先日Twitter(@sigma_seminar)でも流したんですが、最近はネット上にもいろんな教育サービスが出ていまして、しかも無料のものも探せば結構あります。
『manavee』なんかもスゴイですよね。
でも、「じゃぁ何でもかんでも無料でいいか」といえばそうではないと思うんですよね。
先日ある方と話してる最に「あんまり入会キャンペーンみたいのやってないですよね?」みたいな話になったので、その辺りの考え方を整理してみます。
誰のためのキャンペーン?
携帯会社やインターネットプロバイダが一番顕著だと思うんですが、サイトを覗くと常になんだかんだと『○○キャンペーン中』だったりします。『○○キャンペーン』を行う理由はたったひとつでして「お得感を出してお客様を引き付ける」この一点。
我々塾業界にしても携帯会社にしても、基本的に、一度入会していただいたお客さんは、その先の数ヶ月間はお客さんであり続けてくれると考えられます。
数ヶ月間、、、いや、短いな。"数年間"ですね。
そうすると、「最低でも1年間は続けてもらう」っていう前提でモノを考えると、たとえいっときの入会金やら事務手数料やら最初の2ヶ月の代金やらをを0にしていたとしても、その先の10ヶ月で十分過ぎるほどにそのマイナス分は回収できる。
いや、正確には 「回収できるような月額を請求している」 んでしょう。
『○○キャンペーン』の中身をよく見たらわかるでしょうけど、たいていのキャンペーンは「新しくケータイを持つ人向け」もしくは「他の携帯会社から乗り換える人向け」です。
「今使っている人向け」ってのはほぼ存在しないですよね。
だって、「入ってくる人」にも「今いる人」にもキャンペーンなんて張ってたら、利益上がんなくなりますもん。
なので、「誰のため」って、そりゃぁ「会社のため」に決まってますよ。そんなの。
新規加入大歓迎。 でも、その後は?
このサイトを見ている方なら、ネットを使っているわけですから携帯電話なりプロバイダなりのどちらかは選んだ経験があると思うんですが、『新規 ○ヶ月無料』とか『○年割』みたいな割引サービスって、その後の縛りがものすごくキツイですよね。大抵の場合は「最低1年間は利用すること」という条件がつき、それ以外での解約は違約金を取られるとか。
で、違約金を取られないタイミングは、1年間のたった1ヶ月間しかないとか。
塾業界の場合、まぁ違約金的なものはないわけですが、それに近いものと言えば積み重なる"教材費"とかでしょうか。
最初は「講習費無料」で取り込んでおいて、でも結局「"なんとかテスト"でいくらかかる」やら、「"オリジナル教材"とやらで卸値のうん倍近く取られる」やら、「受験直前の講習(もちろん断るに断れない時期)はバカみたいに高かった」やら、まぁ聞く話でしょう?
"オリジナル教材"と言いつつ値段を釣り上げて、でもその辺の塾で使ってるものと同じ中身で表紙だけ変えてるってのすらありますからね。
Twitterでも書いた気がするけど、塾用ワークで卸値が1冊1500円を超えるものなんて、そうそうないですよ(笑)
送料や手数料を負担してもらうとしたって、1冊2000円でも高いくらい。
「教材費が半期で2万円」とか、ホントありえない。
そんな感じで、結局のところ、割り引いておいた分は、どっかかんかで回収される仕組みになってます。
だってそうしないと、講師の給料なんて出ないもの。
あ、、、ちがうか。
その前にやたらめったらばらまいてる広告費の回収が先か。
うちの塾でキャンペーンをやるとしたら
というわけで、塾で新入会向けのキャンペーンというのは、一時的なお得感はあってもその後は負担感の方が大きかったります。それに、いいタイミングで恩恵を受けられた人はいいとしても、割りを食うのは既存の生徒さんでしょう?
一度入ったら、その後はキャンペーンなんて一切ないはずですからね。
そういう理由で、私の中では「でかい入会キャンペーンをガンガン張る」というのは「既存の生徒さんに対して失礼」だと思ってます。
生徒さんが6ヶ月とかで辞めちゃうのを前提に、回転率高くしたいってんなら別でしょうけど、アチコチの塾を飛び回るなんて生徒さん自身には負担以外の何物でもないですからね。
だから、「講習無料」とか「半額招待」とかは、現段階ではやる気全くなし。
同じ内容で同じ指導を受ける以上は、同じ金額を払って頂かないとやっぱり失礼でしょ。
せいぜいやるとしたら、2月と6月くらいかな。。。
入会が増えるのが春休み前の3月と夏休み前の7月ですから、「他の方よりも早くうちを選んで入会してくれた方」にはやっぱりお礼くらいは出さないとねぇ。
6月のはひっそりこっそり終了したので、次回は2月。。。かな。
ということなので、「講習費用無料」とか"金額でお得感を出すサービス"は、うちでは考えていません。
その分は指導内容で納得してもらって「もっと早く来てみればよかった」と言ってもらうべく、そう思って準備してます。
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