレベルで構成してますし。
そのレベルの内容をきちんと使える状態にまで持って行くには、「説明しました」「聞きました」だけでは絶対にうまくは行かないのです。

そして、どんな生徒さんに対しても全員をしっかり見たいと思っていても、やはり全てを一人で回している以上は限界があります。
最低限知っておいてほしいこと(と控えめに表現してますが、前述のとおりきちんと身につけたらSSは60を余裕で超えます)をきちんと伝えていってはいますが、やはりそれでも同じ生徒に同じ事を何度も繰り返して説明するだけの時間はありません。
そうなると、「教えるべきことは教えたのだから、なんとか自分で頭に叩き込め」という風にならざるをえません。
時間的にも、塾で習っている時間より学校で学ぶ時間、家に居る時間の方が多いわけですから、そこでどれだけ意識的に学び取るかの方が重要です。
つまり、どうしても本人の努力に依る部分が少なくないわけです。

「自分で学びとる」ということの難しさ

ところが、この「生徒本人の取り組みをしっかりしてもらう」というのは、実はものすごくハードルが高い。
授業の受け方やその整理の仕方といった学習習慣というのは、言ってみれば生活スタイル自体に関わるものですから、「ああしろ、こうしろ」と口で言ったところでそんな簡単にできるもんではありません。
だってほら、ブログやtwitterにしたって、「集客のために1ヶ月1日欠かさず更新しろ」と私が言われても、そんな簡単なことじゃぁないですものね。。。

だからむしろ、私が常々生徒に言っているアレコレが最初からきちんと出来ているのであれば、おそらく塾になんて行く必要もなく、ある程度のことは独学で何とでもしてしまえるレベルだとも言えます。
ただ、独学でもたどり着ける部分には限界もあります。
理解のためのアドバイスが少しでも有るのと全く無いのとでは、その先の見え方が違ってきますから。
そう考えると、うちの塾でしていることは、「独学である程度はいける子に対して、そこから先に進むための壁を壊す手伝い」と言えるかもしれません。

シグマゼミでは何を得られるの?

その<独学の質を上げさせること>が主題となるうちの指導は、おそらく大半の一斉授業の塾よりも個別指導の塾よりも、学習への取り組みに対しての目がシビアになります。

「何がどこまで出来ていて、どこがわかっていないか」
「前回教えた中身がどれだけ理解できているか、どれだけ出来る状態で残っているか」
「問題はいちおう解けているけど、その解き方じゃ通用しなくなるよ?」 というところまで事細かにチェックされる。
これ、生徒さんにとっては結構酷な話です。
学校や普通の塾では「なんとなくできている」で済まされるところまで掘り返して突っ込まれるわけですから。
その分、きちんとクリアしたら確実に力になるものを提供してはいますが、それでも要求される努力のレベルはかなり高めだと思います。
SSで言ったら65を超えるような上位層の生徒に対しても「コレ、確か数日前にも説明したよね?なんで同じ事を何度も聞いてんの?」くらいの突っ込み方をしますからね。

つまり、うちの塾では「科目の問題ができるかどうか」以前に「きちんと丁寧に勉強できているかどうか」がかなり厳しく見られるわけです。
「もっと出来るようになりたい・知りたい」という貪欲さ、「一度言った重要事項は絶対に聞き逃さない・忘れない」くらいの集中力、それに一度聞いたことを元にじっくりと考える力が求められます。

そういった感じで、おそらくパッと見の印象よりは厳し目に指導しているので、どうしても生徒さんとの間に向き/不向き・合う/合わないが出てしまいます。

どんな生徒さんが向いているか/向いていないか

あまり授業に関心を持たずに、やり方だけ聞く感じで軽く流すことに慣れきっている生徒さんは、アレコレ突っ込まれることでおそらくかなりの苦労をするはずです。
学校では「できている方」だとしても、それはあくまでも小さな集団の中での位置であって、きちんとした理解度とは別物ですから、たとえ成績が良くても、実はわかっていない部分があるのなら、そこは一からやり直させるような感じです。
そういった"知識の洗いなおし"を苦痛だと感じる生徒さんであれば、うちの指導はプライドに障るかもしれません。
逆に、徹底的に洗い直しをして、丁寧に弱点を克服していきたいと考えている方には、それなりの内容を提供できているように思います。
じゃなきゃぁSS65を超すような生徒さんが飽きずに来てくれるわけがありません。

また、一方で、最初から最後まで横に張り付かなければ学習を進められないような低学力の生徒さんや、自分のすべきこと・指示したことの意図を汲んで出来ない生徒さんは、おそらくここでの時間を有効には使えないでしょう。
あれこれと知りたがってくれる生徒さんならいいのですが、与えた課題をこなした後でも私を呼びもせず先のことをするわけでもなく黙ってずーっと待ってしまうような生徒さんの場合、横に張り付きで指示してもらえる環境でなくては勉強にならないと思うんですよね。

実際、指導を数回体験をしていただいた後に「完全な張り付き型の個別指導塾や家庭教師など、他の手段を考えた方がいいと思います」と失礼ながらお伝えしたことが何度かあります。
理由は簡単で、たとえ月謝を頂いて通ってもらったとしても、それに見合うだけのものをお返しすることが出来ない、そして生徒さん自身の通ってきて費やす時間を考えても、それに対しての得るものが少ないだろうからです。
たとえ現段階では低学力であっても、学習の仕方次第で取り返すことは可能だと思います。
ただ、その仕方がうちの塾のやり方と合致していないのであれば、かえって不幸な時間を過ごさせてしまいますからね。

定期試験に向けて/受験に向けて時間がないと言っている相手に対し、効果的ではない時間の使い方を勧めることは、たとえ経営的に難しかったとしても私は絶対にしたくありませんから、そこは多少失礼になったとしても他の環境をあたってみることをおすすめしています。

まずは興味本位程度でオシャベリでもしに来ていただければ

そんな感じで、ちょっと癖の強いシグマゼミですが、だからこそ、たとえ生徒の人数自体は少なかったとしても、来てくれている生徒さんには他では得られないような良質なサービスを提供出来ればなと思っています。

3年目、今年度はどんな生徒さんと出会うことができるでしょうか。
ちょっと本気で勉強に取り組んでみたい生徒さん、勉強はしているのにどうにも伸び悩んでいて現状よりも一歩先に進んでみたいと望む生徒さん、まだ座席がありますので覗きに来ていただければと思います。

記事の感想を教えていただけると嬉しいです
次の投稿 前の投稿 ホーム

0 コメント :

コメントを投稿

記事の検索ができます