2016年2月15日月曜日

授業動画を投稿してみました


なんと2年ぶりの更新w
すっかりtwitterにばかり入り浸っていてこちらは完全に放置ですが、考えをまとめるのに久々に長々と書いてみようかと思いまして。いろいろ思うところがあって、授業動画の投稿なんてことをし始めてみたので、今日はそれについてダラダラと。    

まず、私の仕事観ですが

塾という場所は、主に学校の授業に知識を加える形で『問題の解き方』を教えるところです。
ただ、それには違いないんですが、実際に問題を解くためには「解き方を知っている」だけでは不十分で、「知っている知識をどう使うか、どう結びつけていくか」という考え方も必要になるし、「限られた道具をいろいろな場面で上手く使いこなす」ためには技術みたいなのも必要になります。

例えば「平行四辺形の2本の対角線はお互いを二等分します」と言葉だけ知っていても、出題の仕方が変わったときにも「二等分ね → じゃぁ、対角線の交点はそれぞれの中点になっているんだ」と思えなければ、覚えた知識も使える幅は狭くなります。
つまり、教え方として一番簡単なのは、解法集一冊をポンと渡して「この解法集の内容を全部覚えればいいよ」なんですが、そんな乱暴なのは教えているうちには入らないわけです。
「この問題のこの部分は、前にやったこれこれと同じ考え方だから、ここがわからないならコッチに戻って」とか、
「この考え方が身につけば、その問題集のどの問題とどの問題が解くことができて、その後、どの問題に繋がっていくから、ここはこういう押さえの方がいいよ」とかやらなきゃそもそも指導の意味が無い。
身につけなければならないものを、どうやって省力化し、汎用性を持たせるかということにこそ、「きちんと教えること」の意味があると思うんですよね。

中高の問題の解説なんて無料で転がっているこのご時世

「問題の解き方」という一点で考えると、「この問題がわからない」となったとき、ネット検索は非常に便利です。
"Yahoo知恵袋"も"教えてgoo"もそうですが、「わからん」と投げれば、およそ半日もしたら誰かかれかが解説を加えてくれます。
(以前"教えてgoo"に数学の内容を答える側で参加してたとき、「学生の宿題の解説は止めてください!」と運営に削除されて以来、立ち寄ってませんがー)

しかし、問題にしたいのは、「その返答が、質問者の状況を正確に理解して説明しているとは限らない」ということです。
"答え"を教えてあげるのは簡単なんですよ。「コレはこうです」と言えばオシマイなので。
でも、その"答え"を質問者がきちんと理解し同様の別の問題に使いまわせる状態まで行くかといえば、こちらはかなり怪しい。

「この英文の訳がわかりません」という質問に対し、「これは関係代名詞がここで省略されているので、こう訳します。」と答えたら、おそらく質問者は「ありがとうございました。」と言うでしょう。
でも、「関係代名詞の省略がどういうときに起き」、「未知の長文を読む中で省略されていることをどう見抜くか」がわからなければ、別の文章を読んだときにまた同じ質問を他の誰かに向けてすることになります。
そもそも、その質問者が関係代名詞自体をまるでわかっていない可能性だって大いにあるわけだから、その場合は「訳は手に入れたが、その知識はこの1文でしか使えない汎用性ゼロの知識」にしかならないわけです。
それでも、おそらく多くの質問者は、「とりあえず訳が欲しかった」わけですから、欲しかった訳さえ手に入ればその時点で回答に満足し、それ以上を追求することをしないでしょう。

そう考えたとき、「さて、ネット上のどれくらいの質問と回答が、質問者の状況を考えて先へ繋がるものへなっているか?」と思わざるを得ません。

「わかりやすさ」がはらむ危うさ

Youtubeで数学や英語それに理科の単元名を検索してみると、本当にいろいろな人が、いろいろな解説動画を作ってアップしています。
投稿者の多くは学生さんのようなので、塾で講師をしながらだったり家庭教師として活躍していたりするのだろうと思うけど、どうかなぁと思うのは「コレはこう解きます。覚えてね。では練習してみましょう。」というものが非常に多いことです。
解法の原理だとか考え方とかよりも、「その1問をどう解くか」に偏っている感じがするんですね。

もちろん、動画を探しに来る人はその問題の解き方がわからないから検索をしているわけで、その解き方を発見すれば満足するでしょう。
実際、動画の評価を見てみても、そういった解説動画が高評価を得ている。
でも、その「わかりやすい」「これだけですぐ解ける」というものって、汎用性がない場合が圧倒的に多い気がするんですよね。
そして、その汎用性のなさ、応用の効かなさは、その時点ではなく、先へ進んでいろいろな"他の形をした問題"に遭遇したときに露呈します。
その時の生徒の言い分はほぼお決まりで、「コレはやってないやつだからわからない」です。
つまり、単発の解説がわかりやすいのは「その問題を解くためだけ」であって、「その分野の問題を網羅的に理解するのとは別」と言えるように思います。

勉強が苦手な子にとって、「この問題が解けない」→「答えの出し方を教えてほしい」というのは当たり前の要求だと思います。
しかし、勉強がある程度得意になるには「この問題が解けない」の次には「なんで解けないんだろう?今までの問題と何が違うんだろう?どんな知識が不足しているんだろう?どう見たら解けるようになるだろう?」という考え方が必須だと思います。
つまり、あるレベル以上の子たちには、「解き方」よりも「基本的な知識」と「考え方」の方が重視されるべきで、その「考える材料」を提示することこそが必要だと思うわけです。

そんな中、スゴイ人もいる

そんなことを考えている中、偶然発見したのがこちらの世界史20話プロジェクト。
http://historiamundiproject.blogspot.jp/
おそらく学校の先生だと思うのですが、「学校での指導をそのまま動画に起こし直したのだろう」と思うほど、全編ものすごく丁寧に授業をされているんですよ。
しかも、世界史だけではなく、日本史も撮り始め、かなりの部分まで進んでいる模様。

あと、化学ではこの先生。
https://www.youtube.com/user/MrMorimori39
この先生も、一つ一つの項目をかなり丁寧に授業されている印象を受けます。

スゴイですよね。
無償で、しかも、おそらく教科指導を本職とされている方がこれだけのものを提供していたりもするわけです。

というわけで、やめときゃいいのに「中高の数学・理科に解法重視の動画授業が多い中、ちゃんとした解説重視のものを少し増やせないかなぁ」なんて思いが出てきました。

という辺りを気にして動画を撮ってみました

普段の教室での指導も「私自身が問題を解くとき、どんな知識を前提に何をどう見ているか」という"私の頭の中の動き"が分かるように説明をしているつもりです。
その教室での指導を、できる限り再現した形で動画にしてみたらどうだろうかと。

まぁ、「ある1題の解き方」を目的に動画を見た方は「なんだよ、問題解かないのかよ。コレじゃ今抱えている問題の解き方わかんねーじゃん。」と思うかもしれません。
でも、実際のところ、この解説がうちの塾での各分野についての解説ですし、これらを基に入試問題や模試の問題を解かせると、「これこれの解き方はー」なんて一つ一つを教えていなくても「この部分はさっきのアレと同じでしょ」と言う程度で公立入試で8割・9割という点数になるわけですから、さほどズレたことはしてないとも思います。
これを見て血肉にしてくれる中高生がどれほどいるかはわかりませんが、まぁtwitter繋がりの講師の先生方にでも「へぇーこんな教え方もあるのかー」くらいの波風を立てられればまぁ面白いかなと思っています。

日常的な指導の一連の流れの中のごく1場面を切り取ったものなので、動画で説明しているコレが全てというわけではありませんが、雰囲気くらいは伝わるかと。
まだテスト段階で、どの程度コンテンツを増やしていくかも今後どうするかも未定ですけど、もしお時間がありましたら「普段こんなような授業してるんだー」程度にごらんいただければと思います。

ま、、、字とか見ると、ものすご~く雑なのがバレちゃうんですけどね。。。orz

学習空間シグマゼミの本サイトはコチラ www.0490-s.comです。

シグマゼミは開業から5年が経過し、そろそろ6年目に入ろうとしています。
もしよろしければ実際の授業を体験にいらしてください。

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